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151. 夜更かしは確約

土曜日
大人は2階で朝ゴロゴロ、子どもは1階でYouTube祭り。

最近の長男は同じゲーム動画を見続けることにより、実況の再現というこれまで主に競馬や野球ファンが披露してた芸を身につけ始めている。
ただし実況内容が(私にとっては)面白くないので芸というよりただうるさいだけ。

下から実況練習(見ながら一緒にしゃべる)の声が聞こえ、たまに次男に「長男くんうるさい」と言われていた。

朝ごはんは食パン。昔よくパンに塗っていた黒胡麻ペーストに蜂蜜を混ぜたものを子らが思い出し、熱烈にリクエストしてきたので夫に作ってもらう。

最近米飯が多かったからその反動か、黒ゴマ!黒ゴマ!というコールが響く中、夫がパウチに残った黒ゴマを親の仇のごとくこそげとり、瓶半分ぐらいの黒ゴマはちみつが出来上がった。
長男はこれではすぐになくなってしまうのでは?と心配していたので、また買っておくとやくそくする。

長男が「あしたからゴマふたたび」と言い、美しく言葉がまとまりすぎていて驚いて笑った。

めちゃくちゃに天気がよい。
のんびりした時間を過ごして2階で4人でトランプをした。
まず次男が保育園で習った「ぶたのしっぽ」がやりたいと言い出し、どんなんだったっけね、と聞くと「大人なのに知らないのか。僕が教えてあげよう」と居丈高にご教授していただいた。

長男は勝負事に参加したがらない。なぜなら負けると嫌だから。
嫌だ嫌だと参加しない長男に、夫が「昼飯抜きになる」と脅して、豚のしっぽにもババ抜きにもなんとか参加した。

一喜一憂しながらトランプをめくったりするのは楽しそうだが、やっぱり1番になれないと癇癪気味になる。とはいえ、そういうことから逃げてばかりでは人生に支障が出そうだから、トランプぐらいは無理にでもやらせて慣らすしかない。

次男は「だから長男くんはさ、1組とか2組じゃないの?」と聞いていた。
兄が支援級に行っている理由については時折り噛み砕いて話しており、来年自分も小学生になる身とすれば色々と合点がいくことも増えてくるだろう。

勝負の間に長男が披露したトランプ手品はなかなかのもの(タネ仕込みが見え見えだったが)で、次男がやりたがり2人でわちゃわちゃと大人に手品を見せてくれる様が愉快だった。
なによりも「家族でトランプする」フェーズに我が家も突入か、としみじみした。
家族でゲームのゴールは麻雀かな。

お昼にチャーハンを食べたあと、下北沢まで散歩がてら子どもの靴を買いに行った。

秋晴れの下を家族4人で歩き、途中の土管公園や本屋のB&Bで絵本の立ち読みなどをして下北についた。

長男も次男も足が大きくなっていて、新しい靴を買った。長男の靴は22.5センチでおののいた。もう来年には私の足を抜かすことだろう。

帰って餃子を100個包み、片っ端からなくなった。

みんなでゲームをし夜更かしした。

✳︎✳︎✳︎
日曜日
またもやエクストリームに朝ゆっくりし、子どもたちもそこそこ寝て、YouTubeを見て良い8時を過ぎて降りて行った、っぽい。寝てたので知らない。

遅い朝ごはんをモリモリと食べ、次男は近所の公園にみんなで行きたい、長男は電車に乗りに行きたい、といつもの通り見解が分かれ、ではまずは4人で公園に行ってから、長男と夫は電車に乗り、カポエイラで合流することに。

結局家でのんびりしすぎて、私と次男は公園、長男と夫は最初から電車に乗りに行った。

次男はとても残念そうだったので、盛り上げに努めた。
児童公園のぐるぐる廻る球形の遊具で知らない男子と意気投合し、ウンコだシッコだといいながらゲラゲラ笑ってぐるんぐるん回っていた。
そのお母さんとほんと男児、アレですよね、とこちらも共感しあった。

そのあとキッチンカーで売っていたパンを買い、美味い美味いと食べながら「今度好きな食べ物を聞かれたらパンていう」と宣言したあとしばらく考えて「カスタードパンという」とさらに具体的に決めていた。


前は登れなかったところに登り、飛べなかった隙間を飛べるようになり、とても誇らしげで「あぁこんな時お父さんがいればなぁ」と言っていた。
ちゃんと撮ったからお父さんに送ると言うと、「何て返事きた?」と気にしていた。
お父さんは遊び仲間なんだな。

夫と長男は西武鉄道のラビューという大変に窓が大きくかっこいい特急で飯能まで行き、そここら西武山口線、多摩湖線などを乗り継いでいた。
目的地はなく、目的は電車に乗ること。


次男は保育園のお友達に会い、一緒にアイスを食べ、調子に乗ってチョケまくっていた。
ひとつ年下の女の子はケラケラとよく笑い「次男くん見てると私、笑いすぎてお腹が弾けちゃう」と言っていて、なんてかわいいんだろうと「これからも笑ってやってね」とお願いしておいた。

カポエイラで家族が集合、そのあとで焼肉を食べに行った。久々の家族外食でぼうぼうと燃えるホルモンや厚切りタンに皆で歓喜してモリモリ食べた。

お肉は早々に「もたべ(もう食べられない)」を発動した次男が「コムタンクッパ」にどハマりし、洗面器ぐらいあるお椀に頭を突っ込むようにして爆食していた。
そして多分、お肉は長男が1番食べた。


帰ってゲームをして寝た。

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