空への憧れ、飛行艇への憧れ、設定にかける情熱にひたすら手を伸ばす #呑みながら書きました
見て見てー。
まずは私の宝物。
「雑想ノート」と「飛行艇時代」!
思い付きをひたすら書き残し続けた宮崎駿の設定本。
飛行機、軍艦、戦車、軍隊に属する人々。
序章にはまず「この本に資料的価値はいっさいありません」というページがあるのだけど、緻密なイラストと細かい設定、そこに派生するストーリー。
密度が濃すぎる!!
宮崎駿アニメのいろんな原点がギッシリ詰め込まれているんですよね。
面白そうな予感しかないこの物語、2億で作れるなら名乗り出るスポンサーもいるのでは?と思ったら、ホントにいたらしいです(笑)
このストーリーは頓挫したみたいだけど、その後執筆された連載マンガ「飛行艇時代」が後の『紅の豚』に繋がっているわけです。
すげー。
工学を志した私は、空への憧れでも飛行艇への憧れでもなく、ただ好きなものを求め続けてアイデアを形にしようとひたすら手を動かし続ける、その情熱に今もひたすら憧れ続けるのです。
この時のこの人にしか描けない発想がこうして形になって残っていて、それを享受できる幸せを噛みしめています。
空への浪漫が満載の宮崎駿作品と言えば、ナウシカ、魔女宅、ハウル、風立ちぬ、と枚挙にいとまがないわけですが、どうしてもどうしても観たかった作品を、最近ようやく手にしました。
これ!
これね!!
CHAGE&ASKAの楽曲『On Your Mark』のPVとして1995年に作成されたアニメーション作品。
いろんな事情でなかなか視聴できる機会がなかったのですが、最近になってようやくジブリのショートショート集DVDに収録されました。
映画並みの圧巻のボリューム。すごい。
DVDを入手するまで、あまりに長い期間待ち望み続けたので、先に絵コンテ集を買ったんですよ。
『耳をすませば』と同時収録されています。
これがもう!作者のアイデアの宝庫!!
歌と同期するカット、シーンの解説、そしてカメラアングル。
好きで好きで、描く手を止められない、表現せずにはいられない、そんな溢れるアイデアと創作の情熱が、時代が移り変わっても色褪せない魅力となって私の手元にあることがステキ。
デジタルやAIの世界になっても、物理の価値は不動なのです。
------
そして最近、私の心の一部を占有していたこの一角に、ぐわっと食い込んできた作品に出合ってしまいました。
映像研!!!
『映像研には手を出すな!』
話題はちらほら耳に入っていて、今年に入ってからアマプラでアニメーションを観てみたらもう一気にドハマり!
女子高生3人によるアニメーション制作を描いたこの作品、もうアイデアと設定と仕組みと物理的な仕組みが満載ですでに数周の視聴済み。
プロペラや飛行ポットに戦車の仕組み、設定画とアニメーション制作の現場話がすっごく細かい!
そして作品の各所から感じるジブリ感。未来少年コナンの映像の一部が流れたときは、うおわーって鳥肌立ったくらい。(と言いつつ、未来少年コナンは実はちゃんと通して視聴したことがないのでいつかきっと)
映像研、個人的には設定画担当の浅草氏が性格に合うし、声担当のハスキーボイス伊藤沙莉さんも大好き。
でもダントツでグッときたのが金森氏!
そうなんだよね、才能と情熱を持つクリエイターが好きなことを実現するためには、現実的な予算と環境の確保が絶対的に必要で、このアクの強いプロデューサーキャラをメインの一人として設定した作者すげーってなってます。
そしてついに我慢できなくて原作本を買ったら、これがまたすごい!
個人的なエンタメ予算の都合で、まだ2巻まで。
アニメがかなり原作通りに制作されていて、動きと音声がある分アニメは激押しなんですが、作者の意欲というか、好きでのめり込んでいる感覚が伝わってくるのです。何度も何度も読み返して、それでもまだ読み込み切れていない渇望感!
作者のプロフィールを見ると、映画部に所属していたとのこと。確かにこのコマ割りやアングルが独特で映像的。
主役が女子高生でありながら若さや性をアピールすることなく、それぞれの特性と役割にひたむきに取り組むところがまさに現場。
個性の強い作品なのでビシッとはまればより一層、設定オタクの心を強く揺さぶられます。
次のお給料が出たら続きを買う。楽しみ!
以上、お酒を片手に、好きなことを語らせていただきました。
いやぁこのために今日は映像研アニメ12話、紅の豚、On Your Mark(3回)を視聴しつつ、本5冊通読しちゃってるからね。
絵コンテまじで沼。
------
スタジオジブリ作品の画像は、こちらから使用させていただきました!
こちらの企画に参加させていただき、呑みながら好きなことを思いつくまま書きました。
ではまた!
終
この記事が参加している募集
スキやシェア、コメントはとても励みになります。ありがとうございます。いただいたサポートは取材や書籍等に使用します。これからも様々な体験を通して知見を広めます。