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ChatGPTと書く小説/哀しい男と女の物語/3.小説原稿/原稿1:出向の申し渡し

今回は、Chat君に主人公二人の家庭人としてのキャラクターを設定してもらって、お見せする予定でした。ですが、予定を変更して二人が、それぞれの会社でコンソーシアムへの出向を申し渡される場面に進みます。
変更の理由は、次の2点です:

(1)Chat君が設定した二人のキャラクターが、ほとんど同じでした。私が提示した条件が一般的過ぎたと思います。少し条件を絞り込むために、私が考える時間が必要になりました。

(2)二人がコンソーシアムに出向することになるのは会社側の都合ですから、出向申し渡しの場面で二人の家庭事情を反映させる必要は、ゼロではないですが、あまりありません。したがって、(1)を考えている間にこの場面を先行させるすることができます。

前回はこちら:

1.今回の進め方

 
 第1回は、ChatGPTが3回生成してくれた中から1つを選択しました。第2回は、3回の生成の共通項を整理しました。正確に言うと、第2回は、実は、まだ途中ということになります。家庭人としてのキャラクター設定を先に固めて、その後、物語を進めながら固めていく方向で考えています。

 今回も3回生成してもらいました。そして、男性・女性ともに、最もよくまとまっていた生成回をChatGPT版として採用し、不自然に感じられたところを手直しし、多少セリフを追加しました。
 男性、女性ともに、第3回生成を採用しています。

2.男性編

 私からのお願いに対してChat君が作ってくれた会話(第3回生成)を4つのパートに分け、それぞれについて、手直しを加えながら進めます。

男性編/私からのお願いーーーーーーーーーー
日本の大手企業の役員Xと、彼の部下のマネジャーAの会話をつくってください。マネジャーAは、知的で仕事熱心で成果をあげています。マネジャーAは、今は課長ですが、自分が部長に昇進して当然だと信じています。役員Xは、マネジャーAが優秀であることを認めています。彼が部長ポストを希望していることも知っています。しかし、役員Xは、マネジャーAとは考え方が合いません。マネジャーAを部長のポストにつけると自分が仕事をしにくくなると考えています。そこで、役員Xは、彼の会社が有力なメンバーになっているコンソーシアムの部長ポストをマネジャーAにオファーします。役員XはマネジャーAを役員室に呼んで、オファーを示します。ただし、この会社の多くの社員は、コンソーシアムの部長は社内の部長よりも格下だと考えています。
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男性編/ChatGPT版/パート1

役員X:マネジャーA、お話しできてうれしい。最近、あなたの成果とリーダーシップを高く評価していることは知っているよ。
マネジャーA: ありがとうございます、役員X。私自身も、部長に昇進するべきだと思っています。

男性編/パート1/手直しーーーーーーー
役員X:
A君、君を課長に推薦して良かった。君の仕事振りには大いに満足している。
マネジャーA:恐縮です。私こそ、今の仕事につけていただいたことを感謝しています。私にとって大変勉強になっていますし、少しは会社のお役にも立てていると思っています。今以上の責任に応えられるように、一層力をつけて行こうと思っています。
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男性編/ChatGPT版/パート2

役員X:それについて、私も了解している。しかし、今回話そうと思ったのは、あなたに別のチャンスを提供するためだ。コンソーシアムの部長ポストが空いていることを聞いたか?
マネジャーA: はい、聞いています。でも、私はこの会社で部長になることを望んでいます。

男性編/パート2/手直しーーーーーーー
役員X:
そのことなのだがね。深海資源開発コンソーシアムの企画部長が病気休職に入ったのを知っているかね?
マネジャーA:聞きました。私のところの部長が、うちの会社が確保している重要なポストの一つが空席になってしまい、他社に取られるのではないかと心配していました。
役員X:そうなのだ。あのポストは、何としても、うちの会社で押さえておきたい。そこで、君にコンソーシアムの企画部長を頼みたいのだ。
マネジャーA:それは、光栄なお話です。(そこで少し間を置いて)ですが、私としては、もう少し社内で自分に磨きをかけたいと思っています。
役員X:コンソーシアムの企画部長では、役不足かね?
マネジャーA:いえ、とんでもありません(強く首を横に振る)。
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男性編/Chat君/パート3

役員X:そうだと思っているよ。しかし、あなたがこの会社の一員として、コンソーシアムの部長に就任することには大きな利点がある。まず、コンソーシアムの部長は外部との連携が強化され、新しいビジネス機会が広がる。そして、あなたが部長になることで、私たちの会社もコンソーシアム内での立場が向上する。
マネジャーA:でも、社内の部長になるチャンスも大切だと思います。私のスキルと経験が、この会社に貢献できると信じています。

男性編/パート3/手直しーーーーーーー

役員X:これは、君にとって飛躍のチャンスだと思う。深海資源開発コンソーシアムは、経産省の旗振りのもと、日本の一流企業が集まって結成したものだ。そこの企画部長となれば、他社はもちろん、経産省とも太いパイプを作ることができ、君の将来に役立つことは間違いない。会社としても、君のような力のある人間が行ってくれれば、コンソーシアム内での立場を今まで以上に強化できる。
マネジャーA:はい、素晴らしいチャンスだと思います。ですが、私はまだ42歳です。外の世界で活躍するのは、社内でもう少し自分を磨いてからにしたいと思います。
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男性編/ChatGPT版/パート4

役員X:分かるよ。だけど、ここでの部長になった場合、私たちの関係が変わるかもしれない

マネジャーA:それを言うなら、私はコンソーシアムの部長になることを検討してみましょう。私は新たなチャレンジに積極的です。

この会話は、役員XがマネジャーAにコンソーシアムの部長ポストを提供する際の一部分を示しており、役員Xの考え方や提案の背後にある状況を反映しています。

男性編/パート4/手直しーーーーーーー
役員X:君が社内の部長ポストを望むのは、分かる。だが、社内は組織のフラット化が進んで、部長ポストは減る一方だ。社外のポストであっても、部長の声がかかった時に受けておく方が得策だという考え方もある。
[楠瀬付記:部長にしたくないのが本音でも、Chat君が書いたような露骨な言い方は、これがアメリカ人であっても、あまりしないと思います]
マネジャーA:つまり、ここで応じておかないと、この先、部長になれる可能性は低いということでしょうか?
[楠瀬注記:Chat版にないセリフを、楠瀬が付け加えました]
役員X:(笑いながら)そんなことは言っていないよ。私だって、将来のことを確かに見通せるわけではない。ただ、キャリアの一つの選択肢として、君にとって考えてみる価値があると、私は思う。
[楠瀬注記:Chat版にないセリフを、楠瀬が付け加えました]
マネジャーA:わかりました。少しお時間をいただけますか。検討して、ご返事します。
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3.女性編

 私からのお願いに対してChat君が作ってくれた会話(第3回生成)を3つのパートに分け、それぞれについて、手直しを加えながら進めます。

女性編/私からのお願いーーーーーーー
日本の大手企業の人事部門の役員Yと、彼の部下で、人事部でマネジャーをしている女性Bの会話をつくってください。マネジャーBは、知的で仕事熱心、誠実で思いやりのあるマネジャーです。しかし、役員Yは、彼女が社員個人の事情に配慮し過ぎて会社の利益に反する判断をすることがあると感じています。また、役員Yは、マネジャーBの仕事でのburn outの可能性を懸念しています。役員Yは、彼の会社はジェンダーバイアスが強いので、女性であるBが部長ポストにつくことはできないと考えています。そこで、役員Yは、彼の会社が有力なメンバーになっているコンソーシアムの部長ポストをマネジャーBにオファーします。ただし、このポストの勤務地はマネジャーBの家から遠く離れています。マネジャーBは家族思いなので、このオファーを断るかもしれないと、役員Yは思っています。しかし、役員Yは、マネジャーBがこのオファーを受け容れることが、彼女の職業生活と会社の事業の両方にプラスになると確信しています。
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女性編/ChatGPT版/パート1

役員Y: Bさん、お話しできてうれしい。最近、あなたの仕事への取り組みと、社員への思いやりに感心しています。
マネジャーB: ありがとうございます、役員Y。社員の個人の事情を理解し、配慮することは、私の仕事の一部だと思っています。
役員Y: それは素晴らしい姿勢だと思いますが、時には会社の利益と社員個人の事情が衝突することもあるでしょう。社員一人一人のニーズを過度に優先することは、時には問題を引き起こす可能性があります。
マネジャーB: はい、その点には気をつけています。ただし、社員の幸福と会社の成功の両方を両立させる方法を見つけることができると信じています。

女性編/パート1/手直しーーーーーー
役員Y:君の仕事への取組みにはいつも感心している。君の仕事の進め方には、社員への思いやりを感じる。
マネジャーB:ありがとうございます。社員の個人事情を理解して配慮するのは、人事の仕事の大切な一部だと思っています。
役員Y:そうだね。ただ、会社の利益と社員の個人事情が相反することも多い。そういう時、君が会社と社員の板挟みになって判断に迷うことがないようにして欲しい。
マネジャーB:はい、それは一番気をつけなければならないことだと思っています。ただ、知恵を絞れば、社員の幸福と会社の成功の両方を両立させる方法を見つけられるケースが多いと思っています。
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女性編/ChatGPT版/パート2

役員Y: また、最近ではあなたの仕事でburn outの兆候が見受けられることもあり、その点も心配です。あなたの健康と仕事のバランスを取ることが大切です。
マネジャーB: 了解しています。効果的なストレス管理に努めています。

女性編/パート2/手直しーーーーーーー
役員Y:今の話と関係するのだが、人事は会社と社員の板挟みになりやすく、ストレスのかかる仕事だ。しかも、長時間労働になりやすい。疲れが溜まったりしてはいないかね?
マネジャーB:(うつむいて少し考える)そうですね。社員にストレスを上手にコントロールしてくださいと指導している人事の人間がストレスを抱えてしまっては、いけないですね。健康管理には、気をつけます。
役員Y:(微笑んで)健康が何よりだ。お互い、気をつけよう。
[楠瀬注記:Chat版にないセリフを、楠瀬が付け加えました]
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女性編/ChatGPT版/パート3

役員Y: 最後に、私たちの会社はまだジェンダーバイアスが強い状況にあり、女性の部長が受け入れられにくい状況が続いています。しかし、あなたは非常に有能であり、私たちの会社が有力なメンバーであるコンソーシアムの部長ポストを提供したいと考えています。
マネジャーB: コンソーシアムの部長ポストですか?それは光栄なオファーですが、家族との距離が遠くなることが懸念材料です。家族思いであり、家族との時間を大切にしています。
役員Y: 確かに、遠隔地での勤務は課題があるかもしれません。しかし、これがあなたの職業生活と会社の事業の両方にプラスになると確信しています。家族との調整が難しい場合、柔軟な解決策を見つけることもできるでしょう。

女性編/パート3/手直し-------
役員Y:実は、今日は、君のキャリアのことで話し合いたいと思って、来ててもらったのだ。
[楠瀬注記:Chat版にないセリフを、楠瀬が付け加えました]
マネジャーB:(驚きと戸惑いの表情を浮かべて)私のキャリア......ですか?
[楠瀬注記:Chat版にないセリフを、楠瀬が付け加えました]
役員Y:私は、君は、組織のもっと上で、もっと大きな仕事が出来る人だと思っている。(言葉を切って、少し間をおく)だが、この会社は、まだまだ男性優位でジェンダーバイアスが強い。人事担当役員の私がこんなことを言うのは実に情けないことだ。しかし、現実は現実として見つめないとね。この会社で、君に今以上に活躍してもらう機会を提供するのは、なかなか難しいと考えている。君は、深海資源開発コンソーシアムを知っているよね。
マネジャーB:はい。経産省の旗振りで、国内の一流企業が集まって立ち上げたコンソーシアムです。うちは主力メンバーですから、課長級から部長級まで、かなりの数の社員が出向しています。
[楠瀬注記:Chat版にないセリフを、楠瀬が付け加えました]
役員Y:コンソーシアムが軌道に乗って来てメンバー企業からの出向者に加えて、コンソーシアムが独自に採用する職員が増えてきた。そういう職員向けの教育研修を充実させる必要も出てきた。今まではコンソーシアムの総務部が採用と教育をみていたが、手一杯になってきた。そこで、新たに人事部を作ることになった。君に、その部長を引き受けてもらいたいと思う。
マネジャーB:深海資源開発コンソーシアムの人事部長ですか。それは身に余る光栄なオファーです。ありがとうございます。ただ、コンソーシアムの本部があるのは...…(言いよどむ)
役員Y:君の家から通勤するのは無理だろうね。ご家族と一緒に引っ越すか、それが難しいようだったら、君が単身赴任するしかない。
[楠瀬注記:Chat版にないセリフを、楠瀬が付け加えました]
マネジャーB:少しお時間をいただけないでしょうか? 家族とも相談しないと、私の一存では決められません。
役員Y:そうだね。勤務地が今の家から離れているのは問題だ。ただ、仕事の面に限って言えば、このポストは間違いなく、君にとってプラスになる。会社にとっても願ってもないことだ。君のような力のある人にコンソーシアムの人事を押さえてもらえば、うちの会社のコンソーシアム内での影響力を今まで以上に強化できるからね。家庭との両立については、柔軟な解決策を見つけることができるよう、私も相談に乗るから、前向きに検討して欲しい。
マネジャーB:わかりました。家族と相談した上で、ご返事いたします。
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4.次回以降の進め方(未確定ながら)

 次回以降ですが、主人公二人の家庭人としてのキャラクター設定を先に固めて、会社からのオファーについて、二人が家族と相談する場面に進みたいと思っています。
 職業人としてのキャラクター設定を固めるのは、少し後にすると思います。

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

(つづく)


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