最強の裏方になりたくて。【2021年総集編】

2021年も残すところあと少し。

私にとって、様々な面から人生を豊かにしてくれる、そんなとても大切なツールである「仕事」を中心に、一年の振り返りをします。

過去の決断や行動に至った経緯を言語化し、そこから学んだことを未来への教訓にすべく、ここに書き記してみたいと思います。


1月 自分ならやれる、根拠のない自信の集大成。


「異業界・未経験・ポテンシャル採用」

代り映えのない日々に悶々としていたところ、突如舞い込んできたチャンス。

予想できる未来と未知の世界を前にして、一寸の迷いもなく後者を選択した。そんな決断が実を結んだ1月。これまでの経験が自信となり、それが決断にあたって背中を押してくれた。

<Tips>

物事を選択する際には、主観と客観の両面から考えてみる。

たとえば転職の場合、自分のやりたいことと、定量化できる履歴書上の自分に対する世間からの期待を考えてみよう(世間が20代に期待することは何か。それは30代になるとどう変わるのか)。

主観と客観の両面から選択肢を比較すると、どちらの軍配が上がるだろう。


3月 感謝を胸に。振り返らず、前だけを見よう。


進むべき道が決まったら、それから一定期間はとりあえず前を向くことが何よりも大事。

「自分が下した決断を正すことができるかどうかは、未来の自分の行動に依存する。」

私は常にこう信じている。


4月 アドレナリンが噴火しそうだ!


数年ぶりの新しい環境。ワクワク感に勝るほど、ルールも一切のマニュアルも存在しない状況に、危機感を覚えた。本質は何かを考え、暗黙知を形式知にする。チーム(組織)としての喫緊課題はここにあると目星を付け、短期目標の設定と具体的なアクションプランへの落とし込みを始めた。

と同時に、「課題を見つけ、解決に向けて学び、実践し、その実用性を確かめる。」ここに仕事の面白さが詰まっている、と再確認。だから仕事はやめられない。

<Tips>

新しいことを始めると、自分が何に対して面白いと感じ、どこにやりがいを見出すかに気付くことができる。

コンフォートゾーンに浸かっていると、大事な感性が埋もれてしまう。そうなれば日々の仕事は作業と化し、期待を超えるアウトプットは生まれず、何なら「仕事ができるようになった」と勘違いする仕事に慣れただけの害悪になりかねない・・(経験談。苦笑)

新しいことが必ずしも転職である必要はないけれど、少しばかりストレスを感じるくらいの環境変化を起こすことが大事。

環境変化が必要かを判断する基準は、いま自分が行っていることを、より少ない労力で出来るようになった時。


6月 ひと段落。次に着手すべきは何か?


課題解決の糸口も見つかり、経過観察と次の課題発掘に向けて動き出した時期。

課題はあれど、そこに投下できる資源は限られているので、よりインパクトの大きい課題から着手しよう。また、その課題に着手することが、会社にとってどれだけ利益をもたらすのか。現場目線だけでなく、決裁権のある人物の目線を取り入れて、彼(彼女)に対して営業をかけることで、自分のやりたい事に着手できる環境が整う。

<Tips>

自分の立場より1つ、2つ上の立場から物事を考えることの重要性はよく聞く(とはいえ、常にそれを意識できているかどうかは、胸に手を当てて考えるに値する・・)。

それに加えて、現場と経営の距離を縮めるためには、具体と抽象を行き来する考え方がとても有効。

◆参考図書

「具体⇔抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問


8月 モヤモヤ、この違和感の正体は?


「組織における自分の役割は何だろう?」

やりがいを感じる理由の一つに、コミュニティに対するコミットメントがあげられる。成果物を明確化し、それを周知させ、強制的にやらざるを得ない環境を作り出す。そして定量的な結果をもって自身をポジショニングし、相手との間に相互依存の関係を構築する。そうすることで自分の役割が相手に対して明確になり、相手から求められることによりコミットメントできる機会が増え、やりがいを感じるようになる。

<Tips>

コミットメントを引き出す、やりがいを持続させるうえで重要なことは3つ。

■成果やプロセスを評価する仕組み

成果を出すのは、そこに成果を出す理由と必要性があるから。そしてその理由と必要性は、相手の課題解決を起点に生まれるもの。論理的に考えた先の行動が成果を生んだとして、それを評価する仕組みが無い場合、自分は何のために働いていて、この行いは誰かのためになっているのだろうか、といった疑問を呈することにつながりかねない。

■周囲からの物理的・精神的なサポート

結果を出すプロセスに壁や困難は付き物。それを乗り越えるには、乗り越えるための具体的な策が必要なのは当然のこと、それと同じくらい周囲からのサポートが大事。周囲のサポートを得られる環境にあると実感することが安心感につながり、精神的基盤が安定することによって、人間はより一層クリエイティブに物事を考えることができるようになる。

■レベルアップを図る仕組み

多くの人は、前進している・成長している感覚を味わうことでやりがいを覚える。節目設目で大きなイベントを設定し、定期的にレベルアップを図る仕組みづくりをしてみよう。


10月 悩むな、行動しろ。


無視をできないほどに成長した仕事に対する違和感。

なぜを繰り返した結果、ようやくその正体が明らかになった。問題が見つかれば居ても立っても居られない私は、早速時間をかけて違和感に対処すべく選択肢を洗い出し、指針を立て、行動を起こしてみた。すると何たる偶然か、思わぬチャンスが転がっていた。

「ワンチャンあるといいな。」そんな軽い思いで、まずは行動を起こす。そこに悩みはない。

<Tips>

"悩む"とは、具体的な打開策を考えるわけもなく、同じ場所に留まり出口のない堂々巡りを続ける行為をいう。やるべきは、理想とする結果につながるであろう行動を引き起こすための思考をすること。

「思考→行動→結果」、これが前後することはない。


12月 再スタートを切ろう。 


いよいよ思いが現実に。

ここでは主に、以下の思考プロセスを経て決断を行った。

1.理想の未来を実現するための戦略的思考

自身が理想とする未来(結果)を作るために必要な環境(資源)は、どちらの選択肢に見つかるか。それら資源を活用するために立ちふさがる壁は何か。壁を壊すための現実的な具体策が思い浮かぶか。それは実行可能か。実行したとして、実現するまでの期間はどれくらいか。

2.リスクヘッジを考える

仮に決断を間違えた場合、想定されるリスクは何か。そのリスクを避けるために必要なことは何か。(最悪の事態を想定し、それに対処する具体策を考える


終わりに。


タイトル回収を・・

正反対にある環境に身を置いて、自分の価値観に沿った生き方が具体化されました。私は、社会を支えるインフラのような、最強な裏方になりたいのだと。そしてその生き方は自分の価値観と一致しているからこそ、違和感を感じなかったのだと。

今年の学びは、この名言に集約される気がします。

「あるものを正しく判断するためには、それを愛した後、いくらか離れることが必要だ。それは国についても、人間についても、そして自己自身についても本当である。」-アンドレ・ジッド(小説家)

来年の課題は、長期スパンで継続を図ること。そのために必要な取り組みは何か。心構えはどうあるべきか。

加えて、利他の心を養い、その視点を自身の行動の原因にすること。現在いまある自分は、周囲の助けがあったから。感謝の気持ちは念ずるだけでなく、きちんと行動で還元していこう。

一年間、お疲れさまでした。

来年もよろしくお願いします。


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