Tumblrで収益化する方法を教えます!Tumblrにはサブブログがあるのを知っていましたか?
アーティストやクリエイター、例えば数多くのミュージシャン、フォトグラファー、イラストレーター、エッセイストがTumblrをポートフォリオサイトとして利用している。
この記事でもフォトグラファー保井崇志さんのポートフォリオサイトを紹介した。
また、この記事に関してこのような感想も頂いた。
Tumblrというと、アダルト画像の投稿も多い時代があったので、どうしても「裏サービス」「個人で密かに愉しむもの」という認識だったかと。
それが2018年12月に、アダルト画像投稿が禁止され、クリーンなサービスに変わりました。
そうなると、もともと持っていたTumblrの機能を素直に活用できるんじゃないかと。Tumblr創業時点の「アーティストやクリエイターのためのサービス」に回帰してきたように思います。(創業者のデヴィット・カープはもういないけど)
特にイラストポートフォリオサイトが一瞬でつくれるTUMBLRテーマ「ILLUSTFOLIO 4」を利用しているユーザーは多い。
しかし問題なのはTumblr自体には課金機能が実装されていないことだ。そこでTumblrで収益化する方法について考えてみたい。
広告が大嫌いだった創業者デビッド・カープ
TumblrがYahoo!に買収された後も収益化に失敗し、結局ベライゾンに叩き売られた原因の一つが創業者デビッド・カープが大の広告嫌いだったことは有名な話である。
デビッド・カープはこのように語っている。
「我々はクリエイターにとっていいツールを作っていく。何にフォーカスするかということ、クリエイティビティだ。表現をするプラットフォームは現在、YouTube、Instagram、Tumblrしかない」
「Twitter、YouTube、Facebook。どれもユーザーのページは同じ見た目だ。そこは変えようがない。でもTumblrなら表現の自由を開花させられるはずだ。写真や動画といったいろいろなコンテンツを扱うことができ、そしてそれらを自由にレイアウトできるというプレゼンテーション面。この点にTumblrの無限の表現性がある。」
広告が嫌いならなぜ課金機能を実装しなかったのかは不思議に思うところだが、デビッド・カープは2017年末をもってCEOを辞任した。
個人がコンテンツを販売するには
CHIPというファンクラブ作成サービスをご存知だろうか?自分も海外では既にデファクトスタンダードのサービスとなっているPatreonのようにアーティストやクリエイターのファンクラブ作成、コンテンツ販売プラットフォームのようになるのではないかと期待していたが、残念ながら先日サービスを終了してしまった。
この記事では、このサービスの代替として「Pixiv Fanbox」「Fanicon」「note」などが紹介されている。それぞれ一長一短があるため実際にアカウントを作成して試されることをおすすめしたい。
Tumblrのサブブログとは
ところで、Tumblrにはサブブログという機能があるのをご存知だろうか?
Tumblrのメインブログとサブブログの違い
メインブログは、Tumbrに登録した時に作成したブログです。フォロー、スキ!、返信、質問、ゲスト投稿など、Tumblrのソーシャル機能をすべて使用できます。
サブブログは、メインブログに追加して作成されるブログです。最大で1日10件のサブブログを作成できます。
サブブログでできること:
・必要な場合はパスワード保護することもできます
・複数ユーザーで投稿を作成したり管理することができます。
まず最初に指摘したいことだが、よくTumblrの解説ブログ記事に「サブブログは10個まで作成できる」という記述を見かけるが、正確には「最大で1日10件のサブブログを作成」つまりサブブログのアカウントは何個でも作成できる。
Tumblrのサブブログには2つの機能がある。
1.パスワードロック
ブログはパスワードで保護することができます。ブログにパスワード保護をつけるとパスワードを入力しない限りブログにはアクセスできません。他のブログと同じようにテーマをカスタマイズしたり、メンバーを追加したりできますが、ブログをフォローすることはできません(他の人のダッシュボードにも表示されません)。また投稿に「スキ!」をつけることもリブログすることもできません。また、ブログの管理者は、パスワードを変更したり、パスワード保護を解除したりすることができます。
2.グループブログ
グループブログは、複数のメンバーで運営できるブログです。追加ブログのみをグループにできます。
この2つの機能を使えば
パスワードを知っている者のみコンテンツを閲覧できる。つまりコンテンツ販売ができる。
パスワードを知っていてグループに招待された者はそのブログに投稿でき、クローズドのグループ掲示板として利用できる。つまりオンラインサロン化できる。
次にどのように決済するかを見てみよう。
無料の個人間送金を利用する
コンテンツ販売やオンラインサロンをはじめるには当然このことであるが、そのプラットフォームの利用料が発生する。
例えばnoteの場合
3-9. クリエイターがコンテンツを販売する際に引かれる手数料を教えてください。
noteは、売上金額から決済手数料を引いた額の10%を、プラットフォーム利用料として申し受けます。定期購読マガジンの場合は20%です。決済手数料は、クレジットカード決済では売上金額の5%、携帯キャリア決済では売上金額の15%です。
3-10. 売上料金はいつ振り込まれますか?
前月末までの未振り込みの売上金額が合計1,000円以上の場合、ご登録いただいた銀行口座へのお振り込みが可能となります。 毎月25日までに、お振込先口座をご登録の上、お振り込みを申請いただくと、前月末までの未振り込みの売上金額から決済手数料・プラットフォーム利用料を引いた額をすべて、月末にご入金させていただきます。 その際、お振込手数料として260円を差し引かせていただきます。
なお入力していただいた口座情報に誤りがある場合、振込申請は取り消され、翌月に再度、申請をしていただく必要がございます。
しかし、ここにきてこのプラットフォーム利用料や決済手数料を無料にできる方法があらわれた。LINE PayやPay Payの個人間送金である。
LINE Payの場合
Pay Payの場合
現状コンテンツ販売を行う場合、都度送金が必要になるが、将来はサブスクリプション決済も可能になるかもしれない。
Tumblrのサブブログは既存のコンテンツ販売サービスと異なり、テキスト・画像・動画・音声のコンテンツを自由にレイアウトができる。
例えば会員限定の
・メッセージ
・アーティスト写真
・動画や音声
をデジタルマガジンのように編集できるようになる。
そのためコンテンツの単品の販売よりもアーティストやアイドル、タレントなどのファンクラブの会報の発行に向いているかもしれない。
このように、これまではTumblr自体には課金機能がないためコンテンツを収益化できなかったが、無料の個人間送金を併用することにより、既存のコンテンツ販売サービスよりも有利に販売ができる可能性を秘めてきた。
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