新規事業の顧客アンケートー解釈のポイントー
顧客アンケート、市場調査、ユーザーリサーチ・・・
手法はいろいろありますが、顧客の声を集める作業は
新規事業や商品企画を行う際、不可欠です。
集まった顧客の声をどう解釈するのか?
今回はユーザーアンケートの解釈のポイントをお伝えします。
|新規事業企画チームとの会話
新規事業開発の企画チームとの進捗ミーティングで
こんなやり取りがありました。
「白神さん、うれしくない情報です 」
「ええっ、なんでしょう? 」
「市場調査の結果がダメだったんです…」
「はあ、どんな結果か教えてください」
「95%の人がNGでした」
「では残りの5%は?」
「5%はポジティブ(前向きの意見)なんですけど」
「Aさん、逆に95%がポジティブだったらどうですか?」
「いい結果で嬉しくなりますよね。。。
でも、そうだったらもうすでにみんなやってますよねえ」
「ですよね。私もそう思います。」
ーー中略ーー
「結果を見てダメだと思ってましたけど、
なんだかいけるような気がしてきました!」
「この市場は必ずありますよ!
誰かがいつかは必ずやると思います。
頑張りましょう!」
具体的な内容は書けませんが、このようなやり取りはよくあります。
|ユーザーアンケートは解釈次第
新規事業においてユーザーアンケートで分かることは
今の状況についてのユーザーの感覚です。
つまり、今しか見えていないということ。
5%のポジティブ(前向きの意見)の中に
ヒントや可能性を見出していくのが新規事業です。
またネガティブ(否定的)な意見こそ、
ヒントの宝庫、宝の山であることも少なくありません。
調査結果をどうとらえるかは解釈次第です。
ただし、結果を都合のいいようにとらえようと
言ってるわけではありません。
もし、可能性が全くのゼロという判断をしたなら、それも進捗。
早くわかってよかったと軌道修正していきましょう。
また、解釈次第ということは当然自分たち以外の
社内関係者の解釈の仕方もいろいろだということです。
95%がNGであれば、そのことをネガティブにとらえる社内関係者の数も
当然多くなります。
そのために、自分の解釈をきちんと説明できるストーリー作りが
重要になってきます。
|新規事業のユーザーアンケートは有効か?
もう一つ、敢えて言わせてください。
実は新規事業開発では、定量調査やユーザーアンケートは
あまり有効でない場合が多いです。
プレゼンに説得力を増すためにアンケートをとることはあります。
が、調査やアンケートの結果にとらわれすぎないようにしましょう。
その代わりできる限り、”現場の生の声をヒアリング” する。
これが重要です。
そこから将来のヒントを見つけてアイデアを出したり
企画を研ぎ澄ませていくのです。
新規事業や新商品の調査は現状把握だけが目的なのではない
ということです。
また、調査自体にもコツがあり
解釈もいろいろな視点で見てみる必要があります。
お伝えしたのは、私が多くの失敗や無駄な市場調査から学んだ経験です。
是非参考にしてみてください。
ユーザーアンケートや市場調査、
現場ヒアリングの仕方にご不安なことがあれば
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