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今日もたくさん笑って

今日も青空が広がって、とても気持ちよく晴れた一日でした。

「夕焼けも綺麗だねー。」
「うん、橙色がほんわかしている感じだよ。」
皆、うんうん頷きます。

こざる達は楽しくお喋りしながら 夕飯の仕度をしています。
ラジオからは 詩が聴こえています。
今日の午前中の放送で聴いて、こざる達が感動した詩です。
とてもとても良かったので、配信サーピスで何度も聴いているのです。

「伊藤比呂美さんが訳した詩を朗読したんだよ。」
「『今日』っていう詩なんだ。」
「ラジオから その朗読が聴こえてきて、すっごく良くて、ぼく達、深く感動したんだ。」

この詩は原文が英語で、作者は誰なのか わかりません。
その詩を伊藤さんが翻訳したのです。

「子育て中のお母さんの詩なんだけれど、ぼく達、りこちゃんのことを思ったんだ。」
「毎日、りこちゃんの介護をしながら日常生活を送っているけれど、あー、あれやんなきゃ、これも終わってないーって、一日があっという間に終わっちゃって…」
「いいよ、明日やろう!って思うんだけど、すぐ次の日になっちゃって、またすぐ夜になってしまって….」
「こんな具合に やらなきゃってことが たまっていって、全く効率的でもなく、ちっとも生産的でない日々なんだけれど…」

この詩の中に、
「ほんとにいったい一日何をしていたのかな
たいしたことはしなかったね、たぶん、それはほんと 」
というフレーズがあります。

「ぼく達の生活も、よく知らない人達から見たら、そうなのかもしれないんだけど...」
「でもね、ぼく達、りこちゃんと一緒に、毎日、たくさん笑って、のんびり ゆるーく 楽しく暮しているんだ!」
皆、うんうん頷きます。

「それがとっても大切な、一番大切なことなんだ。」

こざる達がもっと小さくて、まだ1人で何も出来なかった頃、
りこちゃんも同じように 毎日毎日、こざる達の世話をして、きっと同じように感じていたのだと思います。

夕飯が出来たようです。

「りこちゃんに、夕飯、出来たよーって言って、呼んでくるね!」

こざるちゃんが、りこちゃんの部屋へ向かいます。

「りこちゃん、もうすぐ夕飯だよ。今日は おでんだよ! 皆で一緒に食べよう!」

こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
明日は鏡開きですね。
よい毎日でありますように (^_^)

伊藤比呂美さんの『今日』の朗読は、NHKラジオ「すっぴん!」の配信サービスで聴くことができます。
1月10日(金)の10時台ですので、是非、聴いてみて下さい。
翌週の金曜日、17日のAM11:50までです。
https://www4.nhk.or.jp/suppin/


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