祇園四条「ぎおん石喫茶室」
叡山電鉄とお京阪を乗り継いで祇園四条へ。京都ローカル喫茶店案内に載っていた喫茶琥珀を目指す。
この喫茶店は学生時代から知っていた。洋品店のような外観が特徴的で気になってはいたけれど、明らかに地元の人しか通っていないような雰囲気で入りづらかったし、当時の私には喫茶店に入るお金も嗜みもなかった。
ついにあそこに足を踏み入れる時がきたのだとソワソワしながら早足で店へ向かう。
閉店でなかっただけでも良しとします。私がみる琥珀はいわたにさんがみた琥珀ではないんだろうけど、それでも良い。
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仕方なく東へ。祇園四条近辺には気になる喫茶店が色々ある。カトレヤ、Rinken、切り通し進々堂、喫茶ラテン……。
今回はぎおん石を訪れた。
「祇園のスタバの隣にある宝飾店」といえば京都に来たことがある方ならピンとくるはず。その宝飾店の二階が喫茶ぎおん石。
エレベーターの扉が開けば広がる祇園の真ん中にある小宇宙。繁華街のエアポケット。誰もいない店内にバロック音楽が流れている。
花街のおかみさんとか、お金持ちのお客さんとかが来たりするのかなあ。と思いながらアイスティーを頼んで、どっしりした椅子に深く腰かける。
こんなに大きくて重そうで贅沢な椅子、今はそうそう作られてないんじゃないかなと思う。バブリーです。
謎。
今日の出来事をノートに書きつける。小一時間居たけれどほとんど誰も来なかったのでちょっと眠ってしまった。
目を覚ますとこの近未来のような光景。夢の中かと思う。
マダムみたいな人がいたらお話を聞いてみたいなと思ったけれど、お店番はアルバイトらしき女の子だけ。結局、どんな人が何を求めてここに通うのか分からぬままでした。
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▶ ぎおん石
住所:京都府京都市東山区祇園町南側555 2F
電話:075-561-2458
営業時間:11:00~20:00(ラストオーダー19:30)
定休日:無休
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