それは本当に子どもの意思?それとも親のエゴ?
息子の通うモンテッソーリのプリスクールではSound of the Week(今週の音)という活動があり、毎週、決められた音(例えばs,t,mなど)で始まるものを持っていき金曜日にみんなの前で発表します。
モンテッソーリ式 英語の音の学び方
モンテッソーリではアルファベット名よりも先に音を学ぶので、
例えば
「T(ティー)で始まるものは何?」
ではなく、
「t(トゥ)で始まるものは何?」
と子どもに質問します。
この場合ですとtomatoやturtleなどtで始まるものは何かを考えます。
プリスクールで行われているSound of the Weekの目的は英語の音を学ぶことと人前で話すことの練習です。
先週のSound of the Week
先週の音は i (iceのアイではなく、イに近い音)でした。
早速息子に、
「 i で始まるものは何?」と質問すると
「India! インドの旗を作って持っていく」と言いました。
親としてはうれしい回答でした。
国旗も学べるし、地図を見て場所も確認できる、地理の勉強になるな。
絵を描いたり、色も塗れるし、アート的要素もありつつちょっと知的な感じも♪
いいね、いいね、息子よ、ナイスチョイス!
しかし、心変わりをしたようで…
「やっぱりigloo(かまくらのようなドーム型の建物)を持っていく」と言い出した息子
インドの国旗が良いなと思っていた私は
「でもiglooなんて持っていけないよ。インドの旗にするって言ってたよね。インドの旗作ろうよ!」
つい、口出ししてしまいました…
結局何を作った?
しかし、おとなしそうに見えて実は意思の強い息子。
私の言葉など意に介さず、さっさとiglooを作りはじめました。
ん?なんだか床が濡れている…
と思ったら息子が紙を濡らして、iglooを作っていました。
「こうすると強くなるんだよ!」
どうやら強度をあげるために紙を水で濡らして乾燥させるようです。
「これで実験したから大丈夫!」
そう言って見せてくれたのがこちら
カッピカピになったスパイダーマン
本人曰く、すでに実証済みとのこと。
(実際に強度が増したのかは ? ですが…)
そこまでしたのならばと観念した私は見守ることに。
ちなみにこちらが乾燥中のigloo(地味ですよね?笑)
翌日カッピカピに乾いたiglooを壊れないように大事に扱いながら登園しました。
作ったiglooを誇らしげに先生に見せながら教室に入っていく息子の姿を見て、これで良かったんだな~とニッコリする私。
反省タイム
いやいや、ちょっと待って。何か考えることがあるんじゃない?
もう1人の自分が問いかけます。
振り返りタイムスタートです。
☑私は息子が決めたことを無視しコントロールしようとしていなかったか。
☑インドの国旗の方が、みんなに「すごい」と言ってもらえると思っていなかったか。
☑クラスの中で1人英語が遅れている息子を少しでもできる子に見せようとしていたのではないか。
そんなことを思ったのです。
今回持っていたiglooはきっと他の人からみたら、「なんじゃこれ?」というもの。確かに見た目は地味だけれど、息子が実験までして考えてつくったもの。
本人は英語が遅れていることなんて気にしておらず、毎日友達と会うのを楽しみに通っているのに…
私の自分勝手な「息子をこう見られたい」という気持ちで本人の意思を無視して誘導しようとしていたことを反省しました。
人間だもの
賢く見られたい、
運動ができると思われたい、
お行儀が良い思われたい、
など…
どう思われたいかは人それぞれかもしれませんが、誰しも自分や子どもがこう思われたいというイメージは持っていると思います。
人間ですから、そうした思いを抱くこと自体は自然ですし、自然に湧き上がる感情を否定する必要はないと私は考えます。
ただ、それが本当に子どものためになるのか、ただの親としてのエゴなのかということは常に区別するよう心がけたいと思っています。
育児は育自、反省と学びの日々は続きます。
新しいつながり
今回こうして自らを省みることができたのは、こちらの記事がきっかけでした。
世の中の子育てはその子の為と言い、実は親自身のためなのではないか。
この言葉がとても響きました。そして同時にはっとさせられました。
こちらのアタマのセイリさんの記事はあるサークルを通して知りました。
ずっと何かサークルに参加したいと思いつつ、どれにして良いかわからず躊躇していたところに、私が大ファンの髙岸さんが、サークルを立ち上げたとのお知らせが。読んでみると内容がもう刺さりすぎて、即入会!
ただでさえ読みたい記事がありすぎて追い切れていないのに、まだまだ素敵なnoterさんたちがいるではないですか!困りました…
「また読みたい記事が増えてしまった~」とうれしい悲鳴を上げています。
このサークルにはこんな方に来てほしいそうです。
●子育て中の親
●保育士・教員・元教員など教育関係者
●学びに関心のある学生・社会人
●教育について勉強されている方、勉強された方
●子育てを一旦終えた方
●学びについて考えながらnoteのフォロワーも増やしたい方
「皆さんも一緒に『みんなのPTA』でサークル活動しませんか~?」
と言ってる私がサークルの仕組みをまだよくわかっていないのですが、素敵な人たちが集まっているということだけは間違いありません!
お読みいただきありがとうございました!
頂いたサポートはみんなで子育てする文化・環境づくりのため、大切に使わせていただきます。 子育ての学びと体験を共有するメディア ISSHO NIのnoteはこちらです。https://note.com/issho_ni4568