お守り
昨夜は かなり冷えたと思ったら、やはり朝になったら雪が積もっていて、
雪国ではないけれど、一面の銀世界、晴れた青い空に真っ白の雪がとても美しく、
そして今日もまた とても寒い一日だった。
先日、同じようにとても寒い日に ちょっと頑張らなくちゃ!という用事があり、
気が乗らないけれど仕方ない やらねば!と弱々しく気合いを入れて出かけることにした。
何でもそうだと思うのだけれど、やりたくないこと、気乗りがしないことは、嫌なので どうしても後ろ向きになる。
すると 更に嫌になり、そんな感情抜きでやれば スムーズに上手くいくことも、いかなくなるような気がする。
イヤイヤやること自体が嫌になる。
なので、できるだけ 余計な感情抜きで、ニュートラルな気持ちで臨みたいと思っているのだが、
そんな出来た人間ではないので、嫌だな嫌だなと暗い気持ちになってしまう。
そんな時、少しでもニュートラルな気持ちに心を落ち着かせる為、
私はよくお気に入りの本をお守りとして持って一緒に出かける。
小さな子供が出かける時に、お気に入りのおもちゃや、ぬいぐるみを持って一緒に出かけるのと同じかもしれない。
物凄く頑張らなきゃと思う時は、一冊ではなく、二冊、三冊と持って行くこともあって、
文庫本でないと ちょっとした荷物になるし 重い。
私は持っていないけれど、電子書籍ならいいのかも?と ふと考えたけれど、
うーん、どうも強力なお守りにはならないような気がする。
お守りになるも ならないも、あくまで私個人の勝手な考えだけれど。
先日のとても寒い日に持って行ったのは 吉本ばななさんの『ミトンとふびん』。
ヘルシンキが舞台の話があり、比べ物にならない寒さとは知りながら
勝手にヘルシンキの空の下にいて 冷たい外気を感じる自分を思い浮かべて 電車の中で読んだ。
すると どんより曇った空も 嫌な気持ちにならず、頑張らなくちゃという辛い気持ちから解放されて、
いい具合に心が落ち着いて穏やかに 優しくなっていくのを感じて、嫌だという感情は消えていた。
そしてそのまま無事に任務終了。
お気に入りの本が、作家さんが一緒について来てくれて
守ってくれるから大丈夫!というちょっとした おまじないのようなものなのです。
こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。
読んで下さって、どうもありがとうございます。
寒い日が続きますので、どうぞ暖かくしてお過ごしください。
よい毎日でありますように (^_^)
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