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なみちゃん
2021年11月18日 12:19
翌朝。「おはよう」まだ日が登りきっていない薄暗闇の中、私はアラームで目を覚ました。まだ半分夢の中にいる彼に一声掛けて、私は一人で身支度をする。「ねぇ」彼が私を呼んだ。「ん?」「こっちきて」ベッドに近寄っていくと、彼が私の腕を掴んでベッドの中に引きずりこんで行った。「わっ!ちょっと、何するの!」笑いながら彼の腕を力なく押し返した。「私もう時間だよ?」「
2021年11月9日 11:25
「ねぇ先週の課題やったー?」「え、あれまじ終わらん、やばくね?」「分かる〜私も終わらないんだけど!」いつも通りの騒がしい大学キャンパス内。私はもぬけの殻でただ教室の角に座っていた。課題…やらなきゃな…。頭では分かっていても、手が動かない、頭がずっとボーッとしている。彼との関係に名前をつけたい。でも、これで会えなくなるのは嫌だ。永遠に二つの想いが葛藤している。もう頭
2021年10月26日 16:38
翌週、私たちは夜景をリベンジする為、車を走らせていた。「疲れたら変わるからね?」お互い免許を持っていたので、車の運転は交代交代で行こうと話していた。「俺の最近ハマってる曲流してあげる。」彼がおもむろに曲を選んだ。歌詞が今の二人をそのまま表しているようで、少し気まずくなった気がした。私だけだったろうけど。「ここから山道だね、道細いな…」山の麓につき、車のライトをハイビー
2021年10月26日 12:05
それは大学二年の秋、部活の試合で他大学へ遠征した時の事。「部活楽しいですか?」話しかけてきたのは、相手大学の選手。試合の裏方で仕事をしている時、相手も同じ場所で試合の補助をしていた。手さえ動かしていればいいので、私達は口の暇つぶしに会話を始めた。「高校はどこ?」「この選手はどういう選手?」最初は部活の話をしていたが、次第にプライベートの話になっていった。「彼女は