いちばん情けないのは誰か
何か後ろめたい気持ちがあるほど人は喋るんだと思う。何かしら言い訳じみたことを話してる人たちってうるさいじゃないですか。あれは要らんことばっかり言うてるからうるさいんですよね。単刀直入な言い訳ってないんです。単刀直入に言えないから回りくどくなる。ああ、この人、何か言い訳してるんだなってこっちもアホじゃないからすぐわかる。それでも相手は延々と言い訳してる。侮られたものだよと思う。そんな程度のことを見抜けない程度の人間だと思ってるんだなって思う。でもそれすらない人もいるから、見え透いた言い訳されるほうがまだマシかもしれない。それすらない人たちは人を駒としか見てない。アニメ『平家物語』で平清盛が誰か忘れたけど誰かに「あのお方は私たちのことを駒としか見ておりませぬ」って言うてましたけど、現代にも清盛はいる。現代の清盛は自分が清盛ってるってわかってないのが怖い。まぁ、平清盛さんも自分が清盛ってるってわかってなかったかもしれないけども。
別にそういう愚痴を書きたかったわけじゃなくって、今日は早起きして始発で大阪まで行って慣れないお仕事してきたあとに京都に帰ってきて夕方はいつものお仕事してたんです。なんかけっこう頑張ったんとちがうかなーって思ったからたまにはお酒呑んでもええやろー!と思いつき、帰りの阪急電車のなかで書き始めたのがこの文章です。はい。何かしら言い訳を作り上げて人は酒を呑もうとするよねーっていう話を書きたかったんです、本当は。
しかし冒頭の「何か後ろめたい気持ちがあるほど人は喋るんだと思う。」まで書いて電車が降車駅に着いてしまい、そのあとフレスコで焼酎ハイボールを買って家に帰り、一本空けてしまってから続きを書いていたら文章の雲行きが怪しくなり、結果、ここまで読んでいただいた通り、言い訳じみたことばかり言う大人に対する憤り、さらには言い訳じみたことさえ言わなくなった偉い人たちに対する諦めのようなものを書く羽目になってしまった。あんまりこういうことばっかり書いていると運が逃げていってしまう気がするからあんまり書かないほうがいいんですけど、何か毎日1200字分、書こうと思ったら普段考えていることを書くのが手っ取り早くって、それを文章にしたら必然、内容がそういうことになってしまうっていうのは果たして私が情けないのか、それとも言い訳じみたことばかり言ってる言い訳おじさんが情けないのか、それとも言い訳じみたことさえ言わない偉い人が情けないのか。
言い訳じみたことさえ言わない偉い人はまがりなりにも偉い人だから情けないことはないんです。言い訳じみたことばかり言ってる言い訳おじさんも結果、その言い訳をゴリ押しできているんだから情けないことはない。いちばん情けないのはやっぱり何もかも諦めて受け止めてる風を装って、でも納得しきれないからこうして怨念を文章にしてる私です。
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