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【テレさとワーク#1】 フェリー編 / 40時間は長い?短い?海の上で仕事はできるのか?

こんにちは!「共働き×ライフシフト」を切り口に多様な働き方について発信している小山佐知子です。先週、「太平洋フェリーいしかり」に乗船し、北海道に帰ってきました(私は実家が札幌です)。

今回は、帰省と絡めてところどころ通常勤務(テレワーク)をする予定なので、トータル16日間の行程です。航空会社のANAでは、帰省しながら現地でテレワークする働き方を「テレさとワーク」と名づけているのですが、今回はまさにこれです。新しい働き方を実践してきます!

今回から書き始める「テレさとワーク」特集では、滞在先やテーマごとに体験談をまとめていきます。帰省中に仕事をする方、これから親子でワーケーションしてみたい方の参考になれば幸いです!

第一弾は、フェリー編。果たして、海の上で仕事はできたのでしょうか!?

今回は第一弾「フェリー編」!

太平洋フェリー「いしかり」はクルーズ船さながらのレジャー感! 

今回乗船した「太平洋フェリーいしかり」は名古屋から仙台を経由し、苫小牧まで運行しています。この名古屋~苫小牧航路は、所要2泊・40時間で日本最長航路なんです!

クルーズ専門誌「CRUISE」が毎年発表する「クルーズシップ・オブ・ザ・イヤー」のフェリー部門で、29年連続フェリー・オブ・ザ・イヤー(第1位)を受賞しているスゴイ船です。

名港西大橋を横断する太平洋フェリー「いしかり」 著作「Oka21000」/Wikipediaより

基本的に、フェリーは単なる移動手段ですが、「いしかり」はクルーズ船さながら、船自体がレジャー的でした。全長約200メートルと日本最大級の大きさを誇るとあって、船内にはレストラン、軽食スタンド、シアターラウンジ、展望大浴場、ショップ、カラオケ、キッズルーム、ゲームセンターなどの設備が整っています。コインランドリーで洗濯できるのは家族連れにとってはかなり嬉しいです!

船のコンセプトは「エーゲ海の輝き」で、青を基調としたオシャレな空間でした!

子連れなら40時間は意外とあっという間!? 

2泊3日、40時間と聞くと「長っ!」と思われるかもしれませんが、私の感覚では「あっという間だったな〜」というのが正直な感想です。大学生の時も友だちとフェリーで帰省したことが何度かあったのですが、正直そのときはけっこう時間を持て余していました。今回、「もっとゆっくりできるはずだったのに〜」と感じたのは、子どもたちがいたからというのと、テレワークの時間を取っていたからでしょう。夫は「意外と長かった」と言っていたので、感じ方は個人差がありそうです。

妹家族(甥っ子小6、姪っ子小4)と我が家(息子小2)、総勢7人での賑やかな船旅!

2泊3日の過ごし方

実際に過ごした船内スケジュールをまとめてみました。食事時間が決まっていたので(レストラン営業時間が意外と短い)、合間に宿題や仕事、映画鑑賞、入浴などしていると割と予定が埋まる感じでした。

「ワーク」と書いているのが船内でのテレワーク。詳細はもう少し下をご覧ください。

1日目(乗船前〜乗船)

妹家族も私も、関東に住んでいるため、まずは東京から新幹線で名古屋まで行きました(この時点でもはや “帰省” の域を超えていますよね…苦笑)。お昼に名古屋港に着いたあとは、名古屋港水族館で夕方までびっちり遊びました。

「セミスイート」に泊まるため、1年前から家族で貯金頑張りました!

息子が好きなYouTuberの「こやトラベル」さんが以前、太平洋フェリーを徹底レビューされていて、そこで「名古屋港を出港直後に “伊勢湾岸道” の下を通過するのが圧巻です!」と話していました。実際体験してみると、映像で見るよりもずっと迫力があり、船出の高揚感もMAXでした!

黒煙をあげながら橋の下スレスレで進むフェリー

2日目(船内〜一時下船)

2日目はイベントが盛りだくさんでした。数々の乗船体験記でも「朝日は見るべし!」と書かれていたので、前日の疲れが残る体で頑張って4時過ぎに起床。晴れていたので、デッキに出て朝日を待ちました。息をのむ美しさ。早起きは三文の徳ですね。その後は、船内のパブリックスペースや客室で過ごしました。

私たちの部屋は船体正面に位置し、目の前は大海原が広がっていました。
船内には宿題に励む子どもの姿がちらほら!夏休みだなぁ。

この航路では16時くらいに仙台に入港するので、乗船者は一時下船ができます。仙台駅に行って帰ってくるほどの時間はないものの、2時間ほどあるので、港の周辺を観光しました。

仙台港にはタクシー5分くらいの場所にアウトレッドがあり、ミニ遊園地で遊びました。

船内Wifi環境は? 仕事ははかどった?

普段から在宅勤務・リモートワークをしているので、特別変わったことにチャレンジするイメージはありませんでしたが、出発前は、ただただ通信環境だけが心配でした。

上に掲載したスケジュール表にも書きましたが、船内での仕事は基本的に ”細切れ” です。所属している会社やチームメンバーには船内から仕事をする旨を伝えていて、通信環境の不安からオンライン会議は入れず、記事編集や企画書作成をメインにしました。基本的に自分のペースで作業ができるので、”細切れ” であっても問題はありません。

結局、船内滞在中の仕事時間はトータル5時間半ほどになりました。一人で真剣に集中できたのは夜間の2時間半ほど…と考えると、案外時間は限られていました。日中は、子どもたちと全力で遊ぶことを優先したのでこれで良かったのですが、もしも一人旅ならそれこそ日常と変わらない集中具合でテレワークできたと思います。

心配していた通信環境について。結論から言うと、杞憂に終わりました!太平洋フェリーでは、事前申込みの「フェリーwifi(24時間 1,078円)」があります。迷った結果、私はWifiの契約はせず、デザリングで乗り切りました。フェリーWifiはエントランスホールとカフェテリア周辺でしか使えないという制約があるので、人が多くて集中できなさそう…というのが申込みしなかった理由です。

あとは、快適な個室にステイしていたので、部屋で作業したかったのもあります。寝台や2等(雑魚寝大部屋)客室であればパブリックスペースで仕事したと思いますが、今回はせっかく取ったセミスイートルームを満喫することにしました。

セミスイートルーム内で快適ワーク!

太平洋フェリーはだいたい海岸の2〜30km沖合を航行しているため、陸地に近いときは電波が届くと聞いていて、実際、日中は電波がくる時間がありました。Googleドキュメントなど随時データを保存しなければならないファイルはちょっと怖いので、ここではローカルにデータ保存できる状態が安心だと感じました。

まとめ

フェリー旅の感想を一言でいうと「最高!!」でした。全16日間の「テレさとワーク」ではまだほんの序盤ではありますが、いきなりのハイライトだった気がします。

ちなみに、船には揺れはつきものですが、私自身は全く不調を感じることなく、夜もぐっすり眠れてホテルライフのような2泊3日でした。この船は揺れを抑える機能がしっかりしているとのことですが、夫は眠りが浅くなったようで、体調面は個人差はありそうです。

私は今回あえて仕事を持ち込んでいたので、通信面の不安やワーク時間の確保、時に眠気との戦いなどもありましたが、普通の旅として過ごすのであれば、もっと気楽だったと思います。今回は1年かけて貯金をしてちょっといいお部屋に泊まりましたが、寝台のお部屋でも十分快適に過ごせそうです(学生時代はいつも寝台を利用していたので抵抗感ないですが、これも人それぞれでしょうね!)。

苫小牧港では両親と弟家族が船に向かってタオルを振りながら待っていてくれました!3年ぶり、感動の再会でした。

次の記事は、「富良野ワーケーション編」をお届けする予定です。親子ワーケーションの内容を細かくレビューしていきますので、楽しみにしていてくださいね。ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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