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希死念慮なんだろうか

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すぐ、死について考えてしまう。鬱っぽかったり、そうでもなかったり。
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#超短編小説

ハンドルを強く握って離した

今自分は人を殺めることが出来る機械を扱ってる。

今ではそれを運転し移動することが当たり前になったが、これは人を簡単に止める事ができる機械だ。

気づけばスピードが上がってる、今人間や動物が飛び出してきたら避けれない。
それに気づいて右足首を自分の体へ傾けた。
青信号の交差点に入る時、信号無視の車が横から追突しないかな、と思っている内に無事通ってしまう。
電信柱を見かけると今ハンドルをきったらぶつ

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『歩道橋の上で』

無理しないでね、なんて嘘よ
あたしのために無理してよ、

なんてね、嘘よ

こんなこと考えてしまうのはきっと、
今周りが真っ暗だからね
こんなこと考えてしまうのはきっと、
今夜が特別寒いからだね
こんなこと考えてしまうのはきっと、
私以外誰も歩いていないからね

来た道は戻りたくなくて
でも家には帰らなきゃいけなくて

だから歩道橋を通って違う道を進むことにしたの

歩道橋に登ったら空が近くなった

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