NHK、ネットに本格進出?
総務省に「公共放送ワーキンググループ」という検討会があります。大学の先生や弁護士さんたちが集まって、NHKのあり方をあーだこーだと話し合っているらしい。このWGが、取りまとめ案に対する意見を一般から募集しています。2/20まで。
試しに読んでみたんですけど……私にとっては驚愕の内容でした。
NHK、そこまでやるか!
と思いましたよ
この(案)が言いたいのは要するに、
NHKの放送と同じ内容をウェブで提供するからテレビない人もお金払ってねということ。しかもその根拠が強引すぎるのよ。
今までNHKのインターネット活用業務は「任意義務」だったんだけど、これを「必須義務」にして、受信料の対象にしようとしてる。その理由を無理やりひねり出してる感があるのです。
NHKがネットに進出することでデマや誹謗中傷を駆逐し、情報空間を「健全化」するだとか、国民の知る権利にこたえるだとか、「あまねく」情報を伝えるだとか、もっともらしいことを並べ立てているけれど、私にはすべてが嘘っぽく感じられます。
自分が捏造報道されたのをきっかけにNHKの動向を注視してますが、虚偽・捏造や不祥事はやまないし、過去にもたびたびやらかしているのです。だから私は、NHKこそ捏造の宝庫だと思ってて、「ネット上のフェイクニュースをファクトチェックする」と言われた日には、もうおかしくておかしくて…
笑止千万です🤣
デマの本拠はSNSではなくNHK。敵は代々木にあり!
マスコミも政府もこの頃しきりと、ネット上のデマに注意しろとか、SNSで誹謗中傷するなとかプロパガンダしてるけど、これぞまさしく災害や有名人の死に乗じた「ショックドクトリン」だよね。
震災でのデマによる影響がどの程度あったのかはわからない。だけど、それを非難する前に、NHKは良質で正確な情報を迅速に「あまねく」伝えたと言えるのでしょうか? 被災地の人たちにとっては、ネットのフェイクニュースに悩まされるより、必要な情報が地上波テレビ・ラジオで得られないことの方が大きかったのでは?
ヘリの故障だかなんだか知らんけど報道の初動が遅れたり、被災地向けの放送内容が中身スカスカだったり(変なノウハウとかを番組で流してるらしい)、中継局が停波したりで、必要な情報がきちんと届いていたとは思えない。
私は総務省のリリースを発災から約1か月にわたって毎日見てたけど、NHKの地上波中継局は発災翌日に早くも停波して、3週間以上そのままの局もあった。テレビ・ラジオがずいぶん長いこと見られない人たちがいたんですよ。
自衛隊のヘリで燃料運んでもらって、やっとこさ維持してた中継局もありました。それでも公共放送なのか……NHKよ。
災害に強いのが唯一の取柄みたいなところがあったけど、最近はそれすら怪しいってことです。
そういった現状を考えると、テレビ離れ、NHK離れは、時代の流れだけでは説明がつかない。「天下のNHK」を心から信じているのは、一部の高齢者しかいないのでは?
デジタルネイティブの若者たちは、もともとNHKに権威なんて感じていないでしょう。スマホやタブレットでYoutube動画や動画配信サービス見られればそれで十分、という人も多いのではないかな。
NHKにとって最大の危機は、「世代交代が進んでテレビを持たない層がさらに増え、受信料収入がものすごく減ってしまうこと」なんでしょう。職員の皆さんが業界トップクラスの高収入を維持できなくなりますからね。そりゃ焦るわ。
そこで考えたのが、テレビ持たない層からも受信料とる作戦。
こんな悪質な押し売り見たことないわ~!テレビ見たくないからネットに逃げ込んでる私みたいな人間を追いかけてきて、テレビ見ても見てなくても受信料とろうとする。なんてしつこいんだ。嫌だと言ってるのに……。
放送法改正案が今国会に提出される見通しだそうです。それが通るとネット業務が「必須業務」とされて、ネット環境があるだけで受信料負担を求められる。公平性の観点から全員に負担をお願いするには、受信料高すぎると思いますけどね。
すでにテレビ持っていてNHKの受信料払ってる人たちには、いまさら関係のない話だし、今まで払ってなかった人たちが対象になるならザマミロ、かもしれない。でも、そうやって言われるがままに大人しく受信料を払い続けているからこそ、NHKが腐敗をきわめているのかもしれませんよ?
いまの政権与党と同じく。
【追記】「公平性の観点」といえば、「テレビとネットで同時配信するのなら、テレビ持ってないけどネット環境はあるという人たち(非契約者)からも受信料とらないとずるいよね」という見方があり、それはもっともなんですよ。でもね、だったら同時配信しなくていいよ、と思います。
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