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意外と古い、ロボットの歴史を振り返る

こんにちは。キングソフトの牧野です。
 
配膳ロボットを扱うようになった私がふと気になったことがあります。
それは『ロボットってどんな歴史があるの?』ということです。
 
私が思いつく範囲で最も昔のロボットというと本田技研工業株式会社の制作したASIMOです。ただそのASIMOと私は同じ年齢なので、ASIMOが登場した時のニュースなどはリアルタイムで見ていませんが……。
 
ASIMOが2000年生まれということは、もっと昔に生まれたロボットが数多あるのではないかと思い、今回はロボットの歴史を振り返ってみたいと思います。 

伝説上のロボット

ロボットではないものの、人間の形を模した人工物という意味で最も古い存在があります。それはゴーレムです。これは宗教上の伝説で出てくるモノで実際に存在したのかは不明ですが、ロボットの概念を初めて作ったモノと言えるかもしれません。

からくり

みなさんも教科書で見たことがあるのではないでしょうか。江戸時代のからくり人形や、西洋のオートマタとよばれる人形を。

これらのからくり人形は音楽を演奏したり、お茶を運んだりしていましたが、厳密にはロボットではありません。電気を用いない、ゼンマイの仕組みで動く人形です。ロボットではないとは言え、現代のロボットの前身になったことは間違いないでしょう。

ロボット

こうした時を経て、ついに誰もがロボットだと認識するロボットの歴史がスタートします。
 
念のため、ここで確認しておきたいのがロボットの定義です。どこからが現代におけるロボットになるのでしょうか。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「NEDOロボット白書2014」では、ロボットを次のように定義しています。

「センサー、知能・制御系、駆動系の3つの要素技術を有する、知能化した機械システム」

これらが揃っていれば、誰もがロボットだと認めることでしょう。
もちろん、当社の取り扱っているLanky Porterもこの3要素はそろっているのでロボットで間違いありません。
 
そんなロボットですが、一口に『ロボット』とは言っても、様々な種類のものが存在しており、いくつかの大枠が存在しています。

産業用ロボット

アメリカのユニメーション株式会社が1962年に開発した「ユニメート(Unimate)」が実用化された最初の産業用ロボットだと言われています。
ユニメートは実用化された後に、日本国内で非常に需要が高まりました。

というのも、産業用ロボットが誕生した当時の日本は高度経済成長期です。特に自動車工場では人手不足が深刻な問題でした。そのため、多くの企業が産業用ロボットの導入を進め、産業用ロボット自身も日本で発展を遂げていきました。

世界的に有名な産業用ロボット開発企業
・ABB(スイス)
・KUKA(ドイツ)
・ファナック(日本)
・安川電機(日本)

ヒューマノイドロボット

 人型ロボットと聞くと、ごく最近登場したものだと考える方も多いのではないでしょうか。少なくとも前述した本田の開発したASIMOあたりが初期なのではないかと考える方も多いと思います。

しかし実際には1920年代に誕生しています。日本でも1928年の大礼記念京都大博覧会に生物学者の西村眞琴が「学天則」を発表しています。
 
その後、本田のASIMOが登場したり、最近ではアメリカのボストン・ダイナミクスが開発している、「Atlas」は世界に衝撃を与えました。また、テスラの開発している「オプティマス(英訳:Optimus)」も期待大です。
 
↓「Atlas」の動画
https://youtu.be/tF4DML7FIWk 

サービスロボット

この分野のロボットが皆様にとって最も接点のあるロボットかと思います。
当社の取り扱っているLanky Porterもこのサービスロボットに該当いたします!
ただ一言にサービスロボットと言っても、屋内用か屋外用かで全くの別物です。「サービス」という、なんともアバウトな言い方が原因ではありますが、農業用のロボットから空飛ぶドローンまで全てサービスロボットに含まれるため、一概には話せない分野でもあります。
 
 ここまで、ロボットの簡単な歴史と種類をお話いたしましたが、みなさんがロボットに対して抱く思いに変化はございましたでしょうか。
今、世の中で活躍しているロボットはドラえもんのような万能ロボットでないものの、みなさんの身の回りに多く存在しています。実に便利な人間のパートナーです。
 
今後ロボットと人間の距離感がもっと緊密になって、配膳ロボットも様々なシーンで活躍する世の中が到来することを願います。

小話

ロボットというと便利という以外に、「怖い」と感じる方も多いのではないでしょうか。数多くの映画のなかでロボットが人類に牙をむくことが多いからでしょうか。
そのようなSF作品のなかで創作されたロボットに関するルールが、現実のロボット開発やAI開発に実は役立てられています。
 
小説家アイザック・アシモフはSF小説「われはロボット」にて「ロボット工学三原則」という下記のものを提唱しました。

1条:ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
 
2条:ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
 
3条:ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

このようなSF小説の中で登場した考えが現実にも影響を与えているなんて面白いですよね。
以上、小話でした。
 

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