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将棋ソフト

#デジタルで変わったこと

(訪問マッサージとは全く関係ない話題ですいません。このタグに参加したくなってしまって…)

僕は将棋が趣味なのだが、やはりAIの台頭によって将棋のプロ棋士が負かされた時は衝撃だった。

あの時は大騒ぎだった。
それこそ古くからの聖域のような存在だったプロ棋士の存在意義が根っこから問われてしまうんじゃないか、将棋連盟は解散するんじゃないかなんて話も出ていた。僕はどうすることもできず、人間がAIに追い越されて、果たしてどうなっちゃうのかとハラハラしながら見守っていた。

しかし、それでも将棋は廃れなかった。
誰が言ったか、当時みかけたうまい表現を借りると

どんなに早い車が開発されてもマラソンや短距離走が廃れる事はない。人は、人間同士の勝負にこそ魅力を感じるのだ」 

ということに落ち着いたようだ。

そう、結局は
絶対に負けられない、互いのプライドをかけた意地と意地の真剣勝負
これこそが将棋という奥深いゲームのエンターテインメント性だったということなのだ。

そして将棋界は藤井聡太先生の出現によって一気にスポットライトが当たりだす。
その頃から「観る将」という単語が流行りだしたと記憶している。いわゆる将棋を実際に指す楽しみよりも観戦する立場で楽しんじゃおうという方達だ。
そしてこの層の皆様にバチッとハマったのが、AIによる形勢判断のメーター、AI推奨の手の表示だ。

上のメーターが形勢判断、右はAIの推奨手

このお陰で飛躍的に初心者でも将棋の番組が見やすくなったと思われる。
一時はAIによって将棋というエンタメそのものが危ぶまれていたのに、今やAIを追い風にして1大エンタメにしているのだ。

ここ十年で、デジタルによって将棋界は劇的に変化したと言える。
かつては指す将、ブランクを経て今では一人の観る将として将棋を楽しんでいる。

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