高野山大師教会 千手会支部

高野山大師教会千手会支部は高野山にある大師教会の支部の一つです。 支部長は新井崇裕が務…

高野山大師教会 千手会支部

高野山大師教会千手会支部は高野山にある大師教会の支部の一つです。 支部長は新井崇裕が務めています。 多くの皆さまに仏教の教えを学んでいただき、充実した日常を過ごしていただきたく思います。 体験を通じて得た学びですので、どうぞ日常に活かしてください。

最近の記事

なぜ、お仏壇に手を合わすのか

~命のリレーに感謝して~  今回は「なぜ、お仏壇に手を合わすのか」についてお話しさせて頂きます。結論から言えば、生命のバトンを渡して下さったこと、「命のリレー」への感謝です。  先の選手(両親やご先祖様)達がバトンを一生懸命守り、繋いでくれて、そのおかげで私たちが存在しているのです。途中で止まってしまっては、私たちは存在しません。先の選手の皆さまに御礼を伝えるのが、お仏壇に手を合わせる、理由の一つです。このことを深く学ばせて頂いたお話しを紹介させてください。  高野山に

    • 開運方法①

      ~出羽三山(でわさんざん)をお参りして、清らかな空気にこころを洗う~  人生を歩んでいますと、一日一日楽しい事ばかりではありません。思い通りにならないこと、悲しいことが次々とやってきます。そんな時こそ、素晴らしい霊気に満ちた霊場参りをおススメしたいと思います。特に今回は「出羽三山」をご紹介させて頂きます。 「出羽三山」は山形県に存する霊場です。この聖地は「羽黒山」「月山」「湯殿山」という三カ所の霊場の通称です。開基は蜂子(はちのこ)皇子(おうじ)と言い、崇峻(すしゅん)天

      • 高野山への誘い①

        ~悲しみを受け入れてくれる場所~  悲しみに暮れる時、皆さまはどうされますか?  私は聖地「高野山」に来られることをおススメします。  特に今回ご紹介したいのが「大門から見る夕日」です。  大門から見る夕日は「日本夕日百選」に選ばれているだけでなく、多くの方が壮大な山々の合間から見える夕日に心動かされ、その場に立ち尽くし涙を流されています。  教えも大切ですが、その場その瞬間が心に栄養を与えてくれます。言葉や写真では、この感動を伝えることは出来ません。是非、高野山に一泊して

        • 最愛の妻の死を越えて

          ~四国遍路が生む奇蹟~  最愛の人が亡くなった時、あなたはその死を乗り越えることは出来ますでしょうか。  私も最愛の人が亡くなる、と思うと、いえ、想像したくありません。けれども、その瞬間は来るのです。それが働き盛りの時、人生これからと思うときならば、皆さんはどうされますか。  今回は千手会の会員太田さんが「お四国遍路」を通じ、悲しみを乗り越えられたお話しを紹介させて頂きます。  太田さんは56歳の時、銀行の支店長を任され、「さあ、これから人一倍頑張るぞ」という時、突然、最

          ベテラン女性職員と飴ちゃんお姉さん

          ~人を思う気持ちが奇蹟を生む~  弘法大師さまのお言葉に「善人(ぜんにん)の用心(ようじん)は、他(た)を先とし、己(おのれ)を後とす」という言葉があります。これは理想的な生き方の人は、他人の事を深く思い、自分の事を後回しにされている、という意味です。この文章は、真言宗の僧侶として生きる為に通る重要な儀式の中で使用されます。この気持ちを持って歩めば、幸せな日常を送れるだけでなく、困ったときに自然と仏さまが助けてくれることが約束されます。  ですが、中々、自分の気持ちを抑え

          ベテラン女性職員と飴ちゃんお姉さん

          悲しむ人がいた時にあなたに出来ることは?

          ~優しいあなたにしか出来ないこと~  よく質問されることに「悲しんでいる人がいるのに、自分は何をしてよいか分からない。何かできることはないでしょうか」と聞かれます。  このご質問を聞く度に、問われた方の崇高な人格、人間の素晴らしさに自然と手が合わされます。  私がお答えするのは「そばにいてあげて下さい。さらにできるのであれば、お話しを聞いて頷(うなず)いてあげて頂きたい」とお伝えしています。  昔を思い出して下さい。何か嫌なことがあって家に帰って来ると、お母さんが貴方の

          悲しむ人がいた時にあなたに出来ることは?

          組織や社会で人から信頼を得るには?

          ~怒りと悲しみを堪(た)えて明るい未来~  時たま人に呼ばれて遠くに出かけることがあります。街に出ていると自然と人の会話や言動が目に入ってきて、   そんなことを言ったら人が傷ついてしまう   何もそこまでやらなくても良いのではないか  と、いうことがあります。気持ちを表す言葉や行動は人間が生きていく上で、とても大切なものです。人を活かすこともできれば、人を悲しくすることもできます。  気持ちの伝え方(言葉や行動)一つでみんなを幸せにし、自分もみんなに慕われながら生活するこ

          組織や社会で人から信頼を得るには?

          僧侶の人間関係から学ぶ ~悪い縁を素晴らしい縁にするために~

           前回の投稿は「素晴らしい御縁を得る」ということでしたが、今回はどうしても生きていると自分が「心地が良くない」と感じるご縁があります。このご縁を「素晴らしい御縁」へと変える魔法のコツを僧侶の人間関係から学ぶということで、お伝えしたいと思います。  最初にコツをお伝えすると「全てのことに手を合わせ、感謝する」ということです。 「御縁」に良いも悪いもありません。すべて、仏さまの采配なのです。良い悪いの判断は、自分の今までの経験です。一つ一つの出会いが今後どう人生に影響していくか

          僧侶の人間関係から学ぶ ~悪い縁を素晴らしい縁にするために~

          良い人と出会うには?        

           人生は出会いの連続です。その出会い一つ一つが自分の人生を明るく光らせてくれるかけがえのないものです。  ただ、蓋をあければ自分が良いと思う出会い、悪いと思う出会い、様々ですよね。なるべくならば、良く思う出会いを求めたいものです。  では、「良い人と出会う」にはどのようにすれば良いのでしょうか。  まず答えをお伝えしますと「人生の目標をもつ」ということです。  自分は限られた寿命、人生の中でどの様な表現をしたいのか。一つ目標を決めて、それに向けて突き進むのです。今は頂上が見え

          良い人と出会うには?        

          主人公

          ~人生の主人公はあなたです~ 皆さんは小説やドラマ、アニメや漫画をみて、物語の主人公やヒロインに憧れたことはございませんか。 昔、私はよくアニメを見て、その物語の主人公になってみたい、と思っておりました。 先般、たまたま本を読んでおりますと「主人公」が仏教に由来する言葉であることを知りました。それは以下のお話しです。  昔、中国が唐と呼ばれていた時の事、禅宗のお坊さまで瑞岩師彦(ずいがんしげん)という方がおられました。  瑞岩禅師(ぜんじ)は毎日みずからを主人公と呼んでお

          幸運になり、災難をなくす ~「いつまでもあると思うな親と金」 の格言から学ぶ~

          「いつまでもあると思うな親と金」 と、いう言葉は皆さまご存知でしょうか。 意味は永久的に両親も財産もあるわけではない。大切にいたしましょう、ということです。 私の周りではよく使われる言葉であり、耳にタコができるほどです。そういうこともあったのか、この言葉に非常に嫌悪感を抱いた時期もありました。ただ、年を重ねたからでしょうか、先の格言が近頃は心に響いてきます。 もともと、出所がはっきりとしない言葉ですが、多くの共感を得ているからこそ、今でも使われているのでしょう。  では皆さま

          幸運になり、災難をなくす ~「いつまでもあると思うな親と金」 の格言から学ぶ~

          組織で苦しむあなたへ

          組織の中で苦しむあなたへ 組織の中に属すると色々な柵(しがらみ)があり、その苦しみは大変辛(つら)いものだと思います。 この苦しみを抜け出すこと、いえ、生きる活力に変えることができれば、どれほど素晴らしい人生を歩めるでしょうか。 今回のブログでは、弘法大師さまのみならず、仏教の中で大切にされている花「蓮華」からその生き方を学ばせていただきます。 「蓮華(れんげ)は泥中(でいちゅう)にあっても浄(きよ)らかなように、この私の身(み)も心(こころ)も、本来(ほんらい)清浄(し