好きな人の前で緊張しなくなる!勇気を瞬間で身につけるための心理学
好きな人の前で緊張してしまう
誰にでも好きな人の前で緊張してしまったという経験はあるかと思います。
というよりも、実はすべての人は片思いの相手の前では緊張していますし、少なからずパニックになっています。これは好きという気持ちの裏返しなのでどうしようもないことです。なので、ある程度はしょうがありません。
しかし、先に手を打っておくことで、ひどい緊張やパニックを起こさないようにすることはできます。
そこで今回は、少しでもこの気持ちを和らげて、好きな人の前でもひどい緊張をせずに明るく振る舞うための心理テクニックを紹介します。
さらにはこのテクニックはただ緊張しなくなるだけではなく、異性に好かれるための条件の一つでもある明るい性格を身につける方法でもありますので、好きな人の前だといつも通りに振る舞えずボロボロになってしまうという悩みを持っている人は参考にしてみてください。
また恋愛の悩みではなく、ただ人が苦手だったり人見知りだったり、人前で緊張しがちな人や内向的な性格の人が明るくなるためのアドバイスでもありますので、もう少し明るく元気に日々を過ごしたいという人も今回のテクニックを使ってみてください。
勇気はあとから作れる
今回紹介する勇気を奮い立たせて緊張を吹き飛ばす方法とは、キャラクターを演じるということです。これをロールプレイングテクニックと呼びます。
ゲームの中には、ロールプレイングゲームというジャンルがあります。王道なのが、勇者になって魔王を退治するというドラクエやFF的なものです。
このロールプレイングゲームの概念を緊張する場面で使うことで、臆病な人でも勇気を振り絞って普段ならできないような行動ができるようになります。
このロールプレイというのは「役割を演じる」という意味です。つまり、勇気が欲しい時には勇気があるキャラクターを想像し、そのキャラクターに自分がなりきって行動すればいいのです。
さながら魔王を退治する勇者のように、自分自身を物語の主人公として操作するように明るいキャラクターを演じるのです。
このとき頭の中に思い浮かべるキャラクターは架空の人でもいいですし、実在の人物や身の回りにいる人たちでも構いません。
これから行いたい行動を取るのに理想的な人物像を思い描き、その人の真似をするように動くことで行動できるようになるのです。
気持ちを変えたければ行動に注目しよう
想像したキャラクターを演じるようにする、そんな単純なことで人間の行動や性格って変わるの?と不思議に思うかもしれませんが、実際に変えることができます。
なぜなら私たちは、自分の過去の行動を参考にして今の行動を決めているからです。以前はこんな風に過ごしていたから今回も同じようにしようだとか、前回やった時に失敗したから自分はあれが苦手なんだという風に、過去のデータを参照して自分の性格や行動を決めているのです。
これは頭の中で過去の自分を想像して、それに合わせて真似するように行動しているのと同じです。
なので、先に行動や見た目から入ることで「自分はこういう人なんだ」「こういう一面もあるんだ」という思考ができるようになります。そして、その情報が感情に送り返されることで自然に性格や習慣を変えることができるのです。
ここで大切なのは思考や性格といった心理的なことではなく、行動そのものに注目し、自分の行なっていることだけに集中することです。
内向的な性格、外向的な性格
これはオーストラリアのビクトリア州にあるメルボルン大学が行った研究で、明るい性格を演じたら人間の心理はどのような影響を受けるのかを調べたものです。
つまり、無理に性格を偽って明るく振舞っていたら逆に疲れてしまうのか、それともそうでもないのかを調べたのですね。
この実験では147人の男女を集め、彼らを2つのグループに分けてそれぞれに特定の性格に見えるように行動するという指示を与えて実験しました。
一方のグループには内向的な性格に見える行動を取るように指示を出し、もう一方のグループには外向的な性格に見える行動をするように指示をしたのです。それぞれのグループに内向的な人のフリと外向的な人のフリをしてもらってどんな影響が出るのかを調査したのですね。
ちなみに内向的な性格というのは、人に言うことややっていることに出しゃばらず、物事に対しては敏感に反応し、人前では落ち着いていて誰に対しても謙虚に振る舞う、といった感じの性格です。
争いごとが苦手な、大人しくて優しい優等生タイプを思い浮かべてもらうといいかと思います。クラスの図書委員のようなイメージですね。
それに対して外向的な性格というのは、誰に対しても人当たりがよく、イベントごとなども活発に行動するような感じの性格です。
人見知りをしない、友達がたくさんいるタイプで、細かな事でもくよくよしない漫画の主人公のような性格ですね。
漫画で例えると、ナルトとかルフィがまさに外向的な性格タイプです。どちらの主人公も誰とでも仲良くなっちゃいますものね。
性格を演じることで行動を変えることができる
この実験期間は1週間で、性格を演じている間は1日に6回ずつ「どんな気分か?」や「どんな行動をしたか?」のチェックをして心理的な影響を記録しました。
すると結果は、内向的なタイプの人が外向的なフリをしても悪い影響はなかったのです。
めちゃくちゃ良い実験結果ですね!内気な性格であっても人見知りであっても、明るく人懐こい性格のように振る舞うことで周りからは話しやすい人だと思われるのです。
なので、たとえ本来は根暗な性格であっても、明るいキャラクターを演じる必要があるときには、存分にそのキャラクターを演じてその場の雰囲気を楽しめば良いのです。
好きな人の前でも「自分は明るいキャラクターだ!」と思って、明るく元気に話しかければいいのです。普段は異性と話すのが苦手だったり、どうコミュニケーションを取ったらいいのかわからなくても、演技をすることでその場をうまく盛り上げることができるのです。
人前でスピーチやプレゼンテーションを行うときにも「自分は話すのが得意で好きな性格なんだ!」と思い込んで演技することで、緊張せずに楽しみながら目的を達成することができるのです。
→元記事はこちら:https://kruchoro.com/post-3860/
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