59. 嫌われる理由は色々あるらしい

本格的にしっける前の暑い晴れ、日本では割と貴重なやつではないか。

まんをじしたかのように、四半期に一度程度のおねしょ祭りが開催され、おねしょにぴったりの気候ですな！と朝からシーツをひっぺ返したりおねしょ祭り御神体(本人)にシャワーをぶっかけたりした。

朝ごはんは超熟の丸パン、スクランブルエッグと鶏ハムブロッコリーなど。

次男の残したハムブロッコリーを夫が自分のお皿にまとめておいたら、長男が食べたいと言いそのまま隣の夫スクランブルエッグもあわせて全部食べ、夫丸パンは次男がYouTubeを見ながら食べ、夫は食べるものがなくなったそうだ。

登校中ヘリコプターが飛んでいた。
長男が「もっとたくさんの人が乗れる大きいヘリコプターを見たことある」と言うので、自衛隊の輸送機のことだなと思い、バスみたいな形のやつね、とバスコプターと名付けた。

「バスコプターが3個ぐらい一緒に飛んでいるのも見た」らしいので、大勢でどこ行くんだろ遠足かねーと超適当に言ったら「……遠足だと思う！」と適当が力強く採用された。

仕事は午前打ち合わせ、午後は来客打ち合わせ×2で大変疲れた。

人と話すのは好きだが疲れるもんは疲れる。が、取引先が皆さんでどうぞ、とお土産にくれたエシレのバターサンドをみた途端に回復した。

美味くないわけがない、反則技に近いエシレバターの美味さを味わい、社内に残っていた他部署の皆さんにもお裾分けし、なんだか私が大盤振る舞いしてるようで気分が良かった。

買い物をする時間もなく急いで次男を迎えにいく。足がだるい疲れたと珍しく文句を言うので、フレーフレーがんばれ次男くんと大袈裟に応援してやったら、恥ずかしいからやめろと言われた。

長男が次男と自分のドリルを自主的に出してきて、次男のやったところに丸付けをしてやっていた。
自分のドリルも父親と一緒に一生懸命解いて、正解して喜んでいる姿を見ると、学ぶ喜びを感じてくれているように見えうれしい。

家にあるものでミートソース。
美味しくできて長男は大喜びでおかわり、次男は小さく刻んだ椎茸を発見しギャーギャー言うので、そんな小さいやつぐらい食べなさいと言うと、さっきまで何も言わずにご機嫌にYouTubeを見ていたくせに「足が痛いしんどい」などとゴチャゴチャ言い始め、夫に叱られてベソをかいた。

哀れに思ったので、椎茸がそんなに嫌だったのかい？と聞くと涙をポロリとこぼして頷いた。
保育園では頑張って食べてるから家では許してやろうと細かく刻んだ椎茸を取り除いてやった。こうなるなら小さく刻まなければよかった…。

吉田戦車の『伝染るんです』のキャラ椎茸が皆に嫌われがちで常に不機嫌だったのを、そんなに椎茸嫌われてるのかな、と不思議に読んでいたが、なるほど嫌われてるんだな。

夜みんなで早く寝にいったのに、暑い暑いと次男がやかましくてなかなか寝れなかった。

確かに暑い。
次男は暗闇でまずズボンから脱いでいた。
朝にはすっぽんぽんか。