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30才からでもモノになる実用英語の学び方

□はじめに
第一章 英語を学ぶ前にするべきこと
・目的の明確化
・集中力を身につける
・好きなことを見つける
第二章(聞く、話す、読む、書く)
・聞く(Listening)
・話す(Speaking)
・読む(Reading)
・書く(Writing)
まとめ

はじめに

突然ですが、こんな経験をしたことはないでしょうか。
英語教材を何冊も購入したけど、結局何も身につかなかった。
英会話教室に通ったけど、長続きしなかった。
英語テストの点数はよかったけど、実際に話したり、聞いたりできない。

誰しも一度は英語に触れる機会があり、その度に挫折した経験があるのではないでしょうか。挫折によって皆さんの頭の中では、英語が「難しい言語」として認識されているのではないでしょうか。私もその一人でした。

私は小学校4年生から高校3年生の約8年間を米国で過ごしました。
上記で述べたことは私が全て学生時代に経験したことです。日本語を上手に使いこなせなかった私にとって、新たな語学を学ぶことは非常にハードルが高いことでした。そんな私が、現在は英検準1級、TOEIC885点を取ることができました。語学勉強はよくスポーツに例えられます。やった分だけ成果が出ます。しかし間違った方法や悪い癖は修正していく必要があります。この記事では自分なりに試行錯誤して編み出した勉強方法をご紹介させていただきます。自分に合っていると感じる部分は取り入れてみてください。逆に合っていないと感じた場合、無理して取り入れないでください。

今回、ターゲットを「30才から」と絞らせていただきましたが、どの年代の方々にもきっと役立つ考え方や勉強方法が詰まっていると思いますので、是非実践してみてください。

第一章 英語を学ぶ前にするべきこと

 ・目的の明確化
第二ヶ国語を学ぼうと考えている多くの方は、まずその語学を使って「何をしたいのか」目的を明確化する必要があります。そして具体的な勉強方法でアプローチして初めて目的が達成できます。Google先生で「英語 勉強 独学」について調べると下記内容が人気検索内容でした。

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誰かと話せるようになりたい人、ペラペラになりたい人、勉強の仕方が分からない人が蔓延っているような気がしました。
そんな中で、あなたは英語で何をしたいのかを明確化しましょう。30才は学生と違って勉強だけに集中できる状況ではありませんから、いかに効率的に学ぶかが最大のカギとなります。

それを踏まえて、あなたは英語を使って何をしたいですか。
話を聞けるようになりたいのか。
人と話したいのか。
本を読めるようになりたいのか。
文章を書けるようになりたいのか。

大切なのでもう一度書きます。目的を一つ決めて、それに向けて勉強することがとても重要です。当たり前ですが目的と違ったことにどれだけ時間を割いても、目的そのものが当てはまっていないため、結果挫折につながってしまいます。例えばあなたが、外国人と流暢な英語で話したいと思っているのに、本ばかり読んでいても目的は達成できません。会話をしたいのであれば、どんどん話す練習をしなくてはいけません。きっと少しでも話せたり理解できたと感じることができれば、それは大きな自信や喜びに繋がります。「できた」や「わかった」と感じることができる気持ちこそが学びそのものにおいて最も重要です。自分の目的を明確化し、自信と喜びに繋がる経験を積み重ねることで、あなたの英語力は何倍にも跳ね上がります。

 ・集中力を身につける
英語学習に限らず、学びの根源は「集中力」からくるものだと考えています。集中力が備わっているのといないのとでは、身につく速度が圧倒的に違います。量より質といいますが、質を高めるためには集中力が必要不可欠です。ですからまずは語学を学ぶ前に、集中力を培う訓練をしましょう。

実体験として中学生だった私は本当に集中力がなく、よく勉強中にゲームや漫画に逃げていました。勉強を10分した後は、遊びに2時間ほど費やしていました。ずるい私は、それで勉強した気持ちになっていました。結果何も身につかず、しばらくの間、英語がまったく身につかない期間が続きました。それを見かねた親は私に100マス掛け算をやらせました。最初は嫌々言いながらも、毎日5回100マス掛け算をがむしゃらにやり続けました。毎日5回になれたら毎日10回にメニューを変えて増やていきました。1年続けた結果、徐々に集中力が身につくようになりました。100マス掛け算の良いところは、短時間にガッと集中でき、タイムが早くなった時の達成感があるところだと思います。集中力が無いことに困っている方は是非騙されたと思ってやってみてください。これは子どもでも、大人でもできることなので私はかなりお勧めしています。

30代になると年々集中力が低下していきます。また、学生時代とは忙しさのレベルも全然変わってきます。仕事や家庭のことが加わり、自分のために割ける時間は本当にほんのわずかです。そうするとその時間内で成果を出すことが求められるわけですから、高い集中力と明確な目的を持ってスマートに遂行していかないといけないと思います。通勤時間に勉強する方もいれば、仕事終わりに語学教室に通う方など様々な向き合い方があると思います。冒頭でもお伝えしましたが、「集中力」が欠けた勉強は私は意味がないと思いますので、まずは集中力を身に着けることが結果、英語を身につける力に繋がると考えています。

 ・好きなことを見つける
語学を勉強する際に、好きなことと紐づけて学ぶと更に楽しく学べます。せっかく学ぶ時間を作るわけですから、好きなことも学べて、英語も学べると一石二鳥ですよね。またつまらないと感じた瞬間に人は情報を遮断・拒絶するようになります。ですから「楽しい」と感じる気持ちが学ぶ姿勢を作り、より情報を取り込みやすくなります。まずは自分の好きな事、趣味、気になること、何でもいいので是非見つけてみてください。

私は中学生のころから音楽が大好きです。英語の本を読むより、音楽の歌詞を沢山読んでいました。歌詞には沢山知らない単語や独特な言い回しがありましたが、好きな音楽だったので調べるのはとても楽しかったです。よく本を読んでいるとわからない英単語が出てきて、その度に辞書を引いて嫌になった経験はないでしょうか。私は何度も経験し、挫折しました。反対に音楽は3~4分ほどでまとめられた歌詞なので知らない単語を調べたら、何度も引かなくても済みます。短いので、案外すぐに理解できて達成感も得ることができます。音楽はすごくて読む力、聞く力、話す力の3つが身に着くのです。歌詞を読む、歌詞を聞く、一緒に歌って発音・言葉の流れを学ぶことができるのです。ただ注意していただきたいのが、音楽を流しているだけではまったく意味がないので、必ず理解しようと努力してください。これは必須です。

好きなことを見つけることは難しいのでは?と感じる方もいると思いますが何でもいいのです。食べ物、ゲーム、漫画、スポーツ、音楽。些細な好きなことを英語と紐づけて、一緒に学ぶと英語をもっともっと好きになれると思います。本、教材、ニュースなどハードルが高いところから着手してしまうと長続きしないので、まずは自分はこれが大好き!と思うことを英語と紐づけて学ぶことをお勧めします。是非実践してみてください。

第二章(聞く、話す、読む、書く)

第一章でお話しした、語学を学ぶ前の土台がある程度整ったら早速勉強を始めてみましょう。第二章では、「聞く、話す、読む、書く」の一つ一つを紐解いていきます。自分で設定した目的をもとに是非読んでみてください。

 ・聞く(Listening)
昔と違って今の時代は様々な媒体を使って「聞く」練習ができます。昔は本に付属されているCDを使って聞く勉強をしたり、外国人の先生と一緒に勉強をしたりと、限られた方法の中で英語を学んでいたように感じます。しかし今の時代はとにかく選択肢が多く、海外に行かなくても英語を学べる機会はそこら中に転がっています。例えば、YouTubeにはニュースをはじめ、音楽や映画など英語のリスニング勉強ができる動画が数え切れないくらいあります。自分の学びたい方法で今は学べるとても素晴らしい自由な環境なのです。

そんな中、多くの人が勘違いしているのが、流し聞きしていれば英語がいつしか聞き取れるようになるだろうといった安易な考えを持っていることです。一時期流行ったスピードラーニングは、聞き流しているだけでは絶対に身につきません。大切なのは「聞いて、聞き取ろうとして、理解する姿勢」です。この文章、こう言ったのではないか。こういう意味なのではないか。聞いて、聞き取ろうとして、理解しようと努力をして耳を英語に慣らす行為こそが、リスニング上達にとても大切です。 

ここからは私がやっている勉強方法のご紹介です。
①英文とその英文のリスニングCD/音源を用意する。
②まずはCDのみを聞いて、頑張って内容を理解しようとしてください。
はじめは理解できなくても大丈夫です。(焦らない)
③次に英語の文章と一緒にCDを聞いてください。
ここで何が聞き取れなかったかをマークしてください。
④再度CDのみを聞いて、マークした部分がどのように話されているのか、しっかり聞いて理解しようとしてください。
⑤分からなければ③と④を繰り返して、完璧に聞き取れるまで練習してください。

この勉強方法の重要な点は、自分の耳が何に聞き取れて、聞き取れないのかが把握できます。またそれを何度も聞くことで、聞き取れる耳が自然と作れているということです。文章と照らし合わせてリスニングの勉強をすることで、単語の意味や的確な英語を習得できることがこの勉強方法の強みです。

 ・話す(Speaking)
私は話すことが英語の中で最も得意です。発音にもかなり自信があります。
私が出会ってきた日本人は皆、話すことを恥ずかしがったり、難しいことだと考えていました。ずばりスピーキングに最も重要なのは「いかに自信をもって話をするか」です。間違った表現でも、間違った単語でも、話したい!という気持ちを持って積極的に話しかけることで、誰よりも早く上達します。スピーキングは本当に実践あるのみです。

私が米国に在住していた頃、小学生4年生でも人前でプレゼンを沢山しました。英語の文章は全て丸暗記して、父親と泣きながら一緒に覚えました。それでも数をこなして、少しづつ自信をつけていきました。発音なんて関係ない。文法なんて関係ない。本当に大切なのは話したい、伝えたいという気持ちだと思います。

突然ですが、イッテQというテレビ番組の出川イングリッシュを見たことはありますでしょうか。今SNSでも本当に話題ですよね。海外ロケで現地の人とコミュニケーションを取りながら、様々なミッションをクリアする「はじめてのおつかい」という人気コーナーです。芸人、出川哲郎さんの英会話スタイルは「文法なんかいらない。ハートで話す。」というもので、基本ジェスチャーを駆使し試行錯誤しながら、持ち前の行動力とコミュニケーション能力で見事にミッションをクリアしていきます。これを見たとき、私は本当にこの通りだと感じました。気になる方は是非一度イッテQの出川イングリッシュを見てみてください。

とはいえ、英語の発音は相手に伝えるうえでとても大切なものになります。LとRの発音の違いだったり、Rの舌を巻いた「Girl(ガール)」のような発音は誰しも一度はぶつかったことがある壁だと思います。勉強方法はとにかく正しい発音を何度も聞いて、それをひたすら口ずさむ練習をすることです。勝手に決めつけてしまいますが、日本人は耳がとてもよく、ものまねが得意な人種ですから、発音もまねしてみてください。更にカラオケなどで発音が上手な歌手の歌を歌うのも、とてもいいと思います。日本人が洋楽を歌う際に、音楽に乗せて歌っているせいか、英語の発音が上手だと感じる時があります。メロディーに英語の発音を乗せることで、自然と耳と口で覚えて、上手に発音できることもあります。気になった方は是非試してみてください。改めてになりますが、スピーキングは話した分だけ上達しますので、恥じらいを捨てて練習してみてください。

 ・読む(Reading)
英文を読むにあたって、大切なことが2つあります。

1. 集中して文章を苦なく読めるか。※英語でも日本語でもです。
2. 英文を読む前に日本語を十分に理解できているかです。

1点目ですが、そもそも読めて当たり前と思っている方が多いと思いますが、案外読めない人って多いのではないでしょうか。ちょっと読んだら疲れてしまったり、眠くなってしまったりしたことないでしょうか。その中でも私は特に読むのが苦手で、1〜2ページ読んだら、疲れてしまい挫折していました。その為に私は、まず英語の本を読まず、日本語の本を読みました。また集中して読める環境作りもしました。色々試しましたが、結論私は机に向かって読まないと集中できない体質でした。あなたもどういった環境で読むのが自分に合っているのか見つけましょう。通勤中、デスク、カフェなど場所は様々です。そして継続して本を読む癖をつけましょう。読むことが苦手な方は、日本語の本でもいいです。慣れてきたら簡単な英語の本を読んでみましょう。スポーツと一緒で準備体操のような作業が語学にも必要です。

英文を読む作業もリスニングで行なった作業と同じような反復作業を行います。
例えばメールの文章をあなたが読んでいたとしましょう。
①難しくても一度全部読んでみましょう。
②もう一度読んで知らない単語にマークしましょう。
③次にマークした箇所を全て調べましょう。
④改めてもう一度全部読んでみましょう。
⑤理解できるまで①〜④をひたすら繰り返す。

文章の理解はなんとなくでいいです。なんとなく伝えたいことが理解できたら上出来です。そこから単語を調べたり、文章の流れを理解して、少しずつ理解に厚みを持たせていく方法がいいです。地道ではありますが、読解力をつける方法として私自身この方法が一番あっていました。慣れてくると一回読んで大体理解できるようになります。読む頻度、量を徐々に増やしていき、読解力を高めてください。

 ・書く(Writing)
いざ文章を書くとなると、文法や単語が分からないため、書けないことが多々あると思います。もっと言えば日本語で考えた文章を英語にするのも難しい。そんな人はまず簡単な文章を模写してみましょう。書くことで文章の流れや、単語を手で覚えることができます。手で覚えたものは英語に限らず長期的に記憶の中に残るためお勧めします。知らない単語があれば模写後に調べて文章を理解するのもリーディング力アップにいい作業です。

私がよくやっていたのが気になるニュースをピックアップして、それを模写する作業でした。ニュースの勉強にも役立つので一石二鳥です。また書きながら読む練習もすると、更に英語力アップが見込めます!

そんな私がおすすめする英語サイトは下記のようなものがあります。

■Voice of America(VOA)→http://www.voanews.com/specialenglish/
ノンネイティブ向けなので通常の英語ニュースサイトよりも英語は簡単です。
■ABC→https://www.abc.net.au/btn/
アメリカのニュース"ABC"サイトです。子ども向けなので非常に読みやすいです。

ニュースは基本的に子ども向けのものがお勧めです。難しい単語は簡単な単語で置き換えられていますし、英語初心者の方でも大変読みやすくなっております。またニュースそのものをしっていると、より英文の理解が深まるので日本語で最初に読んでおくといいと思います。英語が分からなければ、まずは日本語。日本語が分かれば英語も分かりやすくなるというのが持論です。

まとめ

私の勉強方法は精神面の強化と、より効率よく、そして楽しく英語を学ぶ方法の紹介でした。英語を難しいと感じられていた方々の気持ちが少しでも緩和されたら嬉しいです。何事も簡単なことはありませんが、できたときや分かった時はそれ以上の喜びを感じられるから面白いですよね。今は本当に無料で学べる環境が整っています。映画、本、YouTube、オンライン英会話、テレビなどなど。まずは目的を明確にして、いかにその内容に向かって効率よく勉強するかが大切です。毎日5分でも10分でも良いので、積み重ねることが、英語を習得するコツです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

こんなことを教えて欲しいなどありましたら、コメント欄にお伝えできる範囲でお答えさせていただきます。



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