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繊維産地と飲食業

桐生はうどんが美味しい。
これはひいき目に見て言っているわけではなく、他の地域でうどんを食べるとよく分かる。うどんを食べるなら、是非桐生で食べてみて欲しい。
まず桐生は水が美味しい。そして小麦の生産も群馬県は日本一だ。桐生のうどんはみずみずしくてコシがある。うどん屋の暖簾を掲げている店に入って外れることは、まぁほぼほぼ無い。騙されたと思って1度食べにきて欲しい。

なんて、染色と全く関係のない話をしている様だが、実は染色や繊維とうどんには深い関係がある。桐生は1400年の歴史ある織物の街だ。現在では衰退産業と言われているが、弊社を含めかろうじて生き残っている繊維会社もまだまだある。昔は数え切れないほど、あちらこちらに工場があって、学校の同級生の親がどこそこの機屋に勤めてるとか、近い人たちが繊維に携わっていた。職人たちは毎日忙しい。特にバブルの頃はどこも潤っていたと思う。バブル前からも繊維産地は職人たちの忙しい街だった。なるべく早く仕事をあげて、お客様にスピーディーに商品を届ける事に長けていた産地だ。それは歴史にもしっかりと残っている話があって、関ヶ原の戦いで徳川家康が石田三成を討伐する際に不足した軍旗を僅かの時間に揃えたのが桐生。これにより桐生の絹は一層名を高めたという。

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