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C調言葉に御用心

夏のはじまりっぽいサザンの曲を1曲選ぶとするならば私は「C調言葉に御用心」と答えます。イントロ前の桑田さんの「アイッ!」が夏のはじまりの合図です。

さて。
この歌をカラオケでもなんでも歌ったことのある方ならわかると思いますが、「たまにゃmakin'love〜」から「夢が見れそうね〜ふ〜う〜う〜ふ〜!!!」までは息継ぎなしになります。途中で窒息しそうになったことが私は何度もあります。

果たして桑田佳祐は、あれをライブで本当に息継ぎ無しで歌えるのだろうか。最初にライブのビデオ(当時はVHS)を見たときはそれをチェックしようと思っていました。そしたら上手い具合に途中でブレスを入れとるわけです。子供ながらに、あれが大人の技やな、と思った記憶がありますが、それはひょっとすると今、この文章をうまくまとめるために捏造した記憶かもしれません。物を書く人はこの手の嘘を平気でつきます。

要は本当か嘘かが大事なのではなく、うまいことまとまるかどうかが大事なのであり、それは特に初期のサザンの歌詞にも通じるものがあり、C調言葉に御用心なんてまさにそういう歌詞の極みであり、よーく読み返せば読み返すほどメロディがなければ誰目線で何を言いたいんかがよくわかりません。

ところが、これが「アイッ!」の掛け声で曲がはじまり、あの声で桑田さんが歌い上げると「そやねんそやねん!」と納得したうえで、泣いてしまったりもするのです。

いちばん盛り上がる、AメロでもBメロでもサビでもない、いわゆるCメロ?のところ、砂の浜辺で何するわけじゃないの恋などするもどかしや。「もどかしや」!?いまだに「もどかしや」って何なんかわかりませんが、あの声で歌われた途端にフィーリングが追いついてくる感じがします。

ついでにいうと、たまにゃMakin'loveそうでなきゃhand jobのところ、私はたまには抱いてよ、そうでないなら仕事しなさいよってことやと思っていて、「やらないならせめて稼いでこい」っていう女の人、すごいな!って思ってたんですが、ある後輩に「hand jobはそういう意味じゃないですよ」と教えてもらい、実際の意味を知ったときに途端に歌詞がリアルに突き刺さってきたのでした。あれもなかなか不思議な体験やったなー。思ってた歌詞と実際の歌詞のギャップが楽しめるのも個人的には好きなポイントなんである。

夏といえばサザン。

#令和3年7月23日  #コラム #エッセイ #日記
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