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映画「シチリア・サマー」(2022年イタリア作品/ジュゼッペ・フィオレッロ監督)
1982年のイタリア・シチリア島を舞台として、16歳と17歳の少年同士のみずみずしい恋を描いた作品です。実話を基にしているとのことです。
https://eiga.com/movie/100063/
いろんな意味で美しい映画なのですが、
そうであるからこそ、最後に突然訪れる悲劇に心を激しく打たれます。
「どうして許されないの?」
「いったい何が問題なの?」
男社会(ホモソーシャル)は、
ミソジニー(女性蔑視)とホモフォビア(同性愛嫌悪)によって成り立っています。
そして、この映画では、登場人物たちを通じて、そのような男社会における主人公や女性たちの「生きづらさ」を、嫌というほど体験することになります。
80年代のイタリアではこういう悲劇が起こりましたが、
今のイタリアでは、なんとこの映画は大ヒットしたのだそうです!
世の中における人々の考え方は、少しずつ変わってきています。
人種、ジェンダー、身分などの差別を解消するには、法令によるのではなく、映画やドラマや小説などが果たす役割が極めて大きいと痛感したところです。
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