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父と伯母が呼んでいるのかもしれない。

旅立つ準備を静かに始めてしまった姉を見ていると、空に先にいっている父や伯母が早くこっちにおいでよ、と姉を呼んでいる気がしてならない。
この二人は、手放しで姉を可愛がっていた。この世で一番可愛がっていた。
母や私が時に自分の感情を抑えられなくなり、
残酷で厳しい言葉を姉に投げてしまうことがあっても、
この二人はそういったことはなく、深い愛情で姉を包んでいた。
姉も二人を非常に慕っていた。

父と伯母が呼んでいるのかもしれない。
姉の面倒を見ている母も高齢になってきたし、
妹の私も忙しくしてるし、
さっちゃん、世知辛いそちらにいつまでもいないで、早くこっちに来て楽しく過ごそう、って呼んでいる気がしてならない。

姉にとってはどちらが幸せなんだろう。
空には差別とかないといい。

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