「普通」の人のためのクラブハウスの教科書
早くも「クラブハウス疲れ」という言葉が出てきているようで、ブームに火がついてからたったの2週間で嫌気がさして、辞めてしまう人が続出しているようです。
一方でTwitterなどを見てみると、まだ招待を受けられていないユーザもまだまだ多くいるようにも思えます。日本ではどのぐらいのユーザがイマ現在いるのでしょうか。
そこで今回は、そんな「クラブハウス疲れ」してしまう人や、これからクラブハウスに参戦される「普通」の人のために、クラブハウスで疲れないための活用方法を少しだけ書きたいと思います。
活用方法その一 「ネットを中心に活動している超インフルエンサー系roomには近寄るな」
バイネームでお伝えすることはできませんが、クラブハウス疲れされている方々のほとんどは、このネットを中心に活動している超インフルエンサー系roomに立ち寄ってしまったがためではないでしょうか。実際に私もそうでした。
最初にアカウントを登録すると、他のSNSと同じように既に大量のフォロワーを獲得しているアーリーアダプターと呼ばれる方々がずらり。なんとなく、Twitterなどで見たことがあるからフォローしがちですが、そこはぐっと堪えてスルーしましょう。
彼らはクラブハウスに住んでいるかの如く、ほぼ24時間ずっとログイン状態になっており、常にどこかしらのroomに入ってトークを展開されています。
彼らのトークは確かにそれなりに面白い内容であったりはしますが、共通して言えるのが自己主張が強すぎて、音声だけなのに何故か聞いているだけで疲労感を感じます。
これはなぜか?基本的にはTwitterと似ていると感じますが、Twitterでは140文字の中でいかに自分の主張を言い切り型で、他の意見を寄せ付けないような言い回しをしてバズらせるのかが鍵だと思います。(もちろん、その言い切り型がアンチを産み炎上し、バズをさらに加速させるのですが)そうすることで、インフルエンサーの回りには信者だけが残り、そうでない方々はフォロー外から彼らに口撃をしかけているという構図です。
クラブハウスも同様です。音声だけで、リアルタイムに自分の主張をズバズバと言い切るのです。そうすると、スピーカーは基本的には同じ主張をするメンバーだけで構成されます。もしも話している内容に反論があったとしても、自分のマインドを擁護してくれるようなスピーカーはいません。場の多様性はなくなり、なぜだか自分の考えや行いが否定されているような気分になり、クラブハウス疲れへと繋がっていくのだと思います。
ですので、超インフルエンサー系のroomには近寄るな!です。
※もちろん、そんなことないrooomもあるので、全てが上記に当てはまるとは限りません。
活用方法その二 「フォロワー数なんざ気にしない」
昨今のインフルエンサー系の方々は口を酸っぱくしてこう言います。
「個の時代なのだから、個で発信して、個の価値を高めよう!そのためにはまずSNSという利器を活用して、発信して自分を支持してくれるフォロワー数を増やそう!」と。
確かに言っていることは間違いでは無いと思います。ですが、フォロワー数なんざ一朝一夕で爆増することなんてないです。クラブハウスはその場で何を話したか?誰と話したか?何人がroomにいるか?で、突風が吹いてフォロワー数も伸びやすいツールですが、その瞬間風速的なフォロワーは一体何の意味があるのか?
以前noteプロデューサーの徳力さんの著書「SNSの教科書」を読ませてもらいましたが、彼も初めから「ちょっとした有名人」であったわけではなく、色んな苦労を重ねながら名をあげてこられています。
また、その一瞬のトークの中で自分の全てが分かってもらえるのだろうか?そういった意味で、このnoteのように日々文章を書き続けることで、少しずつではありますがクリエイターさんの人となりが見えてくるし、それが面白いと思います。
クラブハウスのフォロー/フォロワーは、これまでのSNSの中では最もお互いの結びつきがユルいのではないだろうか。ユルいつながりに価値はあるのだろうか?リアルではないインターネットという仮想世界で、ユルくネットワーキングできるのがSNSなので、そういった意味ではそのユルさが本来の姿なのかもしれませんけどね・・・。
ただ、このフォロワー数を競い合うような風潮が、訳の分からない「無言・相互フォロー部屋」や「フォロバ100」といったものを生み出していることも事実としてあります。やっている身からすると、確かにフォロワーさんを増やしたいという気持ちは分かります。わかりますが、お互いのnoteの中身も見ないでフォロー/フォローバックする意味ありますか?
友達がたくさん欲しい!けれども自己紹介とかは、めんどくさいから、とりあえずメアド交換しましょうか。で集めたメアドは、果たして友達と呼べるのでしょうか。
話がnoteに脱線してしまいましたが、同じようなことがクラブハウス内でも起きている、ということです。
活用方法その三 「クラブハウスを使う目的を明確にしよう」
当たり前のことなのですが、クラブハウス疲れを起こしている人のほとんどは、とりあえず流行りに乗っかっておかないと、という「普通」の人がほとんどではないでしょうか。
私もそうでした。1日でも早くアカウントが欲しくてメルカリで買おうとして、結局Twitterでメッセージをくれた見知らぬ大学生から買ってしまいました。ネタになるかな、と軽い気持ちで買いました。※なぜか最近4枠の招待権が付与されました。欲しい方はお譲りします。もちろんタダで。
私も初めて数日は、寝る間を惜しんでクラブハウス内でポジションを探り合っているインフルエンサーや、スタートアップCEOや投資家みたいな人たちの話を聞き漁っていました。
しかし、彼らの話は「普通」の人にとっては、聞いていても時間の無駄です。もちろん、「普通」の生活の中では聞き得ないような裏話や苦労話を聞くことができます。そういった世界にあこがれている、あるいはいつかは自分も起業してやる!という気概を持った人ならいいでしょう。ですが、なんとなくこの巷で話題のCEOの話を聞いておかないと、置いてけぼりになるのではないか?ひょっとすると、一攫千金を狙えるようなこぼれ話が聞けるのではないだろうか?ぐらいの気持ちで聞いていても、ただただ疲れるだけです。
この会社のこのCEOの話が聞きたい!なぜならば・・・という説明が出来るぐらいでないと、聞いていて疲れるだけです。つまり、彼らの話に価値がないと言っているわけでは無く、聞く理由を持っていない人には価値が無く、なんとなくのながら聞きが最悪だ、ということです。
なぜクラブハウスを使って、話を聞いているのか、あるいは誰かとお話をしているのか?ということに、目的意識を持つことが重要です。
けいえすの最近の使い方
ここまで書いていると、アンチクラブハウスの人みたいですが、決してそんなことはありません。むしろ「普通」の人も積極的にクラブハウスを使うべきだと考えています。
①インフルエンサーのフォロー
インフルエンサーはフォローするなと言っておきながら、しています。ですが、これは「その三」でも書いた通り自分の中で明確な目的があり、ふとした時にそのインフルエンサーの専門領域の話を聞きたいからです。なんですが、最近は全然関係ないようなroomにばかり居て、困っています。
②目的を有したルームに参加している(ライター)
noteを半年以上続けていく中で、たまに見ず知らずの人から突然Twitterに私の駄文をツイートしていただくことがあります。もしかしてもしかすると、Webライターみたいなパラレルキャリアの道が拓けたりするのでは?と、壮大な勘違いにより最近はライターさんのroomを中心に徘徊させてもらっています。
なかでもフリーライター朝会なるものがあり、組織に属していないフリーライターさんは仕事のメリハリが難しいので、その日のタスク等をみんなで共有しながらモチベーションアップさせよう、というroomです。
参加人数は毎回異なりますが、大体10人から20人ぐらいのライターさん達が集まります。ここぞとばかりに、ライティングのコツやインタビュー記事で気を付けることなどを教えてもらっています。地味にnoteを継続させていくモチベーションアップに繋がっています。
もちろん私はプロのライターなので、noteでブログを楽しんでいるただのサラリーマンですと、身分を明かしていますが快く迎えてもらっています。気になる方はコメントください。
③目的を有したルームに参加している(複業・パラレルキャリア)
少し前からいわゆる複業的なことの相談を友人から受けています。地方で商売をやっている友人なのですが、そこのECやオウンドメディア、SNS活用などについてです。
そのため、他の複業家の方々と交流がしたいなと思い、パラレルプレナージャパンという団体に所属している方々とコンタクトを取らせてもらっています。
コロナ前のリアルイベントであったとしても、人だかりができてしまってなかなか話しかけられるタイミングがなかったり、待ちの人が居たりしてゆっくり相談するのが難しかったと思います。しかし、クラブハウスはその辺りをあまり気にすることなく、レイズハンドボタンをタップするだけなので、非常に使えるサービスだと感じています。
③自分の趣味の世界のroomに参加する
私の趣味と言えばキャンプではありますが、クラブハウスの世界でもnote業界の方の集いに参加させてもらっています。
noteのPRチームの方々が運営されているroomです。noteを始めたころからTwitterでフォローさせてもらっている、noteの中の人たちとの交流の場です。
お世辞にも場回しがお上手とは言えないのですが、なんともまったりとしたroomで、一言で例えるなら「平和」。ただただ、noteクリエイターさんと中の人の交流会です。一クリエイターからすると、ちょっとした有名人と交流できているような気分に浸ることができます。
先日、私も手を挙げさせてもらいましたが、めちゃくちゃ満足度は高かったです。というのも、向こうから「なんでnote始められたんですか?」「なんでnoteを続けられているのですか?」と、自分の中でもあまり整理されていないし、ひっそりとやっているので誰からも聞かれることの無い質問をしていただけました。
そのおかげで、何となく気持ちがすっきりしたし、これからもnoteを中心にいろんなことにチャレンジしてみようという気持ちを持つことが出来ました。
さらにnoteの中の人たちからしても、これは非常に貴重なユーザから直接ヒアリングが出来る場なのだと理解しました。何はともあれ、noteクリエイター・中の人にとってWinWinなroomです。是非ご参加あれ。
「普通」の人のためのクラブハウスの教科書
徳力さんの著書名をパロディしているにもかかわらず、拙い内容であったかと思いますが、いかがでしたでしょうか。
私のように「普通」の人が世のほとんどだと勝手に思っていますが、「普通」の人は確かにインフルエンサーや著名な方に憧れを抱きます。それは間違いありません。しかし、それは玉石混交であり全てのインフルエンサー(フォロワー数のたくさんいる人)が、フォローすべきような人材であるわけでは無いと思います。
自分にとってその人は玉か石かを判断しましょう。その判断基準は、自分がその人から何の情報を得たいと思っているのか?です。なんとなく、フォロワー数も多いし話題の人だし、というのが最も危険であり無意味な行いだと思っています。今すぐフォローを外しましょう。
また、インフルエンサー(フォロワー数の多い人)でなくとも、自分が何を知りたいか?何を学びたいか?が明確であれば、フォロワー数の決して多くない自分と同じ「普通」の人が、自分のインフルエンサーとなり得るのです。逆もしかりで、「普通」な自分が誰かのインフルエンサーになるかもしれません。
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