事業は利益を出してこそ社会貢献~利益の試算を後回しにしていないか?~
企画やプロジェクトに携わると、当然ながらその内容や進め方に
まず注力していきます。
すると、どうしても利益について考えることが後回しになりがちです。
今回は利益を出すことを考えるタイミングについて
考えてみたいと思います。
|いきなりの利益の話題はタブー視されがち
新規事業開発のプロジェクトに関わっていると
メンバーの方から次のような会話をよく聞きます。
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会社や上司が
「利益はどれくらい出るのか?」
「どれくらい儲かるのか?」
とばかり聞く。
企画やプロジェクトの内容よりも
利益にしか興味が無いようで
なんだか意欲がそがれる。
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日本人の特性として、金銭の話題を持ち出すことに対して抵抗感がある
と言われます。
利益ばかりを追求する姿勢は
日本人のお金の価値観ではタブー視されがちです。
たしかに、まだアイデア段階や企画初期段階で
儲かるかどうかばかりを気にするのは少し残念な気もしますね。
ですが、
その企画によってどのくらい利益が出るのかを意識することは
事業にとって非常に重要な問題です。
利益について考えることを後回しにしていませんか?
|事業は利益を出してこそ社会貢献
事業はボランティアではありません。
事業は利益を出してこそ社会貢献です。
いいかえれば
利益が出なければその事業は続かない、
つまり社会貢献できない
ということになります。
私が尊敬する方の一人、
ソニー元副社長の中村末広さんは
次のように言われました。
「利益が出ないのはお前たちの仕事が
世の中に認められていないということだ。」
インパクト強めの言葉ですが、その通りだと思うのです。
|利益についてプランをたてる
アイデアがある程度固まり、企画構想レベルまで進んだら
・売上げはどれくらいになりそうか?
・初期投資はざっくりどれくらいかかりそうか?
・ランニングコストはどれくらいかかりそうか?
など、
売上、投資回収プラン、ビジネスプランをたてておきましょう。
ざっくりの規模感で構いません。
初期はざっくり規模感が分かるレベルで大丈夫です。
もし企画がかなり固まった段階になってから試算してみて
・思ったほど売り上げが上がりそうにない
・どう考えても利益がでそうにない
となったら完全に手戻りすることになります。
そんなことにならないよう
企画構想レベルになったら
しっかり利益プランをたてるべきです。
よくないのは
×アイデアばかりでビジネス性、利益を考えない企画
×アイデアや社会貢献には興味なく、儲かるかしか興味ない上司
です。
企画を上手く進めるには
① 企画の初期に儲かりそうかをざっくりでも考えながら進める
② 上司も一緒になってアイデアや社会貢献に共感、興味を持ち、
その上で儲かる方法を考える
ことが大切ですね。
|おわりに
当たり前ですが
最終の企画会議では利益が見えない企画は
間違っても承認されません。
利益について考えることを後回しにせず、
企画やプロジェクトを進めていきましょう。
事業は利益を出してこそ社会貢献。
社会貢献するためにも
しっかり利益を出していきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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