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日本ハム2022年新ユニフォーム予想a.k.a.新庄BIG BOSSの理想とは何か考えてみる特集

主力選手の放出、新庄剛志氏の監督招聘と、一挙に変革へ舵を切った北海道日本ハムファイターズ。そんな中で2021年12月24日、遂にはロゴやユニフォームを一新することを発表しました。

今回は、日本ハムの新ユニフォームがどんな感じになるかゆるっと考えてみたいと思います。

あくまでゆるっと、がテーマです。

追記)
新ユニフォーム発表に伴い、解説記事を書きましたので、是非ご覧ください。

現行ユニフォーム雑感

まずは、現在のユニフォームおさらいから。

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引用:日本ハム・斬新なアイデア満載の左右非対称デザイン/12球団歴代ユニフォーム事情

2011年に変更されてからちょうど10年間。現行ユニフォームの中ではロッテ、ソフトバンク、広島に次ぐ長寿ユニフォームです。特徴はなんと言っても左右非対称のデザイン。もはや「日本ハム=左右非対称」という1つの立派なアイデンティティとなっていますよね。

旧モデルと比べてもその大胆な色使いが「斬新さ」を増幅しており、チームの瑞々しく勢いのある様を見事に表現していました。はい。過去形なのがポイント。この辺のニュアンスで私自身がこのユニフォームに抱いている印象も何となく察してもらえると思いますが...

正直な感想を言えば、「昔はこれがイケてるとされてた」系ファッション的な感じ。もう少し言葉を選ばずに言えば、一昔前のちょっとイタい「オシャレお兄さん」的な感じ。

自分で書いててもまどろっこしいのでもうストレートに言いますが、昔はかっこいいと思ってたけど今となってはもうダサい、ってことです。正直、10年間使うには個性・デザイン性が強すぎる。

ただし、特にビジターに関しては発表された当初からイマイチな印象でした。「ハーベスト・ゴールド」っていうコンセプト自体は分かりやすいし北海道ならではっていう感じで好ましいですが、この色使いはちょっと個性暴れすぎじゃないですか?
白パンツにゴールドのシャツってメリハリないし、何より日本ハム社のソーセージのパッケージ感が強い(シャウ○ッセンですか?)。

まあ、この辺にしておきましょう。

プロ野球チームのリブランディング

今回、ユニフォーム変更だけでなくロゴなども刷新するそうで、球団発表でも「新ブランド」という言葉を使っていることから、いわゆる「リブランディング」的な感じになるのだろうと考えられます。

NPB球団の近年のリブランディング例で言えば、2009年の西武や2011年のオリックス、2012年の横浜などが記憶に新しいですね。因みにそれぞれのビフォーアフターはこんな感じ。

・西武(2008年→2009年)

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・オリックス(2010年→2011年)

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・横浜(2011年→2012年)※横浜DeNAに改称

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結構ガッツリ変わってますよね。今回の日本ハムもこれ級の刷新をするものと思っています。

BIG BOSSとユニフォーム

では、具体的にどう変わっていくのでしょうか。

今回、この話題を「これぞ理想のユニフォーム」シリーズの第2弾としていないのは、他でもない新庄剛志氏の監督就任が背景にあるからです。つまり、私の理想とかどうとか関係なく、明確なプランに沿ってユニフォーム変更が行われるということ。しかもあのSHINJOが絡んでるわけで...

まずは球団公式のリリースではどのように説明しているか、というところから見ていきましょう。

革新と挑戦、そして継承という「ファイターズらしさ」を前面に押し出したデザインとなる見込みです。
引用:2022年、新しいステージへ。プライマリーロゴ・ユニフォーム刷新のお知らせ

うーん、何も言ってないに等しい。では、肝心のBIG BOSSはというと...?

ユニホームは、やっぱりチームの強さ、オーラを出すもの。個人的には06年のユニホームの時の方が、僕はオーラがあったな
ーーー監督就任会見にて(出典:日刊スポーツ 2021年11月5日

ただ、今のユニホームがかっこよくないのよ。原色が好きなんで、結果を出して俺の意見が通るように。キンキラキンで行ったろうかな。
ーーー『アウト×デラックス』にて(出典:スポーツ報知 2021年12月10日

結構はっきり言ってますよね。特に、2つ目の発言に戦々恐々となっている方は多いんじゃないでしょうか。「新庄劇場」の過激なパフォーマンスも印象深いため、余計に勘繰ってしまう人もたくさんいることでしょう。

ですが、本当にそうでしょうか?

時は遡って、新庄さんが阪神時代の時のお話。実は、新庄さんは阪神時代にもユニフォームのプロデュースを行っていたと言われているんです。

①「縦縞帽子」の廃止
2000年、長らくホーム用に使用されていた伝統の縦縞帽子が廃止され、前年までビジター用として使用していた黒帽子(をアレンジしたもの)をホーム&ビジター共通で使用するようになりました。
野村克也監督(当時)の発案とされているこの縦縞帽子の廃止ですが、実は前1999年のオールスター戦に選出された新庄さんが「ホームユニフォーム+ビジター用の黒い帽子」という組み合わせで試合に出場していたのです。
実際のところは分かりませんが、私個人としては、これこそが縦縞帽子廃止のきっかけになったのではないかと推測しています。

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②縦縞ビジターの刷新
翌2001年、20数年ぶりにユニフォームの大幅変更が行われました。目玉はなんと言っても縦縞が消えたビジターユニフォーム。縦縞が無くなる代わりにラケットラインが配されるとともに、球団名改称後変わらず使用されてきた「HANSHIN」ロゴがピッツバーグ・パイレーツ型に。翌年以降元に戻りはしましたが、背ネーム廃止や虎マークのグレー化なども変更内容に含まれていました。
何の話かというと、実はこれも新庄さんの発案だそうなんですね。一昨年末に出演したテレビ番組にて本人が仰っていました(まあ、ソース元としては最も信用しにくい人の1人ではありますが)。結局新庄さんはこのユニフォームに袖を通すことなく海を渡ってしまう訳ですが...

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いかがでしょうか。どちらも割と大きな変化ではありますが、こうやって見るとそこまで変なことをしてるって印象はありません。むしろ、縦縞帽子といい縦縞ビジターといい、もはや前時代的と見られがちだったものを現代的にアップデートしつつ、それでいながら「阪神のユニフォーム」っていう本質的な価値を無闇に犯すことはしていない。まさに「伝統と革新」ってこういうことじゃない?、っていう印象です。ビジターなんて、派手好きな新庄さんの気質的にセパレートタイプにしてもおかしくなかったと思いますが、あくまで上下グレーを踏襲。

こういう、何でもかんでも新しいものをって訳ではないっていうのは最近の出来事にも見受けられます。トライアウト受験の際に着用したユニフォーム。ベースは日本ハムの現行モデルなんですが、よく見ると背番号の書体が自身の在籍していた当時のモデル準拠になっていたんですよね。私はこの時点で「今のユニフォーム気に入ってないのかな」と思っていました。派手好きにはハマるユニフォームだと思っていただけに、少し意外でした。

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引用:12球団合同トライアウト開催 48歳の新庄剛志も参戦!今年は56人が参加

なので、個人的には「原色が好きなんで、結果を出して俺の意見が通るように。キンキラキンで」なんていうのは完全にメディア向けの発言であって、実際は割とちゃんと日本ハムの本質を意識したものになると踏んでいます。

というか、そもそも常日頃から「ファンのために」「プロ野球のために」などと連呼している人が、自分のエゴでチームの在り方を左右するなんてことしないはずです。

あ、これはちゃんと言っておかないといけないことですが、監督1人にチームの全てを変える権限が与えられる訳はないので、あくまで「BIG BOSSの意向も少なからず反映される」っていう感じだと思いますよ。

日本ハムの本質とは?

そこで問題となるのが、「そもそも日本ハムの本質」って何?というあたり。歴史を見ても、阪神ほど一貫したスタイルを保っている訳ではなく、そもそも東京時代以前を含めて話をするべきかも微妙なところ。個人的には2017年に復刻したフライヤーズのユニフォームとかすごくかっこいいと思いますが...

あくまで「北海道のチーム」という部分に焦点を絞るなら、「七芒星」「左右非対称」といったところでしょうか。おそらくこの辺は外さないのではと思います。

・七芒星
北海道のシンボルでもある七芒星。「北海道のチーム」を標榜する以上は外してはならない要素です。ただ、これに関しては、より図案化される形になると踏んでいます。先にもご紹介したDeNAのようなイメージ。
現状のプライマリーロゴではボールと組み合わせたイラスト調のデザインになっていますが、実は帽子のFマークはそれとは少し違うんです。

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この帽子マーク、実は新庄さんが発案したものだそう(週べに書いてあった)。なので、おそらくこの帽子マークについてる「星+ボール」のデザインを流用する形でロゴが作成されるのではないかと予想します。雰囲気的にはミルウォーキー・ブルワーズの「Ball-in-Glove」ロゴのようなイメージ。

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因みに、七芒星はユニフォームの胸ロゴにもデザインされていますが、おそらくこれは無くすと思います。詳細は後ほど。

・左右非対称
もはや日本ハムのアイデンティティと言っても過言ではない、左右非対称のデザイン。MLBを含めても歴史上類を見ない、正真正銘日本ハムの発明的アイデアであることは間違いありません。それを考えても、はっきり言ってこれを外すことは考えにくい。
ただ、現行モデルのような大胆すぎるデザイン性は、先述した通り長い間見ていると飽きが来てしまう感は否めない他、下手をすると色使いも含めて子供っぽく映ってしまう可能性もある訳で、おそらくBIG BOSSの「2006年のユニホームの時の方がオーラがあった」発言もこのデザインへの不満から来るものと推察できます。
なので、過度なデザイン性は極力控えた形、何なら旧モデルよりもさらにミニマルな形での「左右非対称」を目指す可能性すらあるのではないか、と考えます。例えば袖部分に入るラインの形式であったり、色であったり。

で、結局どうなるん?

チームカラー

さて、ここまでは既存の要素の中から何を残すかを考えてきた訳ですが、1番の問題は「新しい要素」ではないでしょうか。特に1番の肝となるのがチームカラー。現状「スカイブルー」がメインのカラーとなっている形ですが、何度も引用している「2006年のユニホームの時の方がオーラがあった」発言からするに、おそらくこの色使いに関しても思うところがあると予想。

巷ではBIG BOSSのイメージカラーでもある「赤」が入るでのは?との噂もありますが、個人的にはそれはないと思います。あくまでBIG BOSSからすれば、あくまで赤は自分の色であって、それをチームカラーに持ち込むのは筋が通らない話なのではないでしょうか。

「オーラ」という言葉を使っているところからしても、やはり旧モデルの「黒×金」というイメージが強いのでしょう。現在のNPBも見渡しても「ゴールド」というカラーをメインに使っているチームはありません。現行のビジター用ほどではないにしても、ゴールドをフィーチャーするというのは大いにアリだと思います。

ロゴ・マークデザイン

先ほど七芒星に関して少し考察してみましたが、その続きとして見て頂ければとと思います。

結論から言いますと、胸ロゴは旧モデルのような形になるのではないかと思います。旧モデルそっくりそのままではないにしても、雰囲気でいえば旧モデルっぽい、という感じ。MLBで言えばシアトル・マリナーズのような。

理由としては、まずは先述した帽子マークの存在。BIG BOSSが自ら手がけた(らしい)ことを考えると大きく変更することはなさそう。ということは、「Fighters」ロゴの書体も大きくは変わらなそう。書体を大きく変えずにロゴの印象を変えるとなるとパターンは限られてきます。なので、マリナーズ型が妥当なラインかな、と思った次第。

七芒星に関しては、やっぱり子供っぽいというか「ぼくがかんがえたかっこいいゆにふぉーむ」感が強いな、という印象。マリナーズ型とは合わせにくこともありますし外しましょう。

妄想シミュレーション

さて、以上の考察(妄想)を踏まえ、例によってZETT社の「TEAM WEAR SIMULATION」で作ってみました。

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できることが限られてるので、特に「新しい左右非対称」の形が上手く表現できてないんですが、2020年の「WE LOVE HOKKAIDO」ユニフォームが今でも評価が高いことを受けて、こういう配色に。スカイブルーは入れずに、あくまでゴールド推しにしてみました。肩のラインは要らないかなと思いましたが...

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いかがでしょう。無い方がいい気がしてきました。

個人的には、フライヤーズ時代やオリックスの22年新サードユニフォームのような厳つめのブロック体のロゴも見てみたい気もします。今のNPBでブロック体のロゴってないですしね。思い切って、北海道移転直前時代のようにマークを左胸につけるとかもありかもしれないと思ったり。

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最後に

何の確証もなく、ただゆるゆると妄想してみただけの特集でしたが、いかがだったでしょうか?

まず自分でも思ったのが、「デザイン“予想”」を謳う以上は自分で1からデザイン作れないといけないよなぁっていうところ。既存のシミュレーターに頼ってるようじゃダメですよね。今回は「予想」とは口だけで、ただ頭でグルグル考えてることをアウトプットしたかっただけですが、ゆくゆくはちゃんと勉強しないと。

個人的にはすごく楽しかったですが、いざ文面で他人に伝えるっていうのはどうなんでしょう。ちゃんと伝わってますかね?笑

考察の展開自体は一応論理立てているつもりではありますが、まあ結局何を言っても妄想の域を出ない訳で。ただ、これだけ「意外とまとも」とかいっておいて、いざ実際の発表でトンデモないのが出てきたらズッコケますけどね。

まあ、それはそれで楽しみではありますが、日ハムファンの方からすれば気が気じゃないでしょう。

発表は今月末ということです。
追記)1月21日に発表されることが決まりました。ワクワクですね。

以上、日本ハム2022年新ユニフォーム予想a.k.a.新庄BIG BOSSの理想のユニフォームとは?特集でした。


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