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すべての受験生に、マネジメントの力を

私事ながら結婚記念日である今日、「EVeM Advent Calendar 2022」の12日目を担当することにしました。


元塾講師がベンチャーのマネジメントを身に付けた

まずは簡単に私の自己紹介をさせてください。
私は30過ぎまで塾の講師をしていました。第一志望に合格することが生徒の夢であり、保護者の夢であり、私の夢でもありました。
その後、ひょんなことからベンチャーの世界に飛び込みました。夢を追うチャレンジという点では受験と似ていて、自分は挑戦挑戦の毎日が好きなんだということに気がつきました。
言うまでもなく、ベンチャーの挑戦は簡単ではありませんでした。私たちが無知だったばかりに会社はいろいろな壁にぶつかりました。そんなとき出会ったのが「ベンチャーマネージャーのマニュアル」というnoteの記事と、その著者である株式会社EVeMの長村禎庸さんです。私はこの ”攻略本” を手にすることによって、ベンチャーにおけるマネジメントの技術を手に入れるに至りました。
現在、私はその株式会社EVeMでVP of Trainersとして、ベンチャー企業を中心としたCxOやマネージャーの皆さまにマネジメントのトレーニングを提供しています。詳しくはこちらの記事を。

そんな私からすべての受験生に捧ぐ

さて、今年度も受験まであと数ヶ月。泣いても笑ってもあと数ヶ月です。
私が受験の現場から離れて早7年が経とうとしていますが、毎年この冷え込む季節になると受験のことを思い出します。
今回「EVeM Advent Calendar 2022」で記事を書く機会をいただいたので、”ベンチャーのマネジメントを身に付けた元塾講師” である私から、受験生の皆さまへ勝手にアドバイスを贈ることにしました。ただの独り言だと思ってお読みください。
受験直前期のこの時期に、今の私ならどんな指導をするか妄想してみました。話し出せばキリがないので、伝えたいポイントを3つに絞ってお伝えします。

1| 直前期だからこそ、冷静に考えてほしい”why”

「 あなたはなぜその学校を第一志望としているのでしょうか?」
自分に対してこの ”why” の問いを立ててみてください。考えに考えてください。それをご家族や友人に口に出して説明してください。人に説明することで曖昧さや矛盾がないかを確認することができます。
直前期だからこそ、この "why" がとても重要です。この “Why” が腹落ちしていればいるほど、逆境や窮地でも人は踏ん張ることができるからです。
あなたの受験が一筋縄ではいかないと予想しているのであれば、受験に突入する前に第一志望校合格への覚悟を確固たるものにしておく必要があります。

続けて、自分に対して問いを立ててほしいことがもう一つあります。
 第一志望校は今のままで良いでしょうか?」
少し厳しい問いかもしれません。ただ、この時期になると生徒本人も保護者も塾も冷静な判断を欠いてしまっていることがあります。これまで努力をしてきた生徒本人やそれを間近で見てきた保護者や塾のスタッフならなおさら。
あなたの ”why” がその学校でしか満たせないのであれば全力で勝負すれば良いと思います。しかしながらもし他の学校でも "why" を満たすことができるなら「第一志望校に合格する」のではなく「合格する学校の中から第一志望校を選ぶ」という選択肢もあります。
直前期の今だからこそ、"why" を冷静に考えることをオススメします。

出典:ベンチャーマネージャーのマニュアル

2| 時間がない、やることをとにかく絞れ

ここまで真剣に考えていたら、7年前の記憶がかなり蘇ってきました。当時の私は受験生に対し、受験直前期にこんな話をしていた記憶があります。
「受験まであと数ヶ月。あと数ヶ月しかないと思う人もいるかもしれないが、まだ数ヶ月もある。入試当日まで成績は伸び続けるので死ぬ気でやれ!」
間違ったことを言っているわけではないと思いますが、今ならこう伝えると思います。
「受験まであと数ヶ月。あと数ヶ月しかない。とにかく時間がない。合格するためにはやるべきことをとにかく絞れ!」

やるべきことを絞るために、まずは合格するために必要なアクションをとにかく書き出しましょう。次に、そのアクション一つ一つの工数(かかる時間)とインパクト(得られる効果)を考えてみましょう。
そして、残りの期間であなたがすべきことは「工数小 × インパクト大」のアクションのみです。アクションを大胆に絞り込みます。くれぐれも「工数大 × インパクト小」のアクションには飛びつかないでください。確かにいろいろなアクションをしたほうが安心できるかもしれませんが、それは罠です。あなたが合格するにはそんな悠長な時間は残されていません。

出典:ベンチャーマネージャーのマニュアル

3| モメンタムを感じながら試験開始の合図を待つ

人は、高いと思っていた目標に手が届きそうになるとワクワクする生き物で、そのワクワク感がモメンタムです。
最後にお伝えしたいのは、このモメンタムをしっかり感じながら試験開始の合図を待てる状況をつくりましょうというお話です。

では、どのようにすればモメンタムを感じられるのでしょうか。
答えは簡単です。先ほど1と2で述べたことをやればモメンタムを感じることができます。
まずは "why" について冷静に考えて、覚悟を決めます。次に、やることをとにかく絞って、それを徹底的にやり切ります。そのやり切ったという事実そのものが「もしかしたら合格できるかもしれない」というモメンタムを生むことになるでしょう。

ここで一点、注意があります。直前期に「モメンタムを失う原因になりかねないアクション」が存在します。
それは (1)直前期の模試 と(2)過去問の採点 です。7年前の私も当たり前のように取り組ませていましたが、今の私はこの2つに対しては非常に懐疑的です。
どちらも直前の成績をもとに受験校を最終調整する、直前期の実力試しなどの目的があると思います。なぜ懐疑的なのかというと、この時期の実力試しはリスクが高すぎるからです。もちろん良い結果が得られればモメンタムにつながりますが、良い結果が得られなかったときはどうでしょう。目も当てられない状況になり、モメンタムを一瞬にして失いかねません。
ですから、受験校を変更する可能性が低いのであれば(1)は回避したほうが良いと思います。また、受験校の過去問を解いて傾向を掴むことはもちろん必要ですが、採点しなくて良いでしょう。

出典:ベンチャーマネージャーのマニュアル

終わりに

参考になりましたでしょうか。
私の所属する株式会社EVeMは「すべてのチャレンジに、マネジメントの力を」というパーパスを掲げています。あらゆるチャレンジに、チャレンジに適したマネジメントの型を実装できればたくさんのチャレンジがカタチになり、豊かな社会がつくれると信じています。
今回は「受験」というチャレンジに、マネジメントの型を実装してみました。一人でも多くの受験生の努力が報われて、チャレンジが成功しますように。頑張れ、受験生!


おまけ

最後に少しだけ宣伝させてください。私たちEVeMは、マネジメントのトレーニングプログラムを提供している会社です。法人向けも個人向けも展開しているので是非興味ある方はご連絡下さい。EVeMで働くことに少しでも興味を持ってくださった方も是非!

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