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わたしの句

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趣味の句作(俳句・短歌)をまとめました
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#note俳句部

「洗濯物溜まりぬその日生きた証の分だけ」

「洗濯物溜まりぬその日生きた証の分だけ」

「洗濯物溜まりぬ
その日生きた証の分だけ」

なんか洗濯物ってすぐたまるよなぁ…と思って1句作りました。家族みんながその日1日、変わらず過ごせた証だよなと思いつつ。

「ひしめきて靴踏み踏まる初詣」

「ひしめきて靴踏み踏まる初詣」

お題は「靴」

ひしめきて靴踏み踏まる初詣

「靴」は無季の言葉なので、どんな場面がいいかなと考えを巡らせ、季節的に初詣のお参りの句を作ってみました。コロナも終わり、たくさんの人たちが初詣に出かけることでしょう。混雑につい、誰かの靴を踏んでしまったり、逆に誰かに踏まれたり。コロナ前はちょっと煩わしかった人出も、今年ばかりは「コロナ前に完全復活だなぁ」と感慨深いかもしれません。

しかし今年のお正月

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「ストーブやラジオの響く夜警部屋」

「ストーブやラジオの響く夜警部屋」

ストーブやラジオの響く夜警部屋

季語ストーブで。
ストーブのある場所といえば、家庭はもちろん学校や駅、旅先の冬の宿などが思いつきますが、ふと深夜ラジオと組み合わせたくなって考えを巡らせ、冬の夜の警備室を思いつきました。
見回りの時間になったのか、夜警さんのいないがらんとした部屋。赤々と燃えるストーブと響いてくるラジオの音。そんな時に流れてくるのは…

ストーブや野太き演歌ながれくる

「やめられぬ戦の先の冬銀河」

「やめられぬ戦の先の冬銀河」

やめられぬ戦の先の冬銀河

殺しあいなどよせばいいのに冬銀河

先日のふたご座流星群。暖かい夜だったので、20分ほど粘って10数個の流れ星を見ることができました。流星を待つ間、光る星々を眺めていると、その先に続く宇宙の不思議にどうしても思いを馳せることになります。今目にしている光は、自分の生まれる、ひょっとしたら人類や生物が誕生するはるか昔の光が、今やっと地上に届いている。宇宙スケールの時間軸と、

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