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転職エージェントの私が経歴詐称に気付くとき

転職エージェントをしていると、ときどき経歴を偽っている人を見つけることがあります。

偽っているのは、具体的には経験社数です。

本当は6社経験なのに5社に偽ったりしていて、在籍していたはずの事実をなかったことにしちゃっています。

こういうことをする人は、経験社数が多い傾向にあって、体感では5社以上のことがほとんどです。
また、5年〜10数年前の在籍企業のことをなしにしていることが多い気がします。

私が経歴詐称に気付くのは、過去に当社のサービスを利用した履歴がある場合です。

個人情報削除の依頼など具体的なアクションを取られない限りは、おそらくうちの会社に限らずどこの転職エージェントもデータを保持したままにしているものだと思います。

応募活動までしていた場合は当然、職務経歴書や履歴書なども残っているので、今回の活動で仕上げた応募書類と齟齬があり、経歴詐称に気付くことになります。

あるいは、応募書類でなくとも、転職エージェント会社への登録時の情報だけで経歴詐称に気付くこともあります。

今回登録時のデータが、以前に登録されたデータと異なっているのです。

おそらく以前の登録時には、経歴を加味して転職サポートの優先順位が低い(つまり転職決定が難しそう)と判断されて、面談などの具体的な対応を受けられなかったのでしょう。それで、多少経歴をキレイにして、再登録してきたというわけです。


経歴詐称は、バレたら内定取り消しという扱いが一般的です。だから、自己責任の世界です。

とは言え、転職エージェントの立場としては、「知ってしまった以上は、もし経歴を偽りたいのであればサポートはできません」という態度をとることがほとんどです。

どうせ詐称するなら、せめて転職エージェントにもバレないように完璧にやれるなら、100歩譲ってまだわかるのですが(わかると言うのは語弊がありますが)。
どこの転職エージェントにどんな情報を渡しているのかを理解せずに経歴詐称をきめこもうなんて甘い人は、たぶんどこかに入社が決まったとしてもいつかボロが出るだろうなと思うのです。

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