大企業で詰むパターン

今日は、大企業の闇の部分みたいな話を書いてみようかと…
前職がいわゆる日本的な大企業で、13年ほど勤めていました。
まあ、あくまでも僕の個人的な見解なので、「こんなケースもあるのか〜」くらいの温度感で読んでもらえたらと思います。

研修という名の洗脳

まず、入社すると研修があります。
この研修の期間で、同期と仲良くなったり、会社の歴史やら経営理念やらを叩き込まれたりします。

僕の場合は、会社の研修施設に泊まり込みで一日中行われた記憶があります。
期間は1週間くらいだったかな?
ここで一気に「洗脳」されるわけですね。笑

激務だが市場価値の上がらない20代

「仕事してる感」

その後、同期はそれぞれ各部署に配属されることになります。
そして、学生気分を引きずりながらエネルギーの有り余る身体で働きまくります。笑

今は時代も変わったので、働き方もかなり変わっているとは思いますが、当時はとにかくシャカリキに働いていた記憶がありますね。

そのように働いていると「仕事している感」が生まれます。
そして、会社に対するエンゲージメントも高まっていくように思います。

ただ市場価値という点では、そこまで市場価値の上がるような汎用的なスキルが身についていないということも少なくありません。

仕事以外の活動をする余裕がない

多少、睡眠不足でも頑張れてしまいます。
今思えば、睡眠不足が続くと、それが蓄積して判断力が低下していたように思いますね。

そうなると、とりあえず目の前の仕事をこなすので精一杯になってしまいます。
視野が狭くなってしまうんですよね。

本当なら仕事以外にも時間を作って、他のことを学んだりと自己研鑽や自己投資をした方が良さそうです。
でも、なかなかこのような時間が取れません。

こうして、忙しくて仕事をしている感はあるものの、実は市場価値がそこまで上がっていない、という20代を過ごすことになります。

転職を考えるも…

20代の後半になると、
「もうこの歳だし、転職するなら今かな…」
と、転職が頭をよぎるようになります。

SNSで学生時代の同期が活躍しているのを見たり、会社以外の友人と飲みにいったりすると、外に目を向けるようになるんですよね。

給料と福利厚生

転職サイトに登録してみたりすると、いろいろと考えることが出てきます。

まずはやはり「年収」ですね。
大企業ということもあり、平均よりは高い年収をもらっていることが多いかと思います。
よほどの理由がない限り、年収を上げたいと思いますよね。
ただ、年収を上げるにはそれ相応のスキルや経験が求められます。
この時に気づきます。
「あれ、俺ってたいしたスキルが身についてないんじゃね?」

大企業だと福利厚生も手厚いです。
〇〇手当がいくつもついていて、基本給にかなり乗っかってきます。
また、社宅に住むと家賃の負担がかなり少なくなり、実質の年収はその分上がることになります。

そうなると、なかなか年収が上がるような転職先が見つかりません。

選択肢が少ない

上記でも述べたように、20代でなかなか市場価値が上がっていないと、理想的な転職をすることは難しいかと思います。
もちろん、転職によって何を変えたいかは人それぞれです。
年収、残業時間、勤務先、仕事内容、などなど。

まあ、多くの場合はネガティブな理由で転職を考えると思うので…
「残業時間を減らしたい」
「パワハラ上司から逃げたい」
「給料が低すぎるから年収を上げたい」

ただ、いずれも市場価値が低いと選択肢が少なくなってしまいます。
その中で、「未経験歓迎」などど謳っているところに飛びついてしまうと、ブラック企業に入ってしまうということもあり得ます。
また、エージェントに登録して、そのエージェント次第ではこれまたブラック企業を紹介されてしまうこともありそうですね。

とにかく、市場価値の低い状態だと選択肢が減ってしまいます。

現状維持バイアス

家族の存在

20代後半から30代前半になると、結婚して子供が産まれたりするケースも増えてくるかと思います。
そうなると、考慮する要素が増えてさらに身動きがとりにくくなります。

「家族のためにちゃんと稼がなければ」
そういう想いが強くなると思います。

すると、ますます年収の下がる転職というのは難しくなり、環境を変えづらくなります。

社内の立場

大企業だと基本的に年功序列です。
年齢が上がるにつれて、それなりに社内での立場も上に上がっていきます。

極端な話、全く仕事で結果を出していなくても、それなりに人間関係が良好なら昇格していくかと思います。
そうなると、その社内での立場を手放すということに対して、どんどん抵抗感が増していきます。

一言でいうと、
「現状維持バイアス」
ですね。

不満を抱えながらも

そうして、なんとなく不満はありながらも、同じ会社でやっていくことになるというパターンが多いように思います。

時には理不尽なこともありながらも、それなりに給料はもらえるし、大企業だから安定している(と思い込んでいる)…
今さら転職なんてできないし、そんなエネルギーもない…

そんな感じでしょうか。

そうなってくると、
「みんな我慢しながらも頑張ってるんだよ」
という雰囲気ができあがってしまう気がします。
そして、それを若手社員にも無意識に押し付けてしまう。

ここ数年で、昔よりも退職や転職がカジュアルにできるようになってきました。
なので、若手社員は少しでも違和感があると辞めてしまいます。
会社に残るのは、不満を抱えながらもなんとなく会社に残っているミドル〜シニア世代の人たち。

世の中は良い流れになってきている

かなりネガティブな話を書いてしまいました。笑

ただ、希望はあると思っています。
以前よりも転職がしやすくなっています。
「35歳限界説」というもの、今ではなくなっているようですね。

政府からも
「成長産業にどんどん転職してください」
というメッセージが発せられています。

人口減で、企業側はどこも人材不足です。
なので、以前よりも転職のハードルは下がってきますよね。

結局は、
「自分がどうしたいか」
「そのためにどんな行動をするか」
ですよね。

少しでも現状を変えて理想の人生に近づくには、自分の頭で思考して行動に移しかないと思います。
そして、すぐには結果は出ないので、諦めずにコツコツと継続すること。
それに尽きるかと。

なんだか自分に言い聞かせるような内容になってしまいました。笑


冒頭にも書いたように、あくまでも個人的な見解でつらつらと書いてきたので、その前提で読み流してもらえたら幸いです。笑


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?