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【“人身売買” 家族 】ベイビー・ブローカー を紹介!【Riku Kawasawaのつぶやき】

7月12日火曜日

【“人身売買” 家族 】『ベイビー・ブローカー』 を紹介!

皆さんお元気でしょうか?
Riku Kawasawaです。

今回ご紹介するのは『ベイビー・ブローカー』
カンヌを制した『万引き家族』を手がけた是枝裕和監督の最新作です。
韓国の超豪華俳優とのコラボレーション作品となっている『ベイビー・ブローカー』ですが、、、普通に感動しました。笑

「家族」が大きなテーマとなっている今作は、一体どんな映画なのか?
紹介していきたいと思います。

【あらすじ】
主人公サンヒョンは教会の「赤ちゃんポスト」ベイビーボックスに入れられた赤ちゃんを、教会の職員ドンスと手を組み養子縁組に売る、"赤ちゃん人身売買屋"で、超違法なベイビーブローカーです。
ある晩、いつものように赤ちゃんを売ろうと、自宅に連れ帰るサンヒョン。
しかし翌日、その赤ちゃんの母親であるソヨンは、自分の赤ちゃんが教会に預けられていないことに気づいてしまいます。
「人身売買」が明るみになることを恐れたサンヒョンとドンスは、ソヨンに真実を告げ、赤ちゃんの母親ソヨンと一緒に、新しい「親」を探す旅に出るというのが、『ベイビー・ブローカー』のあらすじとなります。

【どんな映画?】
「赤ちゃんポスト」、しかも「人身売買」という、とてもシリアスなテーマを扱いながら、本編は"重すぎない"。
なんなら時折、劇場で笑いが漏れるような映画に仕上がっていたことにまず驚きました。


ポスターからして「これ本当に人身売買の映画?」と思うほど、明るい映画のポスターに見えますが、全く間違っていなくて、本作は「親」探しロードムービーとなっています。
「親と一緒に、子を買ってくれる"親"を探す」というとても不思議な設定ではありますが、そんなロードムービーが軸となっています。

そしてその旅の面々は、とても個性的で、韓国の超豪華俳優の皆さんが演じています。
『パラサイト 半地下の家族』に続き、本作でもダメな父親をコミカルに魅せる、ソン・ガンホ演じる主人公サンヒョンは、犯罪に手を染めなければいけないほどの大きな借金を抱え、離婚をして、家族と離れて生活をしている。
サンヒョンの相棒である、カン・ドンウォン演じるドンスは、親に捨てられ、養護施設で育った過去がある人物。

同じ養護施設に入っている少年ソジンも、施設を脱走して、旅に途中合流。
旅の発端である、イ・ジウン演じるソヨンは、なにやら事情を抱え、子を「赤ちゃんポスト」に入れたなど、旅の面々全員がいわゆる世間的な正しい「家族」とは少し離れた、「家族」というものに対して、それぞれ別の心の傷を負っている人物たちとなっています。
親のいない少年ソジンにとって、サンヒョンは親/父代わりになり得る存在であり、子を手放そうとしている母ソヨンは、かつて自分を捨てたドンスの母親と重なってくるなど、お互いの存在が、お互いの心の傷の原因に近い立場であって、お互いが、お互いの心の傷の当事者でもある。
当事者だからこそ、お互いが心の傷を癒やし得る関係性であり、お互いがお互いの「罪」を許しあえる関係性である、という人物設定になっています。

そんな彼らが旅を経て、新しい「家族」というものを再定義していくという、擬似家族の物語を、韓国ロードムービーとして再現したのが『ベイビー・ブローカー』になります。

是枝裕和監督最新作『ベイビー・ブローカー』本予告 6月24日(金)日本公開【公式】
https://youtu.be/jqFD1DjZ3lc

はい!今回は『ベイビー・ブローカー』の紹介でございました。
今日も最後までありがとうございました。
それでは皆さん、ばいちゃ。

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