てきとう音楽話05 映画グリーンブック
ツイッターでフォローしている、ミキシングのプロの方がツイートしていた。
Netflix映画「グリーンブック」でナットキングコールの逸話について。
「そんなのあったっけ?」とまた観た。
この映画は、知性溢れる浮世離れした天才ピアニストと、人はいいが粗野で暴力やデタラメで生きてきたボディーガード兼運転手の話。
舞台は昔の米国。ピアニストのほうは黒人、ボディガードのほうはイタリア系白人。
ふたりがコンサート・ツアーするって話なんだけども、当時は黒人はホテルのレストランに入れなかったり(地元の名士らが集うホテルのコンサート出演者なのにである)、また別の会場では外のボロい木の簡易トイレを使えとか、黒人差別がまだまだ当たり前のように公然とまかり通っていた時代のお話。
ツアーはアメリカ南部も周る(主にそうだったかもしれないけど忘れた)。まぁ前置きはこの辺で。
ナットキングコールと言ったらジャズやブルースを「歌うピアニスト」で、そのスタイルは現在のR&Bのルーツとなっている、伝説の存在だ。
当時わざわざ米国南部を有名ミュージシャンと言っても、黒人がツアーして周るのは危険な事だった。
それは南部では黒人差別が特に強く存在したからで、忘れっぽい自分は「なんで南部はそうなんだ?」って度々思った。
「よく思い出してみろ、なんで米国は南北戦争なんつう事をしたんだ?アッ、そうだった」というような感じで思い出す。
差別問題は直接被害が無ければ、実際のところ軽く捉えてるんだなと改めて感じさせられました。
自分はブラックミュージックに尊敬の念を持っていて、差別問題を軽視してるつもりは無いんだけど。
結局どちらも「つもり」という程度なんだなと。
ところが自分がちょっとでも被差別者側となれば憤懣やるかたなく、我慢ならないとワーワー騒ぐでしょう。
それじゃあ所詮たかが知れた程度の低い人間じゃないか。
まぁ人として程度はそんなもんかもしれないが、愛情や尊敬の念に関して自分は妥協はしない。
これは考えとかではなく、覚悟だ。これより大事なものはない。
「差別問題」ですら、この核心があるのなら「差別問題」にはならない。
「差別問題」があるから闘うのか?自分はそう考えない。
愛情や尊敬の念を護る事、誇りをもつ事の為に闘うんだ。
そうであるなら、他人事ではないんだよな。
こんな自分でも実は、立派に覚悟がある訳だ。
だから真剣である事を卑下したらいけない。ぼんやりしてはいけない。
つい熱くなりました、映画の話に戻ります🙇♂️💦ゴメンナサイ
更に「そうか、後々自分のようにブラックミュージックを敬愛する人々へ、広くずっと、そのまま届くように、後進のミュージシャンの為に、自分自身誇りを揺るがすことなく音楽を続ける為にも、避けられない事だったんだな」
という風に、1度目観た時より明確に理解を自分なりに深める事が出来ました。
何より今回のブログ内容の様に感じて、この事を推敲しながら書くきっかけになったのも、ナットキングコールが「闘った」からなんですよね。
そしたらやっぱりすごい事です。自分たちの音楽に確信をもっていて、誇りの為に闘ったのは、世界や未来まで見据えて伝える為なんだから。
そんな事できる人がいるでしょうか。
もし辺りを見渡して、いないなら自分がならなくちゃならない。
こうして書くのは簡単なのかもしれないけれど、簡単なら実践するだけのこと。
そういう当たり前の様で、簡単な様で、だからこそ何より大切な事を伝えてくれる映画なんだなと感じました。
それにしても、この映画は主役の2人、ピアニストとボディーガード兼運転手役の俳優の事ですが、全く個性的で素晴らしい役者さんです。
黒人俳優の方は比較的最近の人だと思いますが、Netflixで観た作品は2つか3つくらいだと思うけど、どれも覚えている。
白人俳優の方は「インディアンランナー」くらいから強烈な役者として覚えてる。
そんな俳優を起用して、わざわざこの映画を制作するのは、自分のようなボンヤリしたブラックミュージック・ファンにも、今一度、米国の芸術音楽の背景には人種差別との闘いがあり
それは誇りとは何なのか、勇気とは何なのか、音楽とは何なのか、人種差別は無くならないのかもしれない、それと同じ様に闘う人々も諦める事はない、挙げたらきりないくらい、問い問われたい事がありますけど
これは「てきとう音楽話」ですから、ちゃんとまとめもせず、この辺でとりあえず止めにします。
てきとうとか言いつつ中々長文になってしまいました。話しも逸れました汗
最後まで読んでいただき感謝いたします。ありがとうございました。
あなたにとって今日一日がいい日でありますように。わたしにも。
※以前途中で下書き保存していたものを書き足して公開しました。
※トップの画像は高田馬場にあるアストロノーツギターさんの店内で撮った画像が丁度合うなと思い、使用させていただきました。
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