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デザインチームで1on1をするにあたって学びになった本

かなり前ですが、本間浩輔さんが書かれた『ヤフーの1on1 - 部下を成長させるコミュニケーションの技法』を読んだのでまとめました。

<要約文>
2012年、社長交代による新体制発足と同時に始まった「1on1ミーティング」は、ヤフーの組織を活性化させた。毎週1回、原則30分を部下とのコミュニケーションに充てる。たったそれだけのことが、実は難しい。では、ヤフーはどうやって制度として定着させ、風土を変えたのか。
本書は部下の「才能と情熱を解き放つ」ことを目的とする「1on1ミーティング」のメソッドを公開するだけでなく、実際の「1on1ミーティング」のやりとりをスクリプトとして見せ、読んで実践できる内容である。


1on1で大切なこと

1. なぜ1on1をするかを部下に伝える
・どんな会社になりたいのか。
・何のためにやるのか。

2. 部下と上司それぞれのメリットを理解する
・部下:相談や評価をタイムリーに受け取ることが出来る
・上司:部下について多くの情報を得ることができる

3. 上司が状況把握するための時間にしてはいけない
・週一回30分、部下が話して良かったと思えばまずは成功

1on1の目的

ざっくりいうと以下がポイント
人材教育の効率化
・目標達成と成長の支援
部下のために行う面談

部下の経験学習を促進する
<方法>
1. 部下の具体的の経験を聞く
2. 内容を掘り下げる
3. 教訓を引き出す
4. 次の仕事に活かすよう促す

部下の才能と情熱を解き放つ
<方法>
1. 様々な仕事を経験させフィードバックを与える。
2. その上で、部下が自ら経験を振り返り職業観について考えさせる。

アサインされるよりチョイスする
・会社から仕事をアサインされるのではなく、自らチョイスしていく会社にするため

1on1の方法(テクニック)

基本
・今日は何を話そうか?(部下にテーマを決めさせる)
・話に対して経験から推測して助言はせず、考えさせる
・部下の頭の中で出来事を再生させる
・話は最後まで聞く
・質問責めにしない
・先に考えを言わない
・対処法はまず考えさせる

アクティブリスニング
・うなずいたり、相づちを打ったりして相手が発したキーワードを繰り返す

レコグニション
・眼の前の部下の存在を認めありのままを受け止めそれがわかるように伝える

コーチング
・質問を主としたコミュニケーション、考えさせる。
・マニュアル的なものはティーチングで答えを教える。

フィードバック
・具体的なフィードバックによって改善点を明確化する
・この学びを次どこで活かすか?と問う。

感想

1on1は「上司が部下や現場の状況を把握する」という面が強いと考えていましたが、「部下の成長のために行う」と明言されており、これからの管理職の仕事は人材教育なんだと改めて感じました。
本の構成があまり良いとは言えず、同じ様な内容が繰り返されたり、内容が行ったり来たりする印象でしたが、これから1on1を初めるという方は読んでおいて損のない1冊です。

ALL STAR SAAS FUNDでマネージングパートナーをやられている前田ヒロさんがやられている「Startup Podcast」でも1on1について語る回があり、こちらも実践的で非常にためになる内容なのでおすすめです。


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