見出し画像

ありのままを受け入れることのなんと難しいことか


自分のこと好きになりてえ~……

いつからかそう思うようになった。


ここ数年でやっと自覚したことなのだが、私は私が嫌いで、自分に自信が全然ない人間であった。

(最近はすこーしずつ改善してる気がするので、一応過去形にさせて頂きたい)

自覚するのが遅すぎる点についてはいろいろと原因があったりするのだが、それはまた別の機会に書くとして、今日は自分を好きになるために私なりに考えたことを備忘録を兼ねて書いていきたい。

まず、そもそも私は自分の何が嫌いなんだろうと考えてみたのだが、改めて考えると……嫌いなところ……ものすんごく出てくる。
外見も性格も自信がなく、コンプレックスだらけである。

それならば、その嫌いなところを直して理想の自分になろう。と当然考えた。

例えば、ダイエットしてみたり、苦手なことを克服しようとしてみたり、いろいろとやってみた。

ダイエットは成功したものの、無理なやり方をしたので体調を崩したし、また太ってしまうことが怖くてすごくストレスがたまるようになった。

苦手なことにも挑戦してみたが、思うようにいかず、失敗したことでまた自分が嫌になってしまった。

どうもうまくいかない。

そうなったとき、とある人に「自分を好きになって自己肯定感をあげたいなら、まずは自分を受け入れた方がいい」と教わった。

自己受容とも言うらしいが、ありのままの自分を受け入れることが必要らしい。

嫌だなあと思った。

ありのままを受け入れるっていったら、このすごく醜い自分を認めてやらなきゃいけないってことじゃないか。

私はそれまで自分を否定して、必死に目を向けないようにして生きてきたのである。

理想の自分になれない私に対して、嫌悪を抱いていた。
努力をしようとしても満足にできない自分に嫌気がさしていた。

でも、確かに、それらも含めて自分を受け入れてやることができれば、一歩先に進めるのかもしれないと思った。

自分を変えたいと思ったとき、過去や現状の自分を否定して、その上に新しい自分をつくるのは根本的な解決にならない。

土台が歪んでいるのに、その上に綺麗な城を建てても、いずれ傾いてしまう。

おそらく、そういうことなんだろうと私は解釈した。

今のままのやり方では、もしも新しい自分になれても、否定して切り捨てた過去の自分に戻ることに恐怖を感じながら一生生きることになりかねない。

それは避けたい。

トラウマがあるなら、蓋をするのではなく、まずそれに向き合って解消する。(私は過去のトラウマが根深いので、これが結構大変である)

もしできないことがあるなら、できない自分をまずは認めて、それを踏まえて対策をしていく。
ここで開き直ったり、諦めてはいけない。甘やかすのも違う。とにかく受け入れることが大事なんだと思う。

これまで私は、自分自身を倒すべき敵だと思っていた。自分と戦って、勝ってやると躍起になっていた。

でも、そうじゃない。

自分自身を、一緒に生きていく友として、愛すべき者として対話するのだ。
耳を傾けて、否定をしない。
変える必要のあるネガティブな部分も、まず受け入れてみる。

これが自分を嫌いで居続けてた人間には結構難しいのだが。

どうにか実践している。

自己嫌悪は少しずつ薄らいでいる気がしている。


もう何年も前の話だが、ある友人が言っていた言葉を今でも思い出す。

その友人はとてもアクティブで、いろいろなことに挑戦していて、尊敬できる人なのだが、あるとき私が
「やりたいと思うことがあっても、つい怠けてしまってさサボりがちになってしまう」
という話をした。こんな自分が嫌になる。と。

すると彼女は言った。

「そっかー、でも、怠けてさぼっちゃう自分も愛しいって思わない?」

当時私は、えええ???と思った。
全っ然愛しくないんだけど。ていうか自分のこと愛しいとか思ったことない。だって、自分だぞ???とかなんとか思った。

その友人は、そんなこと言いつつもすごくストイックで、やると言ったことはきっちりやれるタイプなので、そんなのが通用するのだとも思った。

君はそういう事言ってても大丈夫かもしれないが、私のような人間が「さぼっちゃう自分も愛しいかも~」とか言ってたら確実にダメ人間まっしぐらなんだが。さぼる自分を一度許してしまったら、どんどん堕落していくんだが。

そう思って、その場では「私には無理っすわ……」という反応をしてしまった。
友人、あの時はちょっとひいてしまって本当にごめん。

今思うと、自分が愛しいって、大事なんだと思う。
さぼってしまう愛しい自分をどうさぼらせずに動かすかなんだと思う。

「またさぼってしまった。こんな自分嫌い!」となるのではなく、
「このやり方だとさぼりがちになるな。じゃあどうしようか?」と思考をもっていく方がいい。

この友人は、もしかしたらそれができる人だったのかもしれない。
彼女は以前に「自分を好きになったら、生きるのがとても楽になったよ」とも教えてくれた。
詳しいきっかけは知らないが、きっと彼女もたくさん苦しんで努力して、その果てにそこに辿り着いたんじゃないかと思う。
なのに、その話を聞いたとき私は「すごいなー、私には無理だなあ」なんてまたも思っていた。どこまでも卑屈である。

でも、そんな私の卑屈さも今は受け入れようとしている。
過去を丁寧に遡れば、卑屈になってしまった原因もなんとなく見つけることができた。
原因がわかると不思議と嫌悪が薄らいで、冷静になれる。改善の糸口もつかめてくるものだ。


自分が嫌いな人間は、何かと自分を否定して自らをボコボコにする癖がついている。
まずはそれをやめて、自分を応援する方向を考えてみるといいのかもしれない。

これから一生自分と付き合っていくのに、いちいち否定して傷つけていてはどうしようもない。
愛する努力をしてやろうではないか。

と、言うだけなら簡単で、もちろん実行していくのには時間もかかるし根気もいる。
まだ挑戦している最中だ。

今はまだ、ありのままを受け入れることで精一杯だが、だんだんと自分の良いところを見つけて、磨いて、自分を褒められるようになれたらいいな。




ありのままと言うとどうしてもエルサの声が頭の中を駆け巡るようになってしまっているので、あの曲を貼っておく。レリゴー。良い曲。

オラフが好きです。


本日の見出し画像はこちらから拝借


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?