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2年目がはじまります!ミラノキャンパスに引っ越します!|ミラノ工科大学建築学部

*出国前に書いたものなので時差があります。。。


あと少しでイタリアに戻ります。
なんだか寂しいけど楽しみもある今の気持ちを残しておきたいと思います。

実は先日、無事ミラノのレオナルドキャンパス(メインのキャンパス)への異動が決定しました!
1年前の入試で人気が高いミラノキャンパスには入れず、鉄道で50分の少し郊外にあるPiacenzaキャンパスで1年目は過ごしました。

去年、ミラノに行けなくて、2年生になるときに絶対に異動できるように頑張ろう!とすでに考えていたので、無事目標をクリアした次第であります。

ただ、直前までは合格しても今のところに残ろうと考えていました。
現在のキャンパスはアットホームで教授は大概学生のことを覚えているし、クラスメイトもみんな知っている感じ。
家賃もミラノに比べると安く、スーパーもキャンパスも徒歩ですぐでした。
ただ、大きな図書館はないし、街自体はつまらない。
クラスメイトも少なく、さらに真面目な学生も限られていて、このままここにいて大丈夫かな?というモヤモヤはありました。

それでもここに残ろうと思っていたのは、
設計課題を一緒にやった友人とまた組みたかったこと、
時間に余裕があるので旅行できること、
なによりも資金的に懐に優しいところが魅力的でした。

それがなんで急に心変わりしたのかというと、東京藝術大学で中山英之さんのWSに参加して感じたことがあったからです。
WSでは様々な大学の建築学生と一緒に課題のレビューを受けました。
中山さんは建築のみならず生花や彫刻、心理学の知識も豊富で引き出しの多さに驚きました。
私がイタリアの大学に通っていることから、イタリアの家具デザインの話をしてくださり、この1年置かれている環境に甘んじてイタリアならではのデザインに何も触れていなかったことを痛感しました。
また、他の学生の考えもとても面白く、誰と学ぶかも非常に大事だと感じました。

その日、一気に私の心の中では”ミラノで学んだ方がいい”という感情が膨らみました。やっぱり以前から感じていたもやもやが正しいような気がして、例えば学校の図書館で気になった建築の本をぱらぱらめくるだけでも意味があると思ったし、その図書館がすぐにいける環境が大きいと思いました。

その日、ちょうど異動の結果が出て、合格していることを確認しました。
同じく合格したメンバーも知り、現在のキャンパスに残るメンバーを考えたときに、あまりわくわくしませんでした。
今の環境がベストでないとわかっていてどうしてbetterな方に移らないのか。やっぱり行きたい!!と心では思っていました。

そんな私にとって最大の問題はお金でした。
ミラノの家賃はあまりにも高く、円安も相まって、不安が大きくなりました。本当に払えるのか。

そこでミラノでのキャンパスライフを熟知しているスタジオでお世話になった教授に相談しました。
すると、長文でいかにミラノに機会があるのかを教えてくれました。そして、インターンをやりたいときは協力するからいつでも頼ってくださいと言ってくださりました。彼は厳しい先生でしたが、真面目な学生には真摯に向き合ってくれる人で、お金はかかるけどそれ以上にリターンがあるから絶対に来るべきと言われました。何より、わざわざ遠くからきているのに、一番ベストな場所=ミラノキャンパスに来ないのはおかしい、より良い教育を受けるべきだとのことでした。ごもっともです。

本当は教授がYesというのはわかっていました。ただ背中を押して欲しくて聞いたと自分でもわかっていました。
そして、この返信をもってミラノに行くことを決断しました。
お金の心配は今でもあります。だけど行かないと絶対後悔する。
なにより、お金は減っていくけど、有給インターンなどの挑戦をまったく考えていなかった自分に気づき、いかに自分が受け身で過ごしていたか反省しました。
結局は覚悟を決めるのが怖かったんだと思います。

そんな弱気なでcomfortable zoneから踏み出そうとしなかった自分に別れを告げるべく、わたしは今年からミラノで勉強します!!

問題はまだまだあるけど、新しいキャンパスで勉強することにワクワクしています。



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