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とにかく始めてみる 第2回 「一番安く、秒で。」

さて、今日は僕の初の本「とにかく始めてみる」の第2回。
第1回は一昨日書いた。昨日は音源の締め切りがあったので音源に集中。
丸一日音源製作しかしていなかった。
絵も文章もさっと書けるのに一番キャリアの長い音楽はまだまだ一番時間がかる。
こだわり過ぎちゃうし考え過ぎちゃう。
トラックはすぐ作れるけど歌入れが時間かかっちゃう。
自分にとって一番難しい。難しいというか「こだわり」という自己規制から逃れられない。
そのブラックホールから抜け出すのが楽しいのだろう。
12時間以上もぶっ続けで作業していると途中で「もっと効率よくできないかな」とか考えたりする。
でもそこを考えること自体が効率が悪いと僕は考えている。
時間がかかってでも没入できる何かがあるのなら喜んで入っていけばいい。
その間は何も考えなくて済むし、脳がただひたすらに宇宙と更新できる貴重な時間。
ただただ没入して楽しむということに身を任せればいい。

「とにかく始めてみる」第2回とは言ったもののまだ何を書くか決まっていない。
でもとにかく始めてみている。このタイトルの本を書くのだから
とにかく始めてみていなければなんの意味もない。
この本でとにかく始めることによってなんらかが生まれる、創れるということを証明したい。
今日は最近僕が「とにかく始めてみたこと」について書いてみよう。
その中で「とにかく始めてみる」ための極意を探っていきたい。

僕は常に何か始めては止めるを繰り返しているので、
例には枚挙に暇がないが、一番目立った始めたものは絵だ。
音楽制作に行き詰まっていた頃に何か他のことをやって脳を解そうとしているときに始めた。
前の日の夜に考えついて次の日の朝100均に道具を買いに行った。

まだ数行しか書いていないがもう重要なポイントが2つも出た。

①道具は一番手に入れやすい安いもの
②始める時は秒で

まず何か始めるときは、とにかく手に入れやすい安いものを使ってみる。
プレッシャーがないし、一番気楽にできる。
始めに道具を凝ってしまうと一番肝心な行動の部分に力が入れられずに
いつまでたっても始まらないという虚しい状況に陥る可能性もある。
始めるにあたって一番よくないのがプレッシャーだ。
だからとにかく始めるコツは「使う道具はとにかく手に入れやすい安いものを揃える」である。

そして何よりも一番大事なのは「秒で始める」ということだ。
僕自身が会社員時代や学生時代に「本当はもっと色々創りたいのに仕事やバイトで時間が無くてできない。」とか
思っていた時はとにかく何も始めていなかった。
何かを始めるよりも先に「時間が無くてできない」という理由を探していたように思う。
それじゃ遅い。「とにかく始めてみる」の為にはまずその理由探しの工程をまるまるカットする必要がある。
全てを無視して「秒で始める」のだ。
心の中に何かをやりたいとというアイデアが閃いた瞬間に行動に移る。

人の興味や好奇心は時間の経過と共にどんどん薄れていく。
少し時間が空くと体を動かすまでのエネルギーは消えていってしまう。
まず一つ言っておくが、興味を持てること、やってみたいと思うことはどんな宝石よりも貴重な物質だ。
宇宙と自分の心が更新しあい、シンクロした時に初めて興味が湧く。

そこで大抵の人は行動に移さず「やってみたいと思ってた。」で人生の幕を閉じる。
でも自分とはそれほど関係のないことだとなぜか深く納得していて、
そこについてあまり考えない。

興味の世界を覗くことは生きることそのものだと僕は考えている。
大好きな世界の中で観る、喜び辛さ悲しみ悔しさ、は普段の生活のそれとは濃度が違う。
自分はなぜ生きるのかという果てしない問いに対して少し気楽になることができる。
生きているとそう言った「自分とは」や「この世界とは」という究極の問いに多くの人が直面する。
答えはないと理解して受け止めていくこととして僕は今のところ進めているが、
さっき言ったように「とにかく始める」ことによってそれくらいに軽く受け止められるようになってきた。

話が若干逸れてきたが、とにかく始めるためのポイントは

①道具は一番手に入れやすい安いもの
②始める時は秒で

に尽きる。大事なことなので繰り返し書いた。
基本的なことでも書き出すとまた意識が変わってくる。

すぐ始める。すぐだ。
すぐというのは本当にすぐだ。

一刻も早く、だ。

他のことはすべて投げ出して欲しい。
まずそれを始めてみて欲しい。
なんだっていい。絵を描きたければ丸やら四角やら三角をとりあえず描けばいい。
話はそのあとだ。

そう書いていて思い出したが、僕は去年2022年1月23日に絵をスタートさせた。
言った通り、一番始めに描いた絵は「まるさんかくしかくはな」だった。

KEISUKE SAITO "まるさんかくしかくはな"
2022.1.23


手当たり次第に画材を揃えて、とにかく適当に描いた。
描いた時はあんまりにも頭のイメージと違くて笑ってしまっていた。
こんなにも自分って描が下手だったかと少し萎えていたのを覚えている。
答えから先に書くと「下手な絵は上手くなってからはなかなか描けない。」だから結構貴重である。
始めたての作品は後々にかなり神秘性の高いものになってくるから是非捨てないでとっておいて欲しい。

簡単な道具を揃えて一番プレッシャーを低くする、
そして興味が一番あるうちに秒で始める。
始めはクオリティは考えない。
始めた、行動した、という点のみにフォーカスする。
船出の一番始めの山場はまず船を浮かばすことである。
浮かばない船は大波を越えられないどころか前に進むことすらできない。
だからしばらくは船を浮かすことだけを考える。
自分の作品にはいい感じに無関心にして適当に流しておく。
どんなにヘタクソで萎えても、
「いいんだ。僕はまだ練習中だ。」とずっと心で唱えよう。
僕もそうしていた。そうするうちにここまで書けるようになってきた。
絵の展示も開催し、書いた頃は想像もしないような高額で絵を打ったりすることができた。


KEISUKE SAITO "日傘を差す人"
2022.9.17
KEISUKE SAITO "Mu"
2022.11.23

まぁ第2回はこんなもんで。
本当してのまとまりはないかもしれない。
でもいいのである。
僕はまだ練習中だ。これは1冊目なのだから。
気軽にプレッシャーを低くしてコツコツと書き進めてみよう。
次のポイントは、

③作品を取っておく
④名前をつける

ってことについて書こうかな。
③さっきちょっと書いたけど。
まぁそんな感じで、また会いましょう。

さて、今日も味わっていきましょっかね!

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