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婚約破棄になったぼくが恋愛工学を実践した理由

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婚約破棄になったぼくが、恋愛工学をはじめました。 それは、今までの価値観や倫理観をくつがえすとんでもないものでした。良い意味でも、悪い意味でも。 でも、もう立ち止まれないのです。
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【婚約破棄になった自分が恋愛工学を実践した理由】その7・就職活動……と一緒? 〜マッチングアプリで女の子とマッチする方法〜

【婚約破棄になった自分が恋愛工学を実践した理由】その7・就職活動……と一緒? 〜マッチングアプリで女の子とマッチする方法〜

前回↓

「全然マッチしない……」

マッチングアプリを始めて1ヶ月が過ぎた。

僕はオフィスで昼ごはんを食べながら、スマホの画面を恨めしそうに眺める。

最初にマッチングした子は大学生。

社会人となると基本的に周りは会社の人だけになってしまう。
大学生の女の子となんて、当然接点はない。

僕は大学生とマッチして自然とテンションが上がってしまった。

しかしやり取りを始めたは良いもの

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【婚約破棄になった自分が恋愛工学を実践した理由】その6・「初めまして」 〜マッチングアプリ〜

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前回↓

「マッチングアプリ」

それは今まで”普通”にしか出会いがない僕にとっては、新鮮な響きを持った言葉だった。

昔風に言えば、いわゆる「出会い系」だ。

しかし最近は昔の出会い系のイメージとは大きく異なるらしい。

僕はスマホの画面をスライドさせながら、食い入るように調べていった。

超簡単にまとめると、どうやらこういうことみたいだ。

●昔の出会い系 →

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【婚約破棄になったぼくが恋愛工学を実践した理由】その5・「常識」のその先へ  〜出会いエンジン〜

【婚約破棄になったぼくが恋愛工学を実践した理由】その5・「常識」のその先へ 〜出会いエンジン〜

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街路樹から新緑の香りがする。

ここ数週間、空は厚いベールに覆われたように均一な色しか見せていなかったが、どうやらそれも終わりのようだ。

この時期のペトリコールは幼い頃から好きで、雨上がりの日は無駄に外に出て遊びに行ったものだ。

しかしそんな晴れやかな空と裏腹に、僕の心はジメジメとした気分でいっぱいになっていた。

「……もう会う子がいない。」

カフェのコーヒーグラスをジトリと

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【婚約破棄になったぼくが恋愛工学を実践した理由】その4・身を守る基準 〜コリレーションリスク〜

【婚約破棄になったぼくが恋愛工学を実践した理由】その4・身を守る基準 〜コリレーションリスク〜

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とにかく女の子とのアポを入れまくっていた僕だったが、実は「なりふり構わず!」という訳ではなかった。

大学の同級生の中では、有希とはデートした。でも佐々木とはデートしなかった。
会社の同期の中では、萌とはデートした。でもまゆりとはしなかった。
小学校の友達だと、沙也加を家まで呼べた。でも真美には声すらかけなかった。

無意識だったのだが、どうやら僕は自分の中である基準を設けて、女の子

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【婚約破棄になったぼくが恋愛工学を実践した理由】その3・試行回数、重ねて 〜ヒットレシオと試行回数〜

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【婚約破棄になったぼくが恋愛工学を実践した理由】
その2・初陣 〜Good GenesとGood Dad〜
https://note.mu/ksan/n/nd3b31eeacad9

初戦を終えた後、僕は狂ったようにアポを入れ始めた。

大学の同級生、職場の同期、小学校の幼なじみ……とにかくアポの回数を増やすことに傾注したのだ。

モテ = ヒットレシオ × 試行回数

恋愛工学におい

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【婚約破棄になったぼくが恋愛工学を実践した理由】その2・初陣 〜Good GenesとGood Dad〜

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【婚約破棄になったぼくが恋愛工学を実践した理由】
その1・はじまりとおわりの始まり
https://note.mu/ksan/n/n5a53f6c64f41

「クソ、クソ………クソ!」

隣からは聞きなれない寝息が聞こえる。でも、おそらく起きているだろう。

それは僕だって同じだった。

失敗したーーーー

いまの僕なら、簡単に攻略できただろう。

その娘の口先だけの言い訳もかわし、シッ

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【婚約破棄になったぼくが恋愛工学を実践した理由】その1・はじまりとおわりの始まり

【婚約破棄になったぼくが恋愛工学を実践した理由】その1・はじまりとおわりの始まり

「うん、またね。連絡ちょうだい。」

彼女はそう言ってタクシーに乗り込んだ。

早朝4時の新宿。まだ辺りは薄暗い。

ぼくは寒さに身を縮め、コートのポケットに手を突っ込んだ。

―――今日は上手くいった。

彼女の塩対応っぷりには辟易したが、ミラーリングとバックトラック、

そしてイエスセットのおかげでCフェーズは乗り越えた。

共通の話題から話も広げられたし、初めて聞くネタでも知識を総動員させて

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