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鏡開き済んで いつもの毎日

今日もよく晴れています。
昼下がりの明るい日差しの中、こざる達二人組が近くの氏神様へやって来ました。

「正月飾りを納めにきたんだ。」
「もうすぐ、お焚き上げがあるからね。」

とても小さな神社ですが、正月三ヶ日はとてもたくさんの人が初詣にやって来て、
いつも長い列ができます。
けれども今日は 数人いる程度で境内は静かです。

「もう11日だもんね。」
「まだお正月期間だけれど、もうほとんど普通の毎日だよね。」
「そうだねー、鏡開きも済ませたからね。」

今朝、こざる達は鏡開きをして、
朝ごはんの時に、りこちゃんと一緒にお汁粉にして食べました。

「でもね、りこちゃんは高齢で危ないから お餅は抜きなんだ。」
「ぼく達が代わりに食べるんだよ。」

りこちゃんは甘いお汁粉があれば、それで満足なのです。

「まだ空気は冷たいけれど、でも日差しは日に日に明るくなっていく感じがするね。」
「冬至が過ぎて、20日くらい経っているから、日ものびているし、太陽の高さも随分 変わってきているんだよ。」
こざる達は、うんうん頷きます。

空の色も明るい水色に近づいているような、春の空の色になってきている気がします。

「今夜は満月なんだよ!」
「昨夜のお月さまも、とっても綺麗だったよね。」

こざる達は 季節の変化を感じながら、帰って来ました。

「ただいまー。」
「おかえりー。」

ラジオから ゆっくりと明るく優しい歌が聴こえてきます。

「春が来て 緑は萌えて今日の景色もまぼろしになる
そして また 冬が来るとき今日の瞳に励まされる」

松任谷由実の『雪月花』です。

「なんだか、お腹空いちゃったよー。今日のおやつは何にする?」
「シュークリームがあるよ!」
「わーい! りこちゃんに言ってくるよー!」

こざるちゃんが歌いながら、りこちゃんの部屋へ向かいます。

「ああ そんなに やさしい目で みつめないで
懐かしくて懐かしくて 涙が止まらなくなるの
満ちて来る 陽の光に雪解けの音がきこえる
やがて 哀しみにも時は流れ海へと注いでゆく」

「りこちゃーん、そろそろ おやつにしよう! 今日はシュークリームだよ! 一緒に食べよう!」

「哀しみにも時は流れ海へと注いでゆく
喜びなら分かち合って いっしょに運んでゆこう」

こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
インフルエンザ、風邪がとても流行っているようです。湿度も低いですので、どうぞ皆様、気をつけてお過ごしください。
よい毎日でありますように (^_^)



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