令和6年読書の記録 『「松本」の「遺書」』

　お部屋のお掃除をしておりましたら渦中の人の著書が出てきましてね。まあ、読みますわね。私と同い年くらいの特に男性は、若かりし頃、心酔してた人、多いと思いますねん。

　例えば、勉強しない人。
　人から影響されずに自分のなかから湧き上がる発想だけで勝負がしたいんや！っていう感じの人は間違いなく影響を受けていると思う。努力することから逃げてるだけのくせにね。

　アドリブで笑いがとれることが最上だから、ろくに下準備や稽古もせず、そんなだから全然笑いがとれず、それを客のせいにしたりね。

　実際、そういう松本もどきの面白くない人、めちゃくちゃいたと思いますねん。自分もそうでしたしね。改めて読んでみたら、当時の自分をものすごく形成しとるやないかって思いましたもん。いま読んだらかなり恥ずかしいですけどね。いま読んでも面白いし、松ちゃんさすがやなーとは残念ながらならないです。ならない自分になれてよかったと思いますしね。

　いま、例の報道以来、90年代のコントの切り取り映像がSNSに流れてますけど、当時、うちの両親なんかはどんな思いで眺めていたんでしょうかね。そして、あの世界観に丸ごと影響受けて成長を放棄した息子のことを。どうせなら、真摯にお笑いに向き合う姿勢について感銘を受ければよかったのに、ここぞの返しのアドリブ力とか、0から何かを生み出す力とかに憧れてしまったがために学びを遠ざけてしまいましたよね。たぶん、これではあかんのや、と思って軌道修正できたのって三十歳過ぎてからやと思います。

　それほどまでに影響を受けた人であることは間違いないから、余計に一連の報道が残念でならないし、報道に伴う一連のSNSでのご本人のリアクションがダメすぎて情けないし悲しいし。もうこれ以上、かっこ悪いところを見せてほしくないんです。

　なんてことを書きながら、文春砲の続報に興味津々だったりもする僕自身も情けないし悲しい。

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