始業後10分は、単純作業をしよう
あなたは毎朝『どんな仕事内容からスタートしますか?』
あまり頭を使わずできる、単純作業ですか?
それとも、脳をフル回転する、複雑な仕事ですか?
もし、複雑な仕事をしているのなら、とても危険です。
その理由について、くわしくお話していきます。
最後まで、ご覧いただけるとうれしいです。
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このnoteは、ラジオ番組『大人の健康学院』のテキスト版です。
文字で楽しむのはもちろん、下記リンクより音声視聴もOK。
あなたのお好きなスタイルで、お楽しみください。
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優先順位を上手につけるには
仕事をしながら上手に休む『戦略的手抜き』をするには『力の出しどころ』と『抜きどころ』を決めて、1日の中にうまく配分することが必要です。
それにはまず、仕事の優先順位を見極めなくてはなりません。
この判断が下手だと、スタートが遅れたり、とりあえず発生した順に着手したり、想定外の案件に混乱したり、と手間取っている間に時間と体力を浪費してしまいます。
もしあなたが、現在そういう状態にあるならば、優先順位の付け方が上手になる『自主トレ』がおすすめです。
毎日、今日やることを書き出して、その重要度に点数をつけるのです。
その基準は、人・ 物・金そして時間。
いわゆる『経営資源の4要素』です。
そして、タスクごとにその4要素を照らし合わせます。
・この仕事は人手がいるから、2点
・特にツールはいらないから、0点
・経費はそこそこかかるから、1点
・締め切り間近だから、2点
と、0~2点ぐらいのシンプルな評価で計算しましょう。
すると得点の多いものほど、重要度が高いと分かります。
慣れてくると書き出さなくても、頭の中で即座に計算できるようになります。
手を動かすとやる気がでてくる
タスクに順位をつけたら、1日の中にそれらをうまく配分します。
そこで参考になるのが、人の体のバイオリズムです。
人間の集中力は、アドレナリンの分泌リズムと同調します。
アドレナリンの分泌量は、午前中に高く午後に向けて徐々に下がります。
14時~16時頃は特に低く、その後少し上がるという波形を書きます。
ですから重要な仕事は、朝から午前中に行う方が良いでしょう。
スタート時にエンジンがかかりづらい人は、最初の10分を単純作業に当てましょう。
手を動かすと脳の『側坐核(そくざかく)』が刺激され、スイッチが入りやすくなります。
ドイツの心理学者クレペリンは、これを『作業興奮』と名付けています。
作業興奮は、億劫な仕事をする時にも利用できます。
・企画書を書くのが面倒なら、とりあえずタイトルだけ書く。
・気の重い電話をかけるなら、受話器を上げて耳に当てる。
このように、先に行動してしまえば、意外なぐらいスムーズに本腰を入れることができます。
朝一番のとっかかりで『ぐずぐず時間』が一掃できると、大幅な時短ができ、帰宅時間を早められ、休息時間をたっぷり確保できるでしょう。
夕方までスタミナを残しておこう
夕方以降に関しても、アドレナリン分泌曲線を下がるままにしないこと。
タスク配分は、自分だけで決められるものではありません。
会議が長引いたり、急な用事が入ったり、予定外の出来事が必ずあるはず。
そんな時『夕方だから疲れた』では話になりません。
午後以降にも余力を残しておくことが大切です。
そんな余力を残すコツについては、あらためてお話します。
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