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ビジネスにおける強い”チーム”を考えてみよう!

先日、私が所属している銀座コーチングスクールの全国イベントがあり、
“チームコーチング” についてのセミナーに登壇させていただきました。

参加者が140名を超え、改めてチームコーチングへの関心の高さに驚かされました。

コーチングはこれまで、1on1(1対1)が一般的でしたが、
“チーム” に対するコーチングが注目され始めています。

ビジネスや企業の場合
やはりチームや組織への活用は必須になってきますよね。

新規事業開発や商品企画も
決して一人では推進できず
いかに“チーム”としてパフォーマンスをあげ、
ゴールを達成するかが重要になってきます。

◇グループとチームの違いとは?◇

グループとは
「同じ思考や性質、趣味などを持つ人たちの集団」
をさします。

全員が共有する目的や目標はない、
あるいは小さいのが通常です。

集団なので関係性もできてきますが、
それほど強くはありません。
また成果も個人によるものが大きくなります。

例えば
旅行ツアーなどでグループ分けされたりした経験があると思います。
チームとは言わないですよね。

方、チームとは
「同一の目的・目標を持って動く集団」
をさします。

目標達成のために役割分担をし、協力しあい、
時に意見がぶつかり合いながら
進んでいくのがチームです。

個人の目的や目標もありますが、
チームとしてのそれが優先されます。
関係性も強くなり成果はチームの共同作業により達成されます。

プロジェクトチームとは言いますが、
プロジェクトグループとは言いませんよね。

プロジェクトでは、リーダーやメンバーが
”チーム”というものを意識できていると強くなっていきます。

◇強いチーム形成「タックマンモデル」◇

強いチームがどのように形成されていくかについて、
タックマンモデルをご紹介しておきます。

心理学者 ブルース・W・タックマンが1965年に提唱したモデルで、
チームが形成されていくのには5段階あるとしています。

・第一段階:形成期
チームが形成されたばかりの状態で、
まだそれぞれのベクトルはバラバラで、
目的や目標もしっかりと定まっていない状態です。

・第二段階:混乱期
形成期を過ぎ、チームの目的や目標、役割について、
意見の相違や対立が生まれます。
個人の意見がまだ強く、チームとしてまとまっていない段階です。

・第三段階:統一期
チームとしての目的や目標が整理され、
個人の意見からチームとしての
パフォーマンスを意識するようになる段階です。
役割も明確になります。

・第四段階:機能期
チームとしてメンバーのベクトルが一致し、
最高のパフォーマンスが発揮される段階です。
積極的にお互いがサポートしあいます。

・第五段階:散会期
チームは未来永劫続くものではありません。
役割を終えて、チームは解散となります。

いかがでしょうか?
ここで重要なのが、第二段階の混乱期です。

◇意思の相違や対立を乗り越えるには◇

あなたも新しいチームが結成された後、
意見の相違や対立を経験されたことがあると思います。

タックマンはすべてのチームで
多かれ少なかれこの混乱期があると
言っています。

リーダーがこのことを理解していると
焦ることなくこの混乱期を
マネージすることができます。
また、チーム発足時にこのモデルを
説明しておくのもよいかもしれません。

も仕事で多くのプロジェクトチームに参加、
その中でリーダーも多々務めてきましたし、
また趣味においても、
ジャズのバンド(チーム)に所属し、
リーダーも何度も経験しています。

けれどもチームコーチングを学んでから、
あらためてこの “チーム” というものを
より強く意識するようになりました。

◇チームを1つの「見えない個体」として捉える◇


同一の目的・目標を持って、
目標達成のために役割分担をし、
協力しあい、
時に意見がぶつかり合いながら
進んでいくのがチームです。

チームコーチングでの
少し面白い考え方と
チームの関係性を強固にしていく
アプローチについてお伝えしたいと思います。

一つ目は、“チーム”というものを
ひとつの見えない個体として
とらえるという考え方です。

チームはグループと同じで、
個人が集まったものです。
当然、個人個人が尊重され、
メンバーの意向や意見で動いていきますが、
このとき個人個人の集まりとあわせて、
”チーム“をひとつの個体として意識すると、
かなりイメージが変わってきます。

よく会議において、
「個人的にはxxx」
という意見を聞きますよね。

もちろん個人的な意見も大切で
それを認めていかなければなりませんが、
リーダーもメンバーも
「では、チームとしてはどうなんだろう?」と
“チームとして” を意識してみると
少し感覚が変わってくるはずです。

「チームとしてxxx」
「私たちはxxx」
「俺たちはxxx」
などの言葉を意識して使ってみるだけでも、
チームとしての意識が違ってくるはずです。

◇チーム自体がどうなれば理想か?というアプローチ◇

2つ目の考え方についてですが、
チームには当然パフォーマンス的な目的や目標がありますが、
そういった業務の目標だけでなく、
“チーム自体がどうなれば理想か?”
について話し合うというアプローチです。

・チームがどうなればよいか?
・チームメンバーの関係性をよりよくするには?
・困難におちいったときはどうしたいか?
・方向性が決まらないときはどうするか?
・意見の相違、対立が起こったときにはどうするか?

などを話し合っておくことで、
業務パフォーマンスだけでなく、
チームの一体感が醸成されていきます。

私もこのアプローチを知るまでは、
業務パフォーマンスの達成のみを意識していましたが、
これらを少し話し合っておくだけで、
チームの関係性がよりよくなります。

◇1人1人の価値観を大切にしていく◇


メンバーの中にもいろいろなタイプや
価値観があることが分かります。
お互いの価値観を尊重することは大切ですよね。

私は前職でリーダーとして
またマネージャーとして、
企画チームをリードしたり
チームを支援していましたが、
これらの考え方は新鮮でした。

現在は外部から企画チームを支援していますが、
とても参考になる考え方で、
いつも意識しています。

堅苦しく議論する必要はありません。
うまく雰囲気をつくって
ざっくばらんに話すだけでもよいので、
ぜひ軽くでもすり合わせてみてください。

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