祇園祭前祭宵宵宵山日記
祇園祭は昨日が前祭の宵宵宵山。RADWIMPSの前前前世という曲のタイトルは、宵宵宵山から着想を得たのは有名な話です、っていうギリギリ信憑性がありそうな嘘をついてみる。
毎年のことながら宵宵宵山は歩行者天国になるんだったかどうだったか、と記憶が曖昧なのであるが、歩行者天国になるのは宵宵山の今夜と宵山の明日夜のみでございます。天国とは名ばかりの人混み地獄になるでしょう。私が学生の頃というと二十数年前になりますが、その頃はそこまで人は多くなかったと思う。歩行者天国は略してホコ天と言ったりしますが、祇園祭に関していえば、それは鉾天の当て字を当ててもいいかもしれない。山もあるけど。山と鉾って何が違うんでしょうか。前に調べたけど忘れてしまった。
今朝も長刀鉾の会所前には長蛇の列ができておりました。まだ午前7時30分のこと。粽を求める大行列です。あの人たちが京都市内を練り歩けばそのまま京都四大祭りの一つになるのではないか。かわいそうなのが、どれだけ並んでも当日授与する分が無くなれば入手することはできないというところで、それなら並ぶ前から「あなた並んでも、もう手に入らないよ」と言ってあげるべきなのではないかしら。
それにしても、縁起物が早い者勝ちで売り切れ(売っているわけではないのかもしれないがあえてこの言い方に)というのは無慈悲な気がする。朝っぱらから行列に並ぶことができる時間に余裕のある人たちのご利益が優先される社会では、ますます貧富の差が広がってしまうではないか。と、ちょっと大ごとにしてみる。なんにせよ、イベント(ではなく神事だが)を取り仕切るのに長けているプロをかましてうまいことするのが今後のためにもよいのではないかという気はする。
と、ここまで書いたのが午前8時前。午前中にやらねばならない作業をある程度終わらせていったん帰宅。祇園祭の雰囲気を楽しみながら歩いて帰ろうかとも思ったのですが、祝日だからというのもあるのか、思った以上に四条烏丸が人混みでむんむんしていたため、阪急で帰ることにしました。お昼ご飯代の節約のために自宅でご飯を食べているのに電車を使っていては本末転倒なのではないかと思う。
西院駅下車。近所のスーパーで焼きそば一玉と30パーセントオフのもやしを買うつもりだったのだが、むしょうに美味そうでたまらずベーコンも購入。これで阪急の交通費とあわせたら四条烏丸でランチを食べたほうが節約できたことになってしまった。いや、とんとんだと思うがそっちのほうが時短であった。しかし気まぐれにベーコンを買うことくらい許してほしい。私には朝早くから長刀鉾の粽のために並ぶ余裕はないのだから。
#日記 #コラム #エッセイ #祇園祭
#京都 #京都観光 #涌井慎 #蠱惑暇
#こわくいとま
蠱惑暇(こわくいとま)こと涌井慎の著書『1人目の客』と1人目の客Tシャツは是非ウェブショップ「暇書房」にてお買い求めください。
8月12日(月・休)に西院陰陽(ネガポジ)にて開催する「涌井大宴会mini(仮)」でも販売します。よろしければご来場ください。
というわけで、暇書房のウェブサイトは↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?