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【読書記録】成瀬は天下を取りにいく/宮島未奈

最近通っている図書館は予約システムがないから、
どんなに人気の本でも棚にあれば借りられる。
だから話題の新刊も、運が良ければ手にできる。

というわけで、
ずっと気になっていた「成瀬は天下を取りにいく」を借りてみた。

読み始めて数ページ、
「これ気になる」と思った私の直感、本当にありがとう!と思った。

とにかく主人公・成瀬あかりが魅力的。この子大好き。

突拍子のないことを言いまくるし、
周りがあっけにとられている間にどんどん行動するし、
なかなかユニークな女の子なんだけど、
いつの間にか引き込まれて最後まで見届けたくなる。

彼女の行動力がうらやましいのかもしれないし、
このくらい周りを気にせず動けたらいいなという憧れなのかもしれない。
ただただ成瀬あかりが気になって、
あっという間に1冊読み終えた感じだ。

もうひとつ、
地元が恋しくなる本でもあった。

この本の舞台が私の地元とかぶっているわけではないのだけど、
地元の幼なじみとか、
同じ学校に進学した同級生とか、
生まれたときからあるデパートの閉店とか、
ずっと会ってなかった同級生との再会とか、
「そうそう、その時の感覚なんとなくわかる」がたくさんあった。

高校や大学ではない「小学校の同級生」の話は特に共感する部分が多くて、
「たまたま近くに住んでいただけ」で集められた集団って
やっぱりなんだか特別だよなって改めて思う。
まさに今、長男が小学生だからなおさらなのかもしれないけれど、
息子も今の友達を大切にしてほしいなとしみじみしてしまった。

まだまだ成瀬あかりを追いかけたいから、
近いうちに続編も読もうと思う。
久しぶりに追いかけたい青春小説に出会えたことがうれしい。

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