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消費税アップ前夜に思うこと

「さっき綺麗な夕焼けだったのに、もう暗くなってるよー。」
「わー、もう夜だよ! 早いねー。」

いつの間にか9月も今日でおしまい。
明日は もう10月です。

「もうすぐクリスマス、お正月だよ。」
「この前、お正月だった気がするよね。」

確かに そんな感じがします。

今日も こざる達は いつものようにお喋りしながら、
賑やかに夕飯の仕度をしています。

「いよいよ明日から消費税アップだね。」

ラジオのニュースでは、いつもよりも閉店を早くして、
準備をするお店も多いと言っています。
それでも準備が終わるのが何時になるかわからないと言っている店主もいます。

「えー、夜中の1時になるか、2時になるかって言ってるよ!」
「レジのシステム変更もあるだろうし、値札つけているところは、
それも変更しないとならないからね。」
「商品によって税率も違うから、その手間もあるかもしれないし。」
「うーん、大変な作業だなぁ。」
皆、うんうん頷きます。

「これを機に閉店するお店も多いんだね。」
「個人経営のお店には、変更のコストは大きいだろうからね。」
「結局、大手しか生き残れないのかなぁ。」
「大手のチェーン店ばかりになっちゃったら、つまらないなー。」

どこに行っても 同じお店ばかりは、つまらないですね。

「ずっと続いていた小さなお店、街の皆が普通に通って愛されている お店がなくなってしまうのは
とっても寂しいことだよね。」
「うん、代わりがないんだもん。」
「他のお店では、代わりにはならないんだよ。」

お店がなくなると、当たり前に通っていた人達は きっと心にぽっかりと穴が開いたように感じることでしょう。
特別な普通のお店、特別な時間が消えていきます。

夕飯の仕度が出来たようです。

「りこちゃん、呼んでくるねー。」
こざるちゃんが鼻歌を歌いながら
りこちゃんの部屋へと向かいます。

「りこちゃーん、夕飯、出来たよー。
今夜は 秋刀魚だよ。秋刀魚の塩焼きだよ! 美味しい白飯とお味噌汁もあるよ!
皆で一緒に食べよう!」

こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
明日は もう10月、秋本番です。
よい毎日でありますように (^_^)

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