熱力学・統計力学 第22章問題の解答・解説
「熱力学・統計力学 熱をめぐる諸相」第22章「グランドカノニカル分布」章末問題の詳細な解答と解説。
量子統計を扱うための第一歩としてグランドカノニカル分布を導入する。アンサンブルをどのように変えるかはすでに第II、III部でいくつかの例を扱ってきた([14-4]、18.4節など)。グランドカノニカル分布はそのような例の一つとなる。化学ポテンシャルを変数としてもつ熱力学関数$${J(T,V,\mu)}$$を扱いたいという気はあまりしないが、量子統計を扱う際は必須となる。ただし