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介護保険更新における認定調査を、直接対面式からオンライン・AI化する企画(妄想)

■ 認定調査の形式


先日、介護施設に入居している利用者に対して、介護保険更新のための認定調査が行われた。

認定調査に立ち会うたびに思うことは「もう少し簡素化できるのでは?」ということである。

特に介護施設に入所している利用者においては、日常生活の様子や心身の状態を調査員が施設職員にヒアリングする。

もちろん、可能な限りご本人にお話を聞くことで情報収集を行う。

しかし、利用者の心身が重度になるほどに、認知症の症状が進行するほどに、ご本人よりも施設職員からの聞き取りが中心となる。

そして、調査員の聞く内容とは、つまるところ「できる」「できない」がメインとなる。

これは個人的な主観だが、それなりに口から食べることができれば、介護度が低くくなるという傾向があると思っている。

早ければ30分も経たずに終わる。

時間がかかるときは、調査員が手元の情報に不足があれば前振りもなく施設側に聞いてくるので、それを探すことに時間がかかる。


■ 直接対面する意義とは?


そして認定調査が終わった後、いや認定調査が行われている最中に思うことが、冒頭でお伝えした「もう少し簡素化できるのでは?」ということだ。

本音を言えば、わざわざ調査員を選定して、高齢者が住まう自宅・施設まで現地訪問する意義を感じれない。

認定調査の大半は「できる」「できない」の確認である。特に介護施設に入居している利用者の現状を施設職員に問うだけなれば、最初からヒアリングシートを送ってもらいたい。

もちろん、ご本人と対面して会話や心身の状態を確認したり、生活環境を直接その目で把握することは大切である。

しかし、それだけの話である。

もっと言えば、調査員の視点が主観的か客観的か、観察眼があるかないかなんて、第三者には分からない。確認事項や評価項目はあるのだろうが、調査員にスキルによって変動することは言うまでもない。


■ 認定調査AI化プロジェクト(妄想)


おそらくだが、直接訪問する最大の意義である「調査員がご本人を見て、評価する」という行為はそのうち不要になると思う。

これは認定調査をオンライン化で済ませるという意味もあるが、調査員がご本人と対面して状態把握するという行為は、それこそAIが即座に状態把握できるようになると思う。

表情分析や音声解析はそれなりに確立しているので、そこに認定調査の評価項目と評価方法をアルゴリズムとして連結させることは可能だと思う。

それによって、調査員の主観やバイアスによる評価の歪みを減らすことだってできるはずだ。

また、これが可能となるならば、調査員とご本人および関係者が時間を調整して認定調査の場を設ける必要もなくなる。

それはオンラインの進歩によって在宅ワークが進んだのと似た話である。
認定調査だってスマホやタブレット端末などで完結できるだろう。

それが苦手と言う人のためには、誰もが行く場所に認定調査も可能となるデバイスを設置しても良いと思う。例えば、病院や市役所、スーパーやコンビニなどに設置するのだ。

これはペッパーくんに機能を付与しても良いかもしれない。

介護保険証の更新時期に、本人やご家族などが近くのスーパーに行って「買い物ついでに更新手続きしておくか」として、備え付けの端末(ペッパーくん)に顔を表示して質問に答えると、その場で自動分析してくれる・・・。

そんな未来が到来することを期待してやまない、というかおそらく可能であると思う。

これは民間企業レベルでも可能な話であるし、地域によっては進んでいるかもしれない。

但し、1番の問題は何かといえば制度である。また、「直接対面することに意義がある」という認識がある限りは、いくらテクノロジーが備わっていても変革は難しいだろう。

――― まあ、妄想をするくらいは勝手だと思うので、本記事にまとめた次第である。


ここまで読んでいただき、感謝。
途中で読むのをやめた方へも、感謝。

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