見出し画像

8月17日の新聞1面のコラムたち

 「変化球がくると読み、直球がきて見逃し三振に倒れても、根拠があれば選手を責めることはない」ノムさんこと野村克也さんの言葉です。読売新聞『編集手帳』で知りました。そんなことを言いながら、チャンスで凡退したらネチネチネチネチ文句を言ってそうですが。

 気象庁が6月に開始した線状降水帯の半日前予測は、なかなか的中が難しいようで、東北に発生した線状降水帯は発表できませんでした。7月に2回出た九州の発生予報では、1回目が空振り、2回目は成功。8月は東海で1回空振り。ノムさんの言葉を当てはめるとしたら、どの程度、責められるものでしょう。

 思えば私が子供の頃、今から30年ほど前は天気予報がよくはずれました。7割くらいしか当たらないと言われていましたが、そういうつもりでいると、最近の的中率には驚きます。試行錯誤を経て何十年後には、線状降水帯もほとんどを予測できるようになるのではないかしら。

 30年ほど前、鴨川と高野川が合流する「デルタ」に設置されたのが、亀や舟などいろんな形をした飛び石です。ずっと昔からあったものだと思っていましたが、まだそんなもんなんですね。京都新聞『凡語』に書いてありました。できあがってしまえば、昔から在ったように思うものです。夫婦同姓など伝統的家族の形とされている家族の在り方も、実は明治以降のものだそうですね。ちゃんとわかっていないと、あの飛び石だって「平家の名残り」といわれればそのように見えてしまいかねません。

 もっともっと昔、弥生時代末期から古墳時代前期にかけての集落遺跡、奈良県の纒向遺跡で犬の骨が発掘されたことについて書いてあったのは朝日新聞『天声人語』。こちらには、英国のサイエンスライター、ヘレン・ピルチャーさんの面白い告白が紹介されていました。「わたしは遺伝子操作されたオオカミを飼っている」。実は全世界の何億もの人が、同じような動物を飼っているのだとも明かしていて、それはオオカミと呼ばず、「人は彼らをイヌとよぶ」とのことです。纏向遺跡で発掘された犬の骨は、それ以前に飼われていた犬よりも一回り大きく、シバイヌを上回っているそうです。狩猟用なのか愛玩用なのか、いずれにせよ、犬と人とのお付き合いは、伝統的家族の形よりも歴史が古いみたいです。

#令和4年8月17日
#コラム  #新聞 #新聞コラム
#毎日更新  #毎日note #note日記
#読売新聞  #京都新聞 #朝日新聞
#ジャミロワクイ  #ジャミロ涌井 #涌井慎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?