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あとはご飯作るだけの日常が今日も暮れ

6時に起き、娘のお弁当を作るところから始まって、洗濯、掃除、お店の営業準備、片付け、買い出し、皿洗い…あとは晩ご飯作って1日の終わり。

代わり映えのない1日に辟易して、虚しい気持ちでこの句を思うこともあれば、
「ああ、1日無事に終わった、良かった良かった、がんばった」と充実した気持ちでこの句を想うこともある。

その日その日の過ごし方って、大事よね。

時々、スマホの青空文庫で種田山頭火の日記を読む。前の晩に読んだのがどこだったか分からなくなるくらい、起伏のない日常が記されている。毎日毎日同じようなことを後悔し、思い直し、喜び、そして句を作る。その繰り返し。でもなぜか、心地よい。経済的に困窮する中で、ありつけるお酒や温泉、自分で収穫した野菜、いただいた魚。それらを「ありがたい、ありがたい」と喜ぶ無邪気さが微笑ましい。そして毎度繰り返すお酒の失敗も。山頭火は、孤独の俳人とされているけれど、日記に垣間見えるどこかとぼけたユーモラスさが魅力的。

日々の小さな喜怒哀楽は、案外日常を豊かにするのかも。

#俳句 #エッセイ #暮らし #写真 #秋 #日常 #種田山頭火

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